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「いじり」という名で矮小化されたセクシュアルハラスメントはなくせるのか

パーソナルな距離感をはかれない日本人

私の周囲には海外在住経験のある友人が複数いたためか、20年ほど前から、ハラスメントについてはかなり進歩的な考えを耳にしていました。

たとえば、私が大学生のとき教育実習先で一緒になった山崎さんという女性は、学生時代イギリスで数年を過ごしたのですが、彼女は当時からこのように言っていました。

「親しい身内でもない限り、太った痩せたというのも、失礼だから口にすべきでない。だって、その人のパーソナルな事情がどこに隠れているかわからないでしょ。もしかしたら、つらいできごとがあって痩せたのかもしれないし、病気を患って薬の副作用で太ったのかもしれない。ビジュアルに関することを口にすると、それだけで気配りや教養がない人って思われちゃう」

 

日本はいかがでしょうか。
残念ながら、このようなデリケートな思考にはなかなか出会うことができません。

 

『地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人(小学館101新書)』を書かれた、エジプト人のアルモーメン・アブドーラ氏も、「日本人は太った痩せたなど、外見上のことを気軽に口にするので、太ったねと言われたときは大ショックだった」と著書のなかで述べています。

ムラ社会のなかで育った日本人は、他者のパーソナリティを尊重する意識が希薄で、適切な距離感がはかりにくいのかもしれません。

 

ムラ社会のなかでいじめを「いじり」と言い換え許容する日本

少し前に、中野円佳氏の「上司のいじりが許せない」(講談社現代新書2469)を拝読しました。女性蔑視が未だにスタンダードであるこの国の現実はもちろん知っていましたが、それでもあまりのひどさに読んでいて頭痛とめまいがしました。

本書に出てくる事例は、セクハラを矮小化させたい狙いを指摘し、あえて「いじり」という表現を使っていますが「いじり」などではなく、どれも裁判沙汰になっておかしくない完全なセクシュアルハラスメントです。しかし被害者たちはそれを表立って憤ることをしません。

 

〇服を脱がされて、「やめてください」というと脱がされ方がうまい、と何度もやらされ……」。

〇「ブサイク」「お前と飲んでても面白くないから、もっと綺麗なの連れてこい」とか言われたりしていて………。その方は、その場ではヘラヘラ笑っているけど、あとで泣くんですよ。

〇「お前はブスだから話しやすいよ」って言われたこともあります。笑うしかない。そういうときはニコニコ笑って、「何言ってるんですかー」みたいな感じでちょっと小突いて終わりみたいな感じにしてます。

〇基本オバサンいじりを受けていました。「もうお前もいい年なんだからさー」が常に接頭語でした。そのくせ女だと認識されていたので、冗談のふりして飲み会で触られたり、タクシーやカラオケの別室に連れ込まれそうになったりしたことは数知れずあります。それをスナックのママ的にうまく受け流すことが求められており、真顔で「やめてください!」なんて言おうものなら場の空気がシラけ、「空気を読めない人」になる感じがしました。

 

興味のある方は「上司の『いじり』が許せない」中野円佳(講談社現代新書2469)をお手にとってみてください。

 

本書は現代社会の複雑な構造から発生する「いじり」の原因にも触れていて、とても興味深い良書です。しかし私が外すことのできない根本的な視点はやはり、この国に強固に根付いている「女性性軽視」と、そのゆがんだ思考を受け入れて振る舞うことこそが組織秩序を保つための善処であり「模範的な社会人」であると、あらゆる日常シーンでインプリンティングされてきた、日本人女性の「性的自己肯定感の低さ」です。

これらがマイナスに相互作用し、ナチュラルに「いじり」を起こさせる要因を作り出しています。

 

考えてもみてください。
「女性はすべて女王陛下のように敬意を払われるべき存在」
「男性の性的不品行は最も軽蔑されるべき蛮行」

このような意識がデフォルトの社会環境だとしたら、上記のような「性的いじり」はそもそも発生するでしょうか。そして発生したとして、女性は上記のような反応を返すでしょうか。

 

「いじり」という名のセクハラが発生しずらい文化とは

私は現在、大使館施設でさまざまな国の方と接する機会があるのですが、日本と違いイスラム圏の男性は、根本的に女性に対しての敬意が確立されているように感じます。それがゆえにイスラム圏の女性も自己肯定力が高く、女性という性にプライドを持ち、性的ディスリや性消費を許さない自意識を備えています。

もちろん私が外部者として異邦人的な立場で外側から見た建前と、当事者としての現実に乖離はあるでしょう。エジプトでも痴漢は社会問題のひとつです。また日本と同様、都市部と地方では男女平等意識の文化的解釈や風習も異なりますのでひとことでは言えません。
しかしここでは、あくまで「ベースとなる社会通念」として、いくつかの例をご紹介させてください。

 

その1:たとえば私のアラビア語の先生のおひとりはムスリムのインド人男性ですが、折に触れイスラム圏の考え方を述べていました。

「我々の文化では、母親というのは父親の何倍も尊敬しなければならない存在です。たとえ親子であっても、母親に無礼な口をきくことは許されません。女性や母親というのは、大切に扱わなければならない尊い存在だからです。」

 

その2:また先述の『地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人』を上梓したエジプト人のアルモーメン・アブドーラ氏は、「女性から求められれば握手するけれど、自分から握手を求めることはしません」と述べています。なぜなら「エジプト紳士たるもの、男性のほうから女性の肌に触れることを求めるなど、女性に対して失礼にあたるから」ということです。

肩であれ背中であれ頭であれ、気軽なボディタッチが不愉快なセクシュアルハラスメントであると未だ認識できない男性の多い日本社会に、ぜひとも輸入したい視点です。

 

その3:アブドーラ氏の本を読んで思い出したのですが、私がイスラム圏のモロッコを旅行したとき、一緒にエレベーター待ちをしていた現地の男性が、エレベーターが来ると自分は乗らずに、私ひとりをエレベーターに乗せて見送るということが何度かありました。後で知ったのですが、これは「見知らぬ男性と狭いおなじ空間にいることで、女性にセクシュアルな恐怖心や性的心理プレッシャーを与えてはいけない」という配慮からでした。

些細な性的心理的負荷すら女性に与えてはならない。男性の性加害性を「あるべきもの」として性悪説で捉え、女性が害されないよう事前にセーフティネットを張っておく。女性は尊い宝物。それがイスラム文化では社会通念として共有されているのです。

 

なぜ「いじり」というセクハラが発生しにくいのか~女性尊重文化の根幹

なぜこのような女性尊重精神が社会に根付いているかというと、やはり文化的背景による違いが大きいと感じます。イスラム教の聖典クルアーンや預言者言行録ハディースによる規範が文化のなかに組み込まれているという点がポイントではないでしょうか。

 

イスラム教の預言者ムハンマドは究極のフェミニストでした。最も尊敬する人(良く付き合うべき人)を「母親」と答え(ブハーリーとムスリムの伝承)、家庭の中では家事育児を率先して行い、性的不品行を嫌い、女性の性的尊厳と自由意志をつねに重んじていたため、イスラム教では女性は最高の尊敬と献身を払うべきと位置づけられています。神がクルアーンの中で、母親の役割における様々な苦労と困難を述べているということもあるでしょう。(第31章ルクマーン章31-14)

また彼は、「天国は母親の足元にある」とも述べていました(アハマドとアン・ナサーイーの伝承)。我が子を慈しみ、愛情あふれる母親のまなざしが注ぐスポットこそが、この世の天国である……ということでしょう。シンプルかつ的を射た真実です。

 

強力なオピニオンリーダーが女性性を限りなく尊重する人であったからこそ、イスラム圏では女性性を軽視したり、ましてや「いじる」などの不品行は許されず、真に尊ぶという集合意識が「文化」として根付き、それに離反する言動は劣等と見なされるという、日本とは真逆の集合意識が構築されているのです。

 

なぜ日本社会のなかで女性がこれほど生きにくく、力を発揮しにくいのか。

社会的構造ももちろんのこと、日本では「女性性尊重」の精神が、そもそも文化として内在していないことを肌で感じます。まるで息をするかのように、「いじり」感覚で気軽に女性を見下すセクハラを行い、それに罪悪感すら抱かない多くの男性たちに、どれほど言葉を尽くして説明しようとしても、彼らの中には元来、女性に対する敬意と尊重の概念がないのです。
掘っても掘っても出てこないのです。

 

日本が変わっていくために必要なふたつのこと

小島慶子氏著の「さよなら!ハラスメント~自分と社会を変える11の知恵」(晶文社)は、ハラスメントや男女共同参画について、小島慶子氏と11人の識者との対談をまとめたものです。小島氏のズバリと男性の本質(弱点)をつく軽快な切り口は小気味よく、そのすぐれた洞察力からも、ぜひ多くの方に一読をすすめたい良書です。

対談のなかで白河桃子氏は、外資系から日本企業に来た人は「日本の会社は20年遅れている」と言うと紹介していました。メディアと霞ヶ関はさらに体質が古く、40年遅れているそうです。福田財務元事務次官の事件からも納得できるのではないでしょうか。

