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世界から笑いものにされている、日本の「オッサン」と「お殿ちゃま」

少し前、某局の女性TVプロデューサーと話す機会がありました。彼女も私や多くの女性と同様、日本の「オッサン社会」を苦り切った気持ちで眺めている一人です。

その方は私よりも少し若い世代。私よりもずっと、いわゆる「平等教育」を受けて育った年齢です。実際、大学を卒業して就職するまで、あからさまな男女差別を感じることなく生きてこられたと語っていました。

それだけでも「ずいぶんラッキーでしたね」と言いたいところですが、いざ社会に出てみると、やはりそこからの現実は惨憺たるものだったようです。

 

彼女は嘆息し、もうお手上げ、といううんざりした表情を見せて言いました。
「もうほんと、何なんでしょうね。あのオッサン達のあの考え方って。どうすれば〇〇大臣みたいな、ああいう男社会の考え方を変えられるのか……」

それに対して私はこう答えました。

「ムリムリ、無理ですよ。変わりませんから。もう何をしたって、あの年代の、あのオッサン達の思考が変わることはありません。死んでいくのを待つしかないですよ。彼らのために何かしようとしても、エネルギーの無駄ですから」

女性プロデューサーは爆笑していましたが、実際のところ、これは私の偽らざる本心です。そして遺憾ながら真実でもあると思っています。

私は追い打ちをかけるように続けました。

「あと20年も経てばずいぶん減りますから。『早く死んでください…』と願いながら、水面下で新しい社会のために、着々とベースを整える活動を積み重ねていく。これしかないと思いますよ」

私のような、善良で気弱な一小市民にこのようなことを言わせてしまう日本社会というのは、本当にひどいですね。

 

 

ところで先日、HUFFPOSTで下記のニュースが掲載され話題を呼びました。

『ニュージーランド女性首相が赤ちゃんと国連の会合に出席。日本代表団はあることに驚き…?』

>在職中の2018年6月に長女ニーブちゃんを出産したニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が24日、ニューヨークで行われた国連総会の会合に、ニーブちゃんを連れて出席した。会合にはパートナーのクラーク・ゲイフォードさんも同伴、2人がニーブちゃんをあやす姿などに注目が集まった。AFP通信などが報じている。

>この中でゲイフォードさんは、日本の代表団にも言及。「昨日、国連の会議室で(ニーブちゃんの)おむつを替えていた時、日本の代表団が入ってきたんだ。その時、すごい驚いていたんだ。写真に撮れていたらなあ」と、明らかにした。

恥ずかしいことですが、上記ニュースは、いかに現在の日本で女性(特に子育て世代)が政治や公的機関において排除されているか、いかに日本人男性が他人事として育児を捉えているか、いかに日本で育児が社会全体のものとして受け止められていないか、いかに日本人男性が何もしてこなかったか、日本がいかに「オッサン社会」であるか……という事実が浮き彫りになった、かつ、それが日本だと「世界の認識」として共有されていたことがわかる、皮肉に満ちたコメント記事です。

 

先日、第4次改造内が閣発足しました。女性閣僚が1人にとどまったことについて、首相は「日本は女性活躍の社会がスタートしたばかりで、これからどんどん入閣する人材は育ってくる」と話していますが、その発言が空々しいと感じるのは、私だけではないでしょう。

アファーマティブアクションの必要性についてはまた別の議論になるため割愛しますが、このように女性の決定権限を躍起になって駆逐したがる、世界も認める日本人男性の「生態」とは、どのようなものでしょう。

私の感覚ですが、わかりやすい「オッサン」思考をお持ちの方は、50代以降に多く見られます。

 

【オッサン[Ossan]】
権力主義で、拝金主義。保守的。地位や金や肩書きに弱く、本質的な価値観や幸福を自ら構築する創造性に乏しい。男組織のマッチョ連帯感は宝もの。性別役割分担意識に疑問すら抱かない。女性を「人間」として見るソフトを内蔵しない。女性というのは3種類。従順で清純なお嬢さんか、あたたかく母性あふれるお袋さんか、自己の欲望を満たしてくれる淫乱な娼婦か。夫唱婦随をよしとし家父長制度を信奉する。「女の性」は「男の持ち物」。だからどのような無礼なことを言ってもしてもよい。自己中心的。女には男の成功を支える義務があり、男をたてる腰元としての義務があり、家庭内の家事育児介護雑事をすべてこなすスーパーメイドとしての義務があり、男の目を楽しませる鑑賞物としての義務があり、性欲を満足させるラブドールとしての義務があると妄信している。優秀な女性、意見を持つ女性は「その例外」という色眼鏡でしか見ないため、彼女らと接しても現実を直視し得る進化のチャンスを自ら手放している。その点で豚に真珠。女は意見を言ってもいいが、男の自尊心や既得権益を傷つけない程度の反撃しか認めていない。男が許してやる範囲の活動で女が自己実現を果たすことが、真の男女共同参画社会だと思っている。要するに何も変えることを望まない。差別主義者だという自覚がない。新しい社会・価値観を自ら取りに行こうとしない。男の考えを中心に世界が動いていると信じる「男性天動説の呪い」にかかっている。視野が狭い。島国根性。マジョリティ以外のバックグラウンドや、弱者的立場の人間の心を想像する共感力に欠けている。自分の所属組織以外の人間と交流するだけの柔軟なコミュニケーション能力がない。交流しようとしても、大抵はマンスプレイニングで相手を不快にさせて終わる。男尊女卑社会で甘やかされすぎたため(隠れマザコン多し)、実は打たれ弱い。

あと3000字くらいはスラリと書けそうですが、このくらいにしておきます。

 

さて、20年が経過し彼ら「オッサン」がずいぶん減ったとしても、私は楽観視できないとふんでいます。なぜなら「オッサン」の後には、次世代40代以下「お殿ちゃま」が控えているからです。

「お殿ちゃま」というのは、彼らの特徴をわかりやすく表現した私独自のネーミングです。世代としては主に30代~40代に多く見られます。さて、その生態とはどのようなものでしょうか。

 

【お殿ちゃま[Otono-chama]】
キャバクラやガールズバーといった女性性消費を日常風景として育ったため、「女性=媚びる商品」という意識がナチュラルにすり込まれている。女性をファーストフードレベルのお手軽価値と誤認し、