 

それではどうすればよいか。どうすれば日本は変わっていくのか。

私は政策と法令にメスが入れられることを前提に、(1)可視化されていくこと (2)国際共生社会のなかで多様な文化意識が輸入され、それに触れていくこと が突破口になると考えています。

日本は島国ゆえの閉鎖性から、ジェンダー平等について国際社会から遅れをとってきました。世界経済フォーラム(World Economic Forum)が公表した2018年の、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数順位は149か国中110位です。ちなみに前年は144か国中114位でした。「意識の鎖国」をかたくなに守ってきたのです。しかしそれが通用しない時代が訪れています。

(1)可視化されていくこと

8月にはコンビニの成人雑誌が撤去されます。世界的に見れば明らかに異常な光景でしたが、撤去がニュースになり初めて「ああ、なるほど」と気づいた人も多いのではないでしょうか。そのくらい日本では差別的な女性性消費が日常の風景として溶け込んでいます。しかしそれが変わることで、大衆の意識も変革していきます。

 

あるいは女性議員や女性役員が35%にまで増え、女性上司の指示を仰ぐ就労環境が日常シーンとなることも可視化できる変化でしょう。決定権限のある女性が一定数定着することで人々の意識も変わります。35%というのは文化を変えるティッピングポイント。政府の目標が2020年に30%であるのは少ないと、白河氏は述べています。

 

また私が現在呼びかけ人となっている、電車の車内吊りセクハラ広告撤去や痴漢防止アナウンス導入などもその一環です。
これはじつは署名提出そのものが目的ではなく、実際には提出に至る前に具現化したい目標のもと、問題を細分化し可視化できるようにすることで集合意識の変革を促し、また発信物があることで関係各所にアプローチしやすくなるという利点も視野にいれたものです。
いずれにせよ性被害者が自分で解決するに任せる現状から、社会全体の問題として能動的に抑止されていく変化を見れば、女性に対する性的尊厳軽視の風潮に変化が起こります。

日常風景が変わっていくことで時代の変化を感じ取る。そのことで集合意識が変化していく。それが追い風となりさらなる変化を招く。このような正のスパイラルを作り出していくことが大切だと感じます。

 

(2)国際共生社会のなかで多様な文化意識が輸入され、それに触れていくこと

インバウンドや少子化による労働力不足から、職場や観光客が多国籍化しています。「コンビニ外国人」芹澤健介著(新潮新書)の本も話題になりました。

2018年時点における日本で働く外国人労働者は146万人です。これは前年より11.2%の増加ということです。また2018年の外国人観光客が3,000万人を突破しました。

 

女性蔑視が文化として強固に根を張るムラ社会のなかのみで、非戦略的に男女平等を叫んでも、日本はなかなか変わらないと気づき始めた方も多いのではないでしょうか。それならば国をボーダーレスにして、他文化の男女平等意識を積極的に輸入し、日本人の意識ベースにある女性蔑視の濃度を薄めていくのもひとつの手段です。もちろん多国籍共生が不安要素とならないよう、適正な共生プログラムを作ることが前提となりますが。

 

例えば隣のデスクのムスリム男性同僚の、女性への紳士的な接しかたを毎日見る。例えばフェミニズムを言葉にすることに慣れている韓国人女性が複数入社してくる。あるいは隣の男性同僚がスウェーデン人で、当然のように長期育児休暇をとる。

それらを目の当たりにし、触れていなかった文化に直接触れることで、多くの意識変革が起こることを期待したいものです。

多文化にふれることで「常識」と信じていたものがじつは「非常識」であったと自覚させられます。
均等性意識が一度、崩壊されることが必要なのかもしれません。

 

世の中というのは一朝一夕で変わるものではありません。季節がゆっくり移り変わっていくように、少しずつ彩りの違いを感じ、気づいたときにはすっかり周囲の風景が変わっていた。過渡期にいる私たちは、それを信じて発信を続けることが大切だと思います。

 

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セクハラ疑惑の残るグレー診療は、管轄の保健所と警察に連絡しておくことで補強材料になる

■医学生や医師による性犯罪

医学生による女性暴行事件や診療室でのセクハラニュース記事が後を絶ちません。その数の多さはちょっと異常なほどです。日本人のモラルや倫理はどうしてしまったのだろうかと、本当に背筋が寒くなります。

 

女性患者の胸を舐めたのか……「手術後わいせつ事件」無罪報道が伝えない不可解な事実:(文春オンライン)

昭和大学病院医師 2人再逮捕、20代女性を酔わせ性的暴行:(Yahoo!ニュース)

患者にキスした疑いで71歳の歯科医師を逮捕 治療中「目は覆われているのか」も話題に:(ニュースサイトしらべえ)

健診中、女性4人の胸触った疑い 前橋の47歳医師を逮捕:(産経ニュース)

 

上記は最近ニュースで流れた、ほんの一部の記事です。なかには無罪判決が出た事件もありますが、その事件に関するいくつかの記事を読んだ私の感触としては、「クロだな」というのが本音です。しかし真実は闇の中です。嫌な話になりますが、こうなると「男性医師」という存在を最初から信用しないほうがよいということになってきます。

批判も承知であえて提言しますが、よほど昔から人となりをご存じで、親しくて信頼のおけるかかりつけの男性医師でない限り、女性患者はできるだけ女性医師を選択したほうがよいと思います。

なぜならあかるみにされていない被害を、私もたくさん知っているからです。

 

■世の中にあふれているドクターセクハラ

私が具体的に知っている事例です。たとえばある女性は、メンタル疾患で訪れたにもかかわらず、男性医師から強引に内科診療をされたそうです。疑念を抱きながらも、促されて少しだけ服をめくったところ、「ほら、もっとサービスして」と無理矢理胸まで服をめくりあげられました。また別の事例では、腕を引っ張られて、男性医師のひざに強引に座らされた女性患者もいます。

タレントの小倉優子さんは、診療の際、なぜか担当女医以外の、専門外の若い男性医師がふらりと来て、服を脱ぐ段階になっても立ち去らないので、女性医師が叱り飛ばして追い払ってくれたということを、以前TVで語られていました。
小倉さんの場合はドクターセクハラに至らなかったネタとしてTVで一笑に付されましたが、一般の被害女性たちは、話題に出すこともできず泣き寝入りしています。

そしてこれはめずらしいことではなく、ほとんどの被害が明るみに出ていないだけなのです。

なぜならドクターセクハラは、①医療知識の差による上下関係、②証拠を取りにくい密室、③そして「医療行為」として逃げ切ることのできる強者的立場 という三点の加害者優位のもとにおこなわれるからです。

無言の服従や圧倒的な上下関係が構築されやすいスクールセクハラと同様、あるいは「診療の一環」として行為を正当化できるぶん、スクールセクハラ以上に、診療室でのセクハラというのは起こりうる危険性があり、そして発覚しにくいのです。

 

■被害にあわないためには。~女性患者には女性医師を~

性被害に関しては、性悪説で防御していくことが発生を未然に防ぐポイントになります。一人一人が危険を想定し、可能な限り女性患者は女性医師を選択していくことが発生抑止につながります。

例えばイスラム文化では、女性患者は当然のように女性医師が診察します。女子生徒にも女性教師です。イランの都市部には女性のタクシードライバーが多数いるのですが、それは車という密室で、男性ドライバーと2人きりになりたくないという女性も多いからです。性的強弱関係を考慮し、そもそも性犯罪が起こりにくい施策を社会的に実現しているのです。

日本でも女性医師のニーズが増せば、そのぶん女性医師の就業状況も安定しますし、受験で女子学生への減点操作などといった馬鹿げた事件もなくなってゆくのではないでしょうか。

もちろん、医師という仕事にプライドを持ち、誠心誠意、患者の健康のために尽力している男性医師は多数いらっしゃいます。そのような医師がほとんどであると信じたいところですが、女性患者サイドからしてみれば、これから対面する男性医師が女性患者をAV目線で見ている痴漢か、それとも誠実な名医かなど、まったく区別がつかないのです。

 

■被害にあってしまったら。「おかしい?」というグレーゾーンの診療がおこなわれたら

少しでも違和感を覚える診療がおこなわれたら、公的機関に通知してください。
公的機関は、①管轄の保健所窓口 ②管轄の警察 の2つが望ましいです。

お住まいの自治体により、医療機関への苦情・相談窓口は異なりますが、東京都では東京都福祉保健局の「患者の声相談まどぐち」です。

しかし、上記サイト内に掲載された<都保健所医療安全支援センター「患者の声相談窓口」連絡先一覧>以外の地域では、個別に保健所が対応しているところが多いようです。たとえば港区では、みなと保健所の医務薬事係がそれに該当します。

 

実際に窓口の相談担当員に話を聞いてみたところ、セクハラ診療については、相談を受けた事項を医療機関に連絡・確認をすることは可能だそうです。ただし強制力はないので、あくまで「このような意見が届いています」という通知にとどまるとのことでした。匿名での通知も可能です。

そしてこれは現場の窓口担当員からのアドバイスなのですが、「少しでも違和感を覚えたら、セクハラか否かグレーであっても、警察に連絡しておいたほうがよい」そうです。

なぜなら、そのときは事件性があるとはいえない事案であっても、複数の通報があることで犯罪の疑いが増し、捜査につながることもあるからです。
また、あきらかに犯罪性のある診療が通報され、それを医師が否定した場合にも、以前の小さな通報が加害事実の真実性を補強する材料となるからです。

 

被害を受けた直後は、どうしても動揺、不快感情、嫌悪感などが先にたってしまうでしょう。また「この程度でへたに騒ぎ立てて、自意識過剰だと思われたら怖い」という気持ちもあるでしょう。しかし時間が経ってからでも結構ですので、できる限りアクションを起こすことをお薦めします。そのことが、ほかの女性への二次被害を防ぐきっかけになるかもしれません。

 

スタートしたばかり。少しずつ広めていきます。
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痴漢ゼロプロジェクト
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やがて日本支社では、三月づけでTさんが正式に社長として就任した。とうぜん、地位を利用した遠野さんへの攻撃は激化した。

敵は遠野さんのスケジュールがハードな時期をねらい、とびこみの仕事をメールで命令するなど、無茶な仕事をふってきた。「今日の十四時までに終わらせて提出しろ」と、ごていねいに赤字での指示出しである。

スケジュール上の仕事を優先させなければならない遠野さんが十四時までに提出できないと、すぐさま「提出はどうした? どういうことだ?」と抗議のメールがくる。説明すると、「じゃあ、今日の十八時までに出せ!」と、これまたすぐに赤字のメールがとどく。

対応不可能な仕事を繰り返し与え、下地をつくった後に、T社長は香港総支社のバネッサにメールを送った。

「サユリは仕事のしめきりをまもらない。仕事がまったくできない社員で私はほんとうに困っている」

そういって遠野さんを中傷した。

それを遠野さんの目にわざわざふれるよう、遠野さんのメールアドレスをCCにしてやり取りをするという徹底ぶりだった。

 

さらに、人事課長である遠野さんが、仕事関連の人事セミナーなどに出席すると、「無断外出だ!」とわめきちらす。ちなみに今まで、セミナーなどはスケジュールに組み込まれてきた、ごくふつうの業務だったという。

遠野さんが説明すると、「うそをついているんじゃないか。セミナーに出席したという証拠を出せ」と責めたてる。

あげくのはてに、「何時から何時までは何の書類作成をして、何時から何時までは誰と打ち合わせをして、」のような分刻みの日報を提出しろと要求してきた。

繰りかえすが、遠野さんは勤続三十年の人事課長である。

「小学生じゃないんだから」
遠野さんはため息をついた。

 

私には遠野さんの当時の心労がよくわかった。私も被害経験のあることだが、パワハラというのは、やろうと思えば際限なく仕掛けることが可能だし、どのようなささいなことをネタにしても、自由に攻撃できるものなのだ。その創意工夫と行動力を仕事に注げば、会社の利益は飛躍的にアップすると思うのだが、パワハラをする人間というのは、そのような建設的な思考をもちあわせていない。あきれるくらいネガティブなエネルギーを、他人をおとしいれる目的だけに、せっせと浪費する。あの情熱はいったいどこからくるのだろうか。

 

私はつねづね思っているが、ビジネスに感情論を持ちこんではいけない。ビジネスというのは経済活動である。パワハラは、たんなる感情的なトラブルを招くだけではなく、就労環境を害し経済的損失をまねく、会社への違背行為でもある。

会社というのは、利益を生み出すことがひとつの大きな目的だ。セクハラやパワハラで社員のモチベーションを下げ業務効率を低下させるのは、会社に対する違背にほかならない。考えなしにそのようなことをするのは、会社組織に所属する人間として社会人として、自覚が足りないといわざるをえない。社会人としてきわめて未熟な行為なのである。

 

パワハラの嵐の中、遠野さんも人事にいた人間として、なにもしなかったわけではない。アメリカ本社のコンプライアンスオフィサーにTのパワハラを伝えた。日本でいうところの、企業内セクハラ・パワハラ窓口担当者のような役割だという。彼に今までの経過を英語でメール相談した。

結論から言うと、そのコンプライアンスオフィサーの男性は、まったく役に立たなかった。

「アメリカって、セクシュアルハラスメントには神経質なくせに、パワーハラスメントに対しては無頓着。そもそも文化が違うのよ。アメリカって本当に個人主義。だから、日本みたいな村(ムラ)的な組織ぐるみのいじめっていう背景がないのよね。彼らには実感がわかないの。『それはサユリと上司との人間関係の問題だから』って。アメリカ人にとっては、ブリーン(いじめ)も個人主義なのよ」

 

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面倒な「会計検査」が終わった途端に使い捨て~(★新刊『ブラックを乗り越えた女性たち』より~)

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 しかし四月の下旬、経費削減との理由で、加奈さんはいきなり五月末までの雇止めを言いわたされたのだ。 

「かりに更新期間が六ヶ月から三カ月に短縮されたにしても、それでも六月末までは契約期間だったはず」

加奈さんはおどろいて、派遣元に問い合わせた。
すると派遣会社の若い男性担当社員は答えた。

「たしかに二月中旬に契約更新の打診をしたときは、六月末までの契約だったんですけどね。実際に契約をする三月末頃になって、財団法人から、五月末の契約に変更してほしいとの依頼があったので変更したんですよ。そのことはあなたにお伝えしたつもりでしたが……」

 加奈さんはそのような説明は、いっさいうけていなかった。本人の承諾なしに、勝手に契約内容を変更した派遣会社に憤慨した。

「だまされた! ってかんじよ。予算の都合で、切るなら切るでしかたない。でも、だったら、卑怯な手なんか使わないで、三月末で打ち切るべきじゃない? いちばんやっかいな五月の会計検査のときだけ利用してさ、その後すぐに使い捨てるってひどすぎる」 

「ほんと、手口が汚すぎるね。しかもたった一カ月じゃない。その短い期間を節約するために、だましうちみたいなやり方して。姑息にもほどがある」

 私も話を聞いて腹立たしかった。このやり口はひどすぎる。

 加奈さんの所属課では、職員の異動が多く、とくにその年度は入れ変わりがはげしかった。新しい職員は経験が浅く、会計検査の準備にも慣れていなかった。そのため、事実上は派遣社員である加奈さんが先頭きって処理を進め、検査にも立ち会ったという。
 財団法人の規定を熟知していなければできない業務であり、それ以外の分野についても勉強が必要だったが、長期にわたって仕事を任されていたという自負もあり、加奈さんは自主的に学び、多くの業務をこなしてきた。
 しかし結果は、財団法人の都合で使いたいところだけ使って、切り捨てるというやり方だ。

 加奈さんは派遣会社の担当に抗議した。その若い担当男性社員は、すぐに自分の上司に話をつないだ。

 派遣会社の上司は、まず連絡がスムーズにいかなかったことをわび、一カ月の解雇予告手当てを払うからと打診してきた。そのうえ、本来ならば六月末までの契約だったと主張する加奈さんの言についても、一カ月ぶんノーワークで満額はらうと言ってきた。

「でも、そんなのあたりまえじゃない? 要は当初の契約どおりっていうだけのことよ」

 加奈さんは、もやもやした胸のうちがおさまらなかった。

「私はね、何もお金が欲しくて文句を言っていたわけじゃないの。そりゃあ、もちろんもらえるものはうれしいけど、それ以外の気持ちの問題があった。くやしかったのは、だまされて、五月半ばまで手伝わされたこと。三月でいきなり切られたのなら、ここまでゴネなかった。仕方ないやって思ったかも。何ていうのかな……お金、ていうのはあくまで気持ちの整理のためであって、きちんとした形あるものを得ないと、ずっとこの胸のもやもやがつづくって思ったし、どうにかケリをつけたいって思って……う~ん、うまく説明できないんだけど、こんなやり方で、こんなふうな扱いって……人に対してどうなのかなって……」

 私も仕事に関しては様々なトラブルに直面し、乗り越えてきたので、加奈さんの気持ちは痛いほど理解できた。

「わかります。自分のことだけじゃないんだよね。お金をもらうのは悪いことではないし、気持ちをふみにじられた対価としても当然のことだと思うのだけど、突きつめると、それが目的ではない。ここで自分が声をあげなかったら、こんなやり方を許して泣き寝入りしてしまったら、またおなじことが繰り返されるかもしれない。次はターゲットがほかの人に移るだけ。だからこそ、労働者に対して不当な扱いをすればトラブルがおきるし、慰謝料が発生するし、結局は経済面からも組織としてデメリットになるっていうことを、派遣会社に肌身で感じてもらう必要があったんでしょ? 現実としての損失金額を目の当たりにしないと、彼らは反省も改善もしないから。そのための手段として、金銭の決着は大切だって考えたんじゃない?」

 加奈さんはひざを打った。
「そう! そうなのよ! ありがとう、言葉にしてくれて! そのとおりよ。金銭っていうのは、手段なのよね。目的じゃなくて」

 私は大きくうなずいた。
 労働問題で声をあげる人のことを、「金銭目的じゃないの?」と色メガネで見る人もいるが、決してそれだけではない心情をわかってほしい。ある種の正義感が行動を起こさせることも少なくないのだ。

「で、スムーズにいったの? 普通はそうカンタンにはいかないと思うけど」

 加奈さんは苦笑した。 

「ご想像のとおりよ。派遣会社は、六月までの一カ月分賃金の満額と、解雇予告手当で精一杯。お気持ちはわかりますが、それ以上は払いたくても、そういうものを払うシステムがないので。だって」

 加奈さんは、それじゃあ労組に相談してみますと売り言葉を口にしたところ、相手はどうぞご自由に、という感じですげなく電話を切った。

 

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神戸屋のセクハラ制服につき再質問し、再回答をいただきました

株式会社神戸屋レストラン
関西事業部  成松 登 様
 
東京都在住の有馬珠子と申します。 
先日は御社女性スタッフの制服問題につきご連絡をいただきまして、ありがとうございました。
成松様より頂戴しましたご回答を拝見し、改めてメールをお送りさせていただいております。
 
 
>弊社女性ユニフォームに関しましては、1987年よりベーカリーレストランにて採用しております。
パンに似合うお料理を追い求める過程で「全てをパンに合わせる」の考え方を取り入れ、より本物志向、より伝統的な視点から、
パンの本場であるヨーロピアン・スタイルをお客様にイメージして頂き、その雰囲気も含めお客様に私どもの食事を楽しんでいただくというコンセプトでデザイン致しました。 

>おかげ様で約30年間、多くのお客様には弊社のコンセプト=神戸屋レストランという御認識をいただきご愛顧頂いてまいりました。

「1987年より」ということですが、1985年に男女雇用機会均等法が制定され、その後、複数回の改正も行われております。
一度目の改正は1997年ですが、その中でセクシュアルハラスメント防止配慮義務が新設され、2006年には二度目の改正として、セクシュアルハラスメント防止の措置義務化が事業主に義務づけられました。
 
その後2013年の省令等改正(事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置についての指針 平成十八年厚生労働省告示第六百十五号)におきましては、セクシュアルハラスメントの予防・事後対応徹底のためのセクハラ指針の見直しが設けられ、セクシュアルハラスメントの内容、および性別役割分担意識に基づく言動がセクシュアルハラスメントの原因と背景となりうることを周知・啓発することが義務づけられました。
 
1987年より30年間」、女性の胸が不自然に強調された、独特のユニフォームを変化させていないという事実は、上記一連の法律の推移に対する対応が、我が国で事業を展開する法人として極めて不十分であり、性別役割分担意識に基づくユニフォームの強要がセクシュアルハラスメントに該当するという事実内容や、そのことがセクシュアルハラスメントの原因や背景となりうることも、内外共に周知・啓発されておらず、就業環境の改善に着手せず、予防・事後対応の徹底にも遅れを取っているようにお見受けいたしますが、実際にはどのような対応をとられているのでしょうか。
 
時代は確実に変化しております。
もはや貴店を訪れます顧客は従来通りの価値観にはなじまず、男性視点で提供される、女性「性」を商品化する性差別的な経営に違和感を抱き、その性差別的な雇用環境を継続し、是正を怠る店舗や商品には、利用者として不快感情をおぼえる、というのが長年御社を愛顧しておりますわたくしの正直な感想です。
 
なお、「神戸屋」「制服」「胸」で検索なさってみてください。
世間の視点が、御社の制服を着用した女性スタッフをどのような対象として見ているのか、おわかりいただけることと存じます。

貴店の大切な女性スタッフ達が、「乳袋」「おっぱい」「エロ」と揶揄されている現実をご覧いただけます。

御社女性スタッフの尊厳が損なわれ、性的に揶揄・軽視されているという現状を直視なさり、遵法精神に基づいたご配慮をいただくことを希望します。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

(複数のURL情報を提供)
※(過激な内容が多く含まれますのでリンクは控えさせていただきました。確認したい方は自己責任で、ワード検索なさってください)

 

それでも、女性蔑視に対するご理解がむずかしいというお考えでしたら、たとえば、股間の形や大きさが露わになる、ピッチリとしたタイツパンツ制服を、男性役員様を筆頭に、男性職員に着用を義務づけてみてはいかがでしょうか。

「性的物体」とみなされ、ネット上で揶揄される環境のなか、果たして男性が萎縮せずに、生き生きと尊厳を保ちながら働けるのか。ワーカーの人権を尊重する、やりがいのある職場であり、企業だと思えるのか。

股間を強調したタイツ制服を、男性管理職様や男性スタッフ達に義務づけてみることで、顧客や従業員内から新たな声が発せられ、就業に際して「性的存在」として扱われることがどのような精神的苦痛となり弊害となるのか、その違和感や不自然さを知り、女性の萎縮感覚を共感することができ、ひいては意識改革につながるかとも思うのですが、この提案につきましてはいかがでしょうか。

 
 
>一方で今回のご指摘は心から御礼申し上げます。
そのユニフォームが大切なお客様に不快感を与えているという、私どもとしては大変不本意なご指摘であるとともに、ユニフォームを含め改めてお客様に喜んでいただく店舗づくりを考えさせる内容でございます。
>貴重かつ重要なご意見・ご指摘と考え、今後の店舗づくりに役立てて参ります。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 
このたびはわたくしの意見をお汲みいただき、今後の店舗づくりに役立てていただけるということで、大変ありがたく拝見致しました。
是非、このたび紹介いたしましたURL情報、また男女雇用機会均等法・省令の変遷・提案をご覧いただき、そのうえで御社のユニフォームがどのように変化されるのか、今後の改善、また、その具体的な時期の目安をお聞かせいただけましたら幸いです。
なお今後も、もし現在の制服を採用するとしたら、その合理的な根拠もお聞かせいただけましたら幸いです。
 
企業は女性スタッフの安全性や尊厳を保護するための措置を講じ、性的侵略(ハラスメント)視点から保護するのが使用者としての当然の義務であります。
わたくしは、一顧客としての私的な不快感情のみならず、同じ女性として、御社の女性スタッフの安全性や尊厳、メンタルヘルスについても大変心配しております。
 

なお、貴社の制服問題につきましては、前回、意見内容を発信したところ、広くアクセスいただき、セクシュアルハラスメントに対する、世間の関心の高さがうかがえました。

私の業務パートナーである社会保険労務士や新聞社の記者である知人にもアドバイスを頂いています。

今後の経過につきましても、わたくしの所属する公益財団法人21世紀職業財団ハラスメント防止コンサルタント内で情報共有させていただくと共に、頂戴いたしました回答も公開し、今後の勉強材料として、複数の団体様と共有させていただきいと考えております。

お手数ではございますが、平成31年2月16日(土)までに進捗をご返信いただけましたら幸いです。
誰もが安心して訪れることのできる、男女平等意識の浸透した店舗に改善してくださいますよう、神戸屋を長年利用し、今後も利用することを望む一顧客として、切にお願い申し上げます。
  
—– Original Message —-
公益財団法人21世紀職業財団ハラスメント防止コンサルタント

有馬 珠子

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【神戸屋様よりいただきました再回答】
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有馬様

平素は格別のご愛顧を賜りありがとうございます。
またこの度は弊社ホームページをご利用頂き、貴重なご意見を頂き重ねて御礼申し上げます。

有馬様より頂戴しました、弊社女性ユニフォームに関するご意見につきましては、
平成30年9月25日付けのメールにてご回答を差し上げたとおりでございますので,
これ以上の回答は致しかねます。

今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

*************************
株式会社神戸屋レストラン
関西事業部  成松 登
℡   06-6321-7221
ファックス 06-6329-1251
*************************

.。:*+゜゜+*:.。.*:+☆.。:*+゜゜+*:.。.*:+☆.。:*+゜゜+*:.。.*:+☆

わたくしとしては、具体的な解決案と時期をお聞かせいただけず、大変残念です。
相当期間経過後もなお改善に着手されていらっしゃらないようでしたら、別の角度からのアプローチも検討してみるつもりです。

神戸屋ベーカリーさんといえば、15年居住した最寄り駅の駅ビルにテナント入店されていたので、15年間、それこそ毎日のように購入していました。
ミートパイを売っているベーカリーが他にあまりないので、私はミートパイ・ハードユーザーでした。また、アップルパイや季節のフルーツパイをホールで買って、オーブンで焼き直して一人食いするのも大好きでした。
パイをホールで買うとウキウキしますね。15年間で何枚のパイを食べたことやら……。

また、行きつけのデンタルクリニックの最寄り駅には神戸屋レストランがあり、そちらも頻繁に利用していました。

しかし残念ですが、現状の女性差別環境を是正してくださるまで、私は今後の購入を控えることにしました。
同じように神戸屋のセクハラ制服に違和感を覚える方がいらっしゃいましたら、このような形で密やかに消費者の主張をしていくことも、ひとつの声かと思います。

「女性というのは男性の性娯楽のために、軽く、自由に扱ってもよい存在。『性の旨み』を貪るのが当然の日本社会」

まずはこの集合意識のベースを変えていくことが必要です。
ここのベースが一定数変化すると「百匹目の猿現象」が発生し、現在の女性蔑視社会からジェンダー平等社会へと、新時代の倫理が自ずと伝播し、集合意識水準がアップする様をご覧いただけるでしょう。

(写真はイメージです)

 

 

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面倒な人間関係から気づくこと~年齢の持つパワー~

■【面倒くさい人間関係あるある】

昔のことになります。ミーティング中に、Aさんが出した提案に打開策が見つからず、周囲が行き詰まっていました。
そこで私が少し違う提案を出したところ、それがAさんの提案よりも、おそらくブラッシュアップされたものだったため、責任者や周囲の同意を得た、というようなケースを想像してください。お仕事をされている方なら、よくある日常的な光景ではないでしょうか。

ちなみにAさんは、私よりもかなり年配の女性で、普段はそれなりに気さくに会話する関係でした。

しかし上記結論は、Aさんにとって、少し面白くない事実だったのでしょう。
そうはいっても、Aさんにしてみれば、「年下のあなたが私よりもより良い提案をして、公のシーンで周囲の同意や評価を得たのは、私としてはおもしろくないわね。」とは、言えません。

ではAさんがご自身のモヤモヤをどう解消させるかというと、後出しクレームをしてきたり、別の形で噴出させたりするわけです。
具体的には、ミーティング中ではなく、後から「でもあなたのプラン、あの部分は違うと思うのよね」と、公の場ではなく、個人的に言ってくるのです。

そう考えるのであれば、意見を共有したほうが皆のためになるのだから、ミーティング中に発信してくれればいいのですが、ひとたび私の提案で場が収まった以上、これ以上引き延ばすのは気が引ける、しかし自分としては面白くないし腑に落ちない。それで陰で個人的にケチをつけてみる、といったところでしょうか。

興味深いのは、また後日、仕事とはかけ離れた何気ない内容の中で、ソフトに私を否定してくるようになったということです。例えば、「あなたがいいと言っていたあの本、私にはイマイチだったわ」、「あなたがすごく薦めていたあそこのランチなんだけど、私には味付けがちょっとね。もっと美味しいと思ってた」など。
おそらく無自覚(意図的にという見方もできなくはないですが)に、別のところでチクチクと「無難な攻撃」をして、自分の不快感情の穴埋めをしているようなのです。

「気のせいじゃないの?」と思われる方もいるでしょう。
そうかもしれません。
人間関係の微妙な雰囲気というのは、当人にしかわからない原因や、ようやく嗅ぎ取れる程度の軽微なニュアンスがありますから、明確な答えは出ないでしょう。しかし私は、ミーティング以来しばらくの間、今までのAさんの態度から異なる雰囲気を感じたのは事実です。

■【「非同意」に不慣れな日本人】

じつは私は、自己顕示欲から発せられるこの手の狭量さを、とてもくだらないと感じる人間です。

よりよい提案が出されたのならば、誰のものであっても、全体のために結果オーライと思えばよい。それを割り切れないのは器量が小さく、全体の利益に対して俯瞰ができない、視野の狭い思考回路だと、そこに悪い意味で自我の臭みを感じ、うんざりしてしまうのです。

しかし私のような考えをする人はかなり少数派で、一定数の方は、類似のシチュエーションにおいて、Aさんと似た感情にとらわれて、似たような反応をしてしまうようです。

特にムラ社会に生きる日本人は、「自分と違う意見」を「自分への攻撃」と受け止め、過剰に反応するところがあるのでしょうか。これはムラ社会の中で生き、同調圧力に慣れきった日本人の悪しき特質であるともいえるでしょう。

■【年をとるということは無条件で「同意」される環境が増えてくるということ】

また、私がこの事案で感じたのは、ひとつ、「年齢という権力」による危険性です。Aさんは、責任者のポジションにはありませんでしたが、チーム内では一番の年長者でオピニオンリーダー。そのため普段から、Aさんと異なる意見を述べる人はほとんどいませんでした。

Aさんの反応が、元来の性質によるものなのか、年齢によるものなのかはわかりません。しかしAさんは、相手が「かなり年下の私」だから、余計におもしろくなくて、このような言動をとったというのは、可能性として考えられます。

明らかなのは、年を取るということは、それだけで無自覚の「権力」を得ているということです。無条件で「同意」される環境が増え、それゆえに他者が自分に服従する環境が当たり前になり、それがゆえに他者からの「非同意」を、自分の中で許容しにくくなってくるという心境です。このようなメンタルが、「頑固ジジイ」や「お局」を作り出す背景にもなり得ます。

■【客観的に自分を見ること。「義理の笑顔」や「お世辞」を過信しないこと】

私は、自分がある程度の年齢に達した今、そのことにとても気をつけています。

自分が持つ「年齢のパワー」を自覚し、現在、笑顔で素直に接してくれている20歳以上も年下の学生たちが、年上の私相手に気を遣っていて、決して素直に本心をさらけ出しているわけではない、ということを認識しています。

ですから仕事の延長上、皆で食事することはあっても、決して自分からは、異性はもちろんのこと同性も、個人的にはお茶にも食事にも誘いませんし、必要以上に踏み込んだ話題もしないようにしています。若い人にしてみれば、怖い年配の女性との時間など、うっとうしいだけで決して楽しくはないだろう、と慮っているからです。

「そんなことないですよ、有馬さん本当に楽しいし、個人的にもまた一緒に食事したいですよ」

そういってくださる方がいたとして、それが自分と同等、あるいは上の立場の方であればありがたく受け止めますが、自分よりも若年で、下位のポジションにいる人がそう言ってくださった場合、ほぼ100%、私はそれをただの「お世辞」として受け止めます。

なぜならば、私自身が、若いときに「年齢の抑圧」という権力の行使に、山ほど煮え湯を飲まされてきたからです。年齢のパワーが垂れ流す抑圧的なハラスメント(特にセクシュアルハラスメント)を浴びるように受け、本心を言えず、我慢を強いられてきた身としては、自分がされてきた嫌なことは他人にしてはいけない、次世代につないではいけないと思っているのです。

ですから仕事上のパワーハラスメントや、特にセクシュアルハラスメントの事案を目にするたび、加害者の傍若無人で楽観的な自己中心的視点に、ただただ驚愕するばかりです。
加害者も、若いときには、少なからず抑圧を受けてきた身であろうに、いざ自分が加害年齢となったとき、その不快感情や弱者的立場を忘れてしまうのでしょうか。あるいは、抑圧されて損をした若年時代を取り戻してやれ、ということなのでしょうか。

■【恥ずかしい「勘違い」には自分から気づく】

もし私が男性で、ある程度の年齢になったら、若い女性が自分をどう思っているかを悲観的に、そして客観的に、厳しく査定します。

すべてに当てはまるわけではないということを前提として、誤解を受けることを承知で極端な言い方をしますが、オヤジなんて、若い女性からしてみれば、存在だけで嫌にきまっています。

それに気づけず、自分だけが楽しい話題を得意満面まき散らし、相手を自分に都合のよい「おんなのこ」扱いし、彼氏だの化粧だの髪型だの女子力だの性体験だのとセクハラ視点で接し、あまつさえ反撃できない弱者の「無抵抗」を「同意」あるいは「自分への好意」などと恥ずかしい勘違いをして、あろうことか地位や年齢という権力を「役得」と捉え蛮行に及ぶのは、誠に野暮で自己中心的ですし、つまるところ根本的な人間性の品格に問題があると思われても致し方ないのではないでしょうか。

※参照『やりきれない・・・旧知の広河隆一あまりにも情けないセクハラ! 謝罪してももう手遅れ』

■【無自覚に保有している 性的強者パワー ✕ 年齢パワー】

セクシュアルハラスメントは、未だ男性加害が圧倒的に多いのは周知の事実です。

それはこの現代社会においてさえ、未だ男性のほうが、生まれながらに「性的強者パワー」を持ち、その権力を行使しやすいからです。そして男性の多くは「性的強者パワー」に加え、「年齢パワー」や「ポジションパワー」も付着し、年々、無自覚のパワーが加算されていきます。

セクシュアルハラスメントを語るとき、「気にしない女性だっている」「女性が自己決定として性体験豊富になり、そういう女性が多い大学という意味だとしたら、(そのランキングの)何が悪いんだろ」「性サービスを職業にしている女性だっている」――――――などと、いつまで経っても自己中心的でズレた発言をする男性が多いのは、属性による条件格差―――男性が生まれながらに持つ、性搾取側の「性的強者パワー」が、いつまでも「上から目線」の特権を手放さず、それが女性の反撃や非同意を封じ、今も社会進出や好ポジションから駆逐しつづけているという事実から目をそむけ、自身にとって都合の悪い見方に蓋をしているからでしょう。

スタートラインから平等ではないのです。

女性が20メートルも遠いところからスタートを切らされているのに、そのハンデを「存在しないもの」として扱い、我が物顔で自己タイムの素晴らしさに陶酔している、世の中を片目でしか見られない、幼い「お殿ちゃま」達を相手に、性的受動側のハンデ――――――ジェンダー・社会構造・意識・風潮・慣習、女性に課せられているあらゆるハンデというものをどのようにわかりやすく教えてあげるべきか。その手間と煩雑さに、女性は毎日、冷たい苦笑いをしているのです。

■【「女性という属性」から、どのようなわずかな旨みでも搾り取ろうとする日本社会】

とりわけ日本社会というのは、あきれるほど女性に対して無礼で、非紳士的です。「女性という属性」から搾り取れる、どのようなわずかな旨みにでもハイエナのように下品に群がり、女性の性的尊厳を保護することにもサポートすることにも無関心で、ただ貪るのみの性搾取に躍起になり、男性は自身の「年齢パワー」にも「性的強者パワー」にも、共に無自覚です。

すでに多くの他国女性が当たり前のように享受している、女性を尊厳ある人間存在とみなし、ジェンダーハンデを女性視点で是正し、そのうえで対等なパートナーとして男女共に社会を構築していきましょう、という紳士性―――いわば思いやりと品格が、驚くほど欠如しているのです。

視野が狭くて自己中心的。器の小さいケチな支配欲。そしてあらゆるシーンで下品なポルノ視点。これが多くの日本人男性に共通して見られる、ひとつの文化的な特徴ではないかと感じています。

■【すべてのパワーは自覚して自己管理を】

厳しい意見かもしれませんが、中年を自覚しましたら、「若い女性はほぼほぼ自分を嫌い」くらいの心構えでいたほうが、日本社会では安全圏でいられると思います。
私自身もそうでしたが、特に日本人女性は、嫌悪感を表に出さずしまいこんでしまいがちで、タンス預金ならぬ「タンス不満」(あるいは「タンス殺意」)をたっぷり貯め込んでいます。いつか引き出されて、白日のもとにさらされることのないよう、ご自身に疑いを持つことをお勧めします。

年齢を重ねれば重ねるほど、自分に意見できる人は減っていきます。そして年下に対しては、好き勝手に、感情的に、自由に振る舞えるようになります。そのパワーには自分で気づき、自分でセーブしなければなりません。それが人間としての品性であり思いやりであり、より多くの時間を過ごし、経験を積み重ねてきた人生の先輩として、後進に示せる背中でもあります。

年齢を重ねるにつれ、他者の気持ちや立場が汲み取れるようになり、人間性も美しく研磨された。そのような人生であったと、晩年、自分を振り返りたいものです。

 

 

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世界から笑いものにされている、日本の「オッサン」と「お殿ちゃま」

少し前、某局の女性TVプロデューサーと話す機会がありました。彼女も私や多くの女性と同様、日本の「オッサン社会」を苦り切った気持ちで眺めている一人です。

その方は私よりも少し若い世代。私よりもずっと、いわゆる「平等教育」を受けて育った年齢です。実際、大学を卒業して就職するまで、あからさまな男女差別を感じることなく生きてこられたと語っていました。

それだけでも「ずいぶんラッキーでしたね」と言いたいところですが、いざ社会に出てみると、やはりそこからの現実は惨憺たるものだったようです。

彼女は嘆息し、もうお手上げ、といううんざりした表情を見せて言いました。
「もうほんと、何なんでしょうね。あのオッサン達のあの考え方って。どうすれば〇〇大臣みたいな、ああいう男社会の考え方を変えられるのか……」

それに対して私はこう答えました。

「ムリムリ、無理ですよ。変わりませんから。もう何をしたって、あの年代の、あのオッサン達の思考が変わることはありません。死んでいくのを待つしかないですよ。彼らのために何かしようとしても、エネルギーの無駄ですから」

女性プロデューサーは爆笑していましたが、実際のところ、これは私の偽らざる本心です。そして遺憾ながら真実でもあると思っています。

私は追い打ちをかけました。

「あと20年も経てばずいぶん減りますから。『早く死んでください…』と願いながら、水面下で新しい社会のために、着々とベースを整える活動を積み重ねていく。これしかないと思いますよ」

私のような、善良で気弱な一小市民にこのようなことを言わせてしまう日本社会というのは、本当にひどいですね。

ところで先日、HUFFPOSTで下記のニュースが掲載され話題を呼びました。

『ニュージーランド女性首相が赤ちゃんと国連の会合に出席。日本代表団はあることに驚き…?』

>在職中の2018年6月に長女ニーブちゃんを出産したニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が24日、ニューヨークで行われた国連総会の会合に、ニーブちゃんを連れて出席した。会合にはパートナーのクラーク・ゲイフォードさんも同伴、2人がニーブちゃんをあやす姿などに注目が集まった。AFP通信などが報じている。

>この中でゲイフォードさんは、日本の代表団にも言及。「昨日、国連の会議室で(ニーブちゃんの)おむつを替えていた時、日本の代表団が入ってきたんだ。その時、すごい驚いていたんだ。写真に撮れていたらなあ」と、明らかにした。

恥ずかしいことですが、上記ニュースは、いかに現在の日本で女性(特に子育て世代)が政治や公的機関において排除されているか、いかに日本人男性が他人事として育児を捉えているか、いかに日本で育児が社会全体のものとして受け止められていないか、いかに日本人男性が何もしてこなかったか、日本がいかに「オッサン社会」であるか……という事実が浮き彫りになった、かつ、それが日本だと「世界の認識」として共有されていたことがわかる、皮肉に満ちたコメント記事です。

先日、第4次改造内が閣発足しました。女性閣僚が1人にとどまったことについて、首相は「日本は女性活躍の社会がスタートしたばかりで、これからどんどん入閣する人材は育ってくる」と話していますが、その発言が空々しいと感じるのは、私だけではないでしょう。

アファーマティブアクションの必要性については別の議論になるため割愛しますが、このように女性の決定権限を躍起になって駆逐したがる、世界も認める日本人男性の「生態」とは、どのようなものでしょう。

私の感覚ですが、わかりやすい「オッサン」思考をお持ちの方は、50代以降に多く見られます。

【オッサン[Ossan]】
権力主義で、拝金主義。保守的。地位や金や肩書きに弱く、本質的な価値観や幸福を自ら構築する創造性に乏しい。男組織のマッチョ連帯感は宝もの。性別役割分担意識に疑問すら抱かない。女性を「人間」として見るソフトを内蔵しない。女性というのは3種類。従順で清純なお嬢さんか、あたたかく母性あふれるお袋さんか、自己の欲望を満たしてくれる淫乱な娼婦か。夫唱婦随をよしとし家父長制度を信奉する。「女の性」は「男の持ち物」。だからどのような無礼なことを言ってもしてもよい。自己中心的。女には男の成功を支える義務があり、男をたてる腰元としての義務があり、家庭内の家事育児介護雑事をすべてこなすスーパーメイドとしての義務があり、男の目を楽しませる鑑賞物としての義務があり、性欲を満足させるラブドールとしての義務があると妄信している。優秀な女性、意見を持つ女性は「その例外」という色眼鏡でしか見ないため、彼女らと接しても現実を直視し得る進化のチャンスを自ら手放している。その点で豚に真珠。女は意見を言ってもいいが、男の自尊心や既得権益を傷つけない程度の反撃しか認めていない。男が許してやる範囲の活動で女が自己実現を果たすことが、真の男女共同参画社会だと思っている。要するに何も変えることを望まない。差別主義者だという自覚がない。新しい社会・価値観を自ら取りに行こうとしない。男の考えを中心に世界が動いていると信じる「男性天動説の呪い」にかかっている。視野が狭い。島国根性。マジョリティ以外のバックグラウンドや、弱者的立場の人間の心を想像する共感力に欠けている。自分の所属組織以外の人間と交流するだけの柔軟なコミュニケーション能力がない。交流しようとしても、大抵はマンスプレイニングで相手を不快にさせて終わる。男尊女卑社会で甘やかされすぎたため(隠れマザコン多し)、実は打たれ弱い。

あと3000字くらいはスラリと書けそうですが、このくらいにしておきます。

さて、20年が経過し彼ら「オッサン」がずいぶん減ったとしても、私は楽観視できないとふんでいます。なぜなら「オッサン」の後には、次世代40代以下「お殿ちゃま」が控えているからです。

「お殿ちゃま」というのは、彼らの特徴をわかりやすく表現した私独自のネーミングです。世代としては主に30代~40代に多く見られます。さて、その生態とはどのようなものでしょうか。

【お殿ちゃま[Otono-chama]】
キャバクラやガールズバーといった女性性消費を日常風景として育ったため、「女性=媚びる商品」という意識がナチュラルにすり込まれている。女性をファーストフードレベルのお手軽価値と誤認し、性的モラルの基準値や品性が低い。風俗やクラブやキャバクラといった「性差別トーク」を通常会話として発信することに疑問も罪悪感も抱かない。サービス業の女性と一般女性を区別できず、女性はすべてグレーゾーンで「性」扱い。「オッサン」と変わらぬ性差別主義者だが、その自覚はない。触らなければセクハラセーフだと勘違いしている。日本において水と安全と癒やしの女性サービスはすべて無料だと信じている。一般女性にも「おもてなし」を無償で期待する。マスゴミの作り出した薄っぺらい「女子像」を押しつけるカジュアルセクハラに余念がない。女性は女子力を高めたい生き物で、男の目ばかり気にして男に好かれたい生き物だと信じている。男が常に「性の評価側」だという視点から抜け出せない。自己中心的。しかし女性から向けられる自己への性評価に対しては不思議なほど楽観的。「オッサン社会」を踏襲しており、男尊女卑や拝金主義や肩書き信奉を捨てきれない。やっかいな自尊心だけは高く、腰元にちやほやされることが大好き。「僕ちゃんえらいよ。男だもん!」という根拠のない優越的視座で生きている。女に理論で言い負かされることは大嫌い。それゆえ腰元が殿様と同じ目線で意見する、現代社会にまだ慣れない。そのくせ本当の殿様ほどの権力や財力や影響力はなく、規格の小さい「お殿ちゃま」。家事や育児に気まぐれに手をつければ、ドヤ顔で「平等社会」。フェミニズムを叫ぶ女性達のことは、「そういう女性」と色眼鏡で他人ごと。性的被害やトラブルはすべて「誘うような女が悪」く、性的強者の権力構造にあぐらをかいて弱者的立場の視点を追わない。本質的な男女平等に関心がない。ダイバーシティやシンギュラリティなどグローバルな横文字には食いつくが、心の中は江戸時代。日本のジェンダーギャップ指数144カ国中114位という世界現実にも無関心。ネット社会に生きながら国際的感覚に乏しいムラ社会の申し子。物事を面でなく点でしか考えられない。日本のガラパゴス進化に危機感を抱かない。真の男女平等社会に対する認識が雑駁。表面的な情報だけでわかった気になっているが実は何もわかっていないし、そもそもわかりたいとも思っていない。自分に楽な立ち位置で展開されている男女不平等社会が、じつのところ居心地よい。そのため既得権益が脅かされないレベルでの男女平等しか歓迎しない。ご都合主義。女性に幻想を抱きすぎて、未だ対等な社会的パートナーとして見られない。「会社の女の子」という言い方がセクハラであると、まだ気づけない。男尊女卑社会に甘やかされすぎて下駄を脱げない。

こちらもあと5000字くらいは軽く書けそうですが、このくらいにしておきます。

私自身の経験を申し上げますと、日本野鳥の会のストップウォッチ技術をもってしてもカウントし切れないくらい、上記生態の「お殿ちゃま」にたくさん出会ってまいりました。

「オッサン」は20年待てばずいぶん減るかもしれませんが、「お殿ちゃま」は世代として、平行して生きていかなければなりません。それを思うと暗澹とした気分になり、秋の夜長を枕を濡らす毎日です。

対策としては、今後このような男性にお会いしましたら、
「あらあら『お殿ちゃま』、もう平成も終わりでござりまするよ」
と、目は笑っていない笑顔でお返しするしかなさそうです。

 

 

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「神戸屋」の胸のラインが強調されたセクハラ制服に質問し、回答をいただきました

時代に逆行する光景として、違和感を覚えます。

股間の大きさが露わになるぴっちりとしたタイツ制服を見て、男性ご自身がどのような感情を抱かれるか、ということだと思いますが。

LGBT差別には激高する男性も、女性差別には極めて寛容……というのは、日本の専売特許でございますね。どちらの差別も許されません。

【神戸屋グループ様に質問した内容】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

御社のベーカリーもレストランも、いつも利用させていただいております。

このたびは御社で採用しております制服につき、ご連絡差し上げました。

以前から感じていたことですが、御社の女性スタッフが着用しているエプロンタイプの制服は、不自然に女性の胸が強調される造りとなっており、まるで性サービスの店のようで、店舗を利用するたび、同じ女性として長年不快感を覚えてきました。

対等なワーカーであるはずの女性を「性的シンボル」として扱う制服を強要することは、セクシュアルハラスメントに該当します。雇用の現場において、女性スタッフを「華」とみなし軽んじる性差別は、顧客が不愉快であるばかりでなく、子供達の教育・生育環境としても不適切です。誤った性的役割分担意識を、潜在的に日常風景として植え付けることで、成長過程における子供達の男女平等意識にも悪影響を与えるのではないかと、危惧しております。

ちなみに、制服の問題が一般企業でどのように扱われているかご説明させてください。

男女雇用機会均等法6条では、労働者に性別を理由として、差別的取り扱いが禁止される福利厚生の措置は、住宅貸付金のほかは、「厚生労働省令で定める事項」に限られています。その中に制服を支給することは含まれていないため、現在はこの件につき、グレーゾーンのまま、女子社員のみに制服を支給することが黙認されているのです。

しかし一般的に、均等法第6条の趣旨に照らせば、女性に対してのみ制服を支給することに、合理的な理由は認められません。厚生労働省の雇用均等のパンフレットでも、制服については「男女とも支給しない、あるいは男女とも希望者に支給する」など、大杼で同一の扱いをすることが望ましいと謳われているのです。

このように、普通の制服ですら問題視される現代の社会風潮の中、胸のラインが強調される御社のエプロンタイプの制服は、やはり常連としては疑問視するところです。なぜならこのような「衣装」は業務遂行上の必要性もなければ、仕事能力とも何ら関連性がないからです。それは性別役割分担意識にもとづく不合理な差別であり、人格権の侵害にほかなりません。

たしかに「私服が汚れないから便利」という意見もあるでしょう。しかしそれならばパンツスーツの制服を作り、スカート(キュロット)との自由選択にし、男性社員にも同様に支給し、揃いの制服着用を義務づけるべきではないでしょうか。もし制服に「企業アピール」や「連帯感」の意味も含まれるのだとしたら、よけいに男性社員も同様の制服を着用すべきではないかと考えます。

日本は国連加盟国であり、持続可能な開発目標(SDGs)の加盟国です。SDGsはその目標に「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられているのですが、それにも関わらず日本のジェンダーギャップ指数は、144カ国中114位(2017年)と毎年最低レベルをキープしているというのは、こういった社会意識の不変や、企業の努力不足に起因するところが大きいと感じています。企業の取り組みを通して女性尊厳軽視の環境を是正していくことが、世界水準に追いつく突破口になると考える次第です。

ちなみに私は、新宿西口地下の店舗でもよく御社のパンを購入しますが、そこではチェックのエプロン姿ではなく、女性スタッフも清潔感のある白いパンツスタイル(?)の制服だったと記憶しております。記憶違いでしたら大変恐縮ですが、そのようなスタイルに全店で男女統一するのは、果たして難しいことなのでしょうか。

東京オリンピックも目前に迫りました。ぜひ男女平等推進国家として恥ずかしくないような店舗環境を提供してくださいますよう、一顧客として切にお願い申し上げます。

上記斟酌のうえ、よろしければ、このたびのわたくしの利用者意見がどのように処理され、今後生かされるのか等、ご教示いただけましたら幸いです。

誠に恐縮ではございますが、一度、10月1日(月)までに進捗状況をご返信いただけますでしょうか。何卒よろしくお願い申し上げます。

【神戸屋レストラン様からのご回答】
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有馬様

この度は弊社女性ユニフォームに対して貴重なご意見をいただきありがとうございます。

弊社女性ユニフォームに関しましては、1987年よりベーカリーレストランにて採用しております。
パンに似合うお料理を追い求める過程で「全てをパンに合わせる」の考え方を取り入れ、
より本物志向、より伝統的な視点から、パンの本場であるヨーロピアン・スタイルをお客様にイメージして頂き、
その雰囲気も含めお客様に私どもの食事を楽しんでいただくというコンセプトでデザイン致しました。

おかげ様で約30年間、多くのお客様には弊社のコンセプト=神戸屋レストランという御認識をいただきご愛顧頂いてまいりました。

一方で今回のご指摘は心から御礼申し上げます。
そのユニフォームが大切なお客様に不快感を与えているという、私どもとしては大変不本意なご指摘であるとともに、
ユニフォームを含め改めてお客様に喜んでいただく店舗づくりを考えさせる内容でございます。

貴重かつ重要なご意見・ご指摘と考え、今後の店舗づくりに役立てて参ります。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

*********************************
株式会社神戸屋レストラン
関西事業部 〇〇△
℡ 06-・・・・・・
ファックス 06-・・・・・・
Eメール ・・・・・・
*********************************
(写真はイメージです)
(詳細情報省略)

 

 

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『やりすぎ都市伝説』のケンドーコバヤシの性風俗ネタが不愉快なので、番組スポンサー企業宛てに手紙を送ったところ、降板されたようです

ここ1~2年、テレビ東京『やりすぎ都市伝説』の番組ご意見フォームには、何度か継続して、「ケンドーコバヤシ氏の性風俗ネタは不愉快」という意見をお送りし、同時にBPO(放送倫理・番組向上機構)にも通知して、改善を求めてきました。

しかし一向に改善が見られず、当のケンドーコバヤシ氏においては、「BPOなんて怖くない!」と豪語なさっているという状況が続いておりましたので、遺憾ではありましたが、タイミングを見計らい、番組スポンサー企業宛に下記のお手紙をお送りしてみました。

【株式会社V・ファーレン長崎様にお送りしたお手紙】

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株式会社V・ファーレン長崎 御中

前略

私は東京都内に在住しております、有馬珠子と申します。

まずは貴社が運営するV・ファーレン長崎が、本年11月11日のJ2第41節の試合において勝利し、来季のJ1昇格を決めたことを心からお祝い申し上げます。

さて貴社は、本年5月に高田明氏が代表取締役社長に就任して、株式会社ジャパネット・ホールディングスの完全子会社化されましたが、同社グループ企業である株式会社ジャパネットたかたが、株式会社テレビ東京で放映されている「やりすぎ都市伝説」のスポンサーであることはご存知でしょうか?

「やりすぎ都市伝説」は四半期に一度放映される人気番組で、その内容は都市伝説テラーと称する芸能人が、世界中の都市伝説を紹介していくものです。しかし都市伝説テラーの一人であるケンドー・コバヤシ氏(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本社所属)は、都市伝説とは何ら関係のない性風俗の体験談を番組内で語っており、番組の品位を低下させています。

番組内でケンドー・コバヤシ氏が語った内容は、主に性風俗を笑いのネタにしたものであり、放送毎の恒例となっています。例えば、平成28年9月30日放送においては「オーパーツ」(発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品)をテーマに語り始めたのですが、語りの途中で自らが東京都品川区五反田で体験した性風俗の話に置き換えられてしまうといったものでした。

また、平成29年9月29日の放送においても、タイムトラベルの時間理論を説明する入り口から、いつの間にか、やはり自らが体験した性風俗の話に置き換えられるといった構成となっていました。

加えて毎回、ゲストの若い女性タレントや猥談を好まない男性弁護士に性風俗ネタを振り、困惑の笑いを強いる情景が見られますが、これはまさに会社のセクハラ風刺を見ているようで嫌悪感を覚えます。前回平成29年9月の放送においても、ゲストの玉城ティナさんが「有意義ではないはず」と、風俗ネタに不快意思を示されたのにもかかわらず、ケンドー・コバヤシ氏はその反応を楽しむかのように、玉城さんを凝視し、羞恥心を弄んでいました。

尚、Jリーグ規約には以下の条文があります。

Jリーグ規約第3条(4)

Jリーグ関係者は、いかなるものであれ、人種、性、言語、宗教、政治またはその他の事由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない。

相手の意に反して(性的)言動をおこなうことは上記Jリーグ規約第3条(4)に抵触することはもちろん、「平成18年厚生労働省告示第615号」においてもセクハラであると示されており、コバヤシ氏の番組での言動および振舞いは、放送倫理に反することは明らかです。

貴社はJリーグクラブチームを運営する株式会社として、また番組のスポンサーであるジャパネット・ホールディングスの傘下企業として、番組内容に関係のないコバヤシ氏の猥談を許容するのでしょうか。

私はコバヤシ氏の番組内における猥談は、Jリーグが規約で定める性差別を助長しているものと考えます。女性「性」を商品化している産業をテレビ番組を介して肯定し、さらには番組で産業が提供するサービスを嬉々として語るコバヤシ氏は、Jリーグが提唱する青少年の健全な育成を阻害するものです。

多くの人に夢と希望を与えるクラブチームを運営する貴社の関連企業が、このような番組のスポンサーとして企業名を冠していることに、また青少年の健全な育成の貢献を阻害する現状が放置されていることに、一サッカーファンとしてひどく困惑しましたし、また残念でなりません。

ちなみにV・ファーレン長崎のホームタウンである長崎県の「長崎県少年保護育成条例」の第16条では以下のような規定があります。

何人も、少年に対し、みだらな性行為又はわいせつな行為をしてはならない。

2 何人も、少年に前項の行為を教え、又は見せてはならない。

条例で禁じているみだらな性行為を、番組内で教示するコバヤシ氏の発言は、上記条例に反していることがわかります。

貴社はJリーグからJ1ライセンスを付与されており、Jリーグ規約を遵守しなければなりませんし、長崎県でゲームを主催する立場ですから、条例も遵守しなければなりません。そのためには、コバヤシ氏の猥談を公共の電波に乗せて全国を流す「やりすぎ都市伝説」制作会社に対して、今後は番組内で番組内容とは関係のない猥談を止めるように、ぜひ働き掛けてください。

尚、貴社がこのような番組内容を是認するのか否か、メールまたはFAXでご回答頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

草々

東京都 有馬珠子

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残念ながらご返信はいただけませんでした。しかし上記お手紙をお送りしたのが、2017年11月11日以降、そしてその後、2018年5月に放送された『やり過ぎ都市伝説』は、「関昭夫スペシャル」と冠するスピンオフ放映で、他のストーリーテラーの出演はなく、関氏のみの出演構成となっていました。

そして先日、2018年7月27日に放送された、『やりすぎ都市伝説スペシャル2018夏』においては、ケンドーコバヤシ氏の姿はなく、代わりに新たなストーリーテラーとして、野性爆弾くっきー氏がキャスティングされていました。

この点につき、私の手紙が生かされての結果か否か、詳細は不明です。

BPOに初めて通知をしたときも、「同番組への同意見5通」と確認できましたから、私以外にも複数の方が地道に働きかけた結果、その総意が番組を動かしたのかもしれません。

あるいは、私の手紙を受けた株式会社V・ファーレン長崎様が、株式会社ジャパネット・ホールディングスを通じ、テレビ東京に働きかけてくださったのかもしれません。

また、今回だけの降板か否かも不明ですので、今後もキャスティングと内容に着目していきたいと思います。

いずれにしましても、時代に逆行する、性差別セクハラネタでなければ笑いをとれないというのであれば、残念ながら、その方の芸人寿命はそれまでです。差別ネタは極めて不愉快で、もはや社会での需要はありませんから、万人が気持ちよく笑うことのできる他の切り口での芸を磨くか、あるいはそれができないのならば、転職を考えられたほうがよろしいでしょう。

ひとまず今回は、安心して番組を楽しむことができました。
一視聴者として、今後も『やりすぎ都市伝説』を応援させていただきます。

 

 

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昨年意見した「西武園ゆうえんちプール」のセクハラ広告が、今年はやや改善。「よみうりランドプール」の広告は優秀

【2017西武園ゆうえんちプールの広告】

昨年、男女共用スペースである電車の社内吊りに、不適切なセクハラ広告が掲示されたことにつき、私は西武鉄道のご意見フォームを通じて質問を送ったのですが、残念ながらその際はご回答をいただけませんでした。

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車内吊りセクハラ広告につき西武線に質問してみました(2017)

【2018西武園ゆうえんちプールの広告】

しかし今年は、「やや」改善傾向にあるようです。私の昨年の意見が反映された結果か否かは不明ですが、少なくとも露出は減り、「やや」女性乗客の嫌悪感情を意識した作りに改善されたようです。制作段階から、電車内掲示を視野にいれたデザインにしたのかもしれません。それでも厳しく見れば、「車内吊りにふさわしいものとして太鼓判は押せない」というのが私の感想です。

知人協力の元、情報収集したところ、現在、3パターンのポスターが確認できました。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

1・昼バージョン 普通のキャッチコピー付き(車内吊り掲示)

2・昼バージョン 意味不明なキャッチコピー付き(駅構内・車内吊り掲示)

文言が気になります。あえて2パターンの文言があるということからも、その真意についてお尋ねしてみたいと思います。

3・夜バージョン 普通のキャッチコピー付き(駅構内・車内吊り掲示)

【2018よみうりランドプール広告は優秀】

一方、今年のよみうりランドのプール広告は、大変好感が持てます。

「ほら、本気でやればできるんですよ! 女性のセクシャルを利用・消費しなければ広告が作れないというのであれば、こちらをお手本になさってみてはいかがでしょうか」
と、西武園ゆうえんち様には申し上げたいところです。

下記の画像は車内吊りではなく、京王線某駅、構内のホームに掲示されていたものです。

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いかがでしょうか。違いは一目瞭然です。

「プール」といえば、女性の肌露出を前面に押し出すことしか頭にない、ポルノ脳の「女性性消費」でもなく、「インスタ女子枠」狙いで作っておけばいいだろう……という、「女子枠押しつけ」の、浅くて安直な「オヤジ視点」でもない。男女ともに不快感を与えることのない、お子様に見せても安心な、爽やかでコミカルな作りをなさっているのが見て取れます。

同じ「プール広告」にしましても、企業の男女平等参画に対する姿勢が、些細なところから滲み出るように感じます。

企業広告に関しては、女性蔑視のセクハラ広告があまりに多いため、つい悪い作品にばかりにスポットがあたりがちですが、このように全ユーザーに配慮した、楽しい広告も取り上げて、賛同し、その企業姿勢を応援していきたいものです。

 

 

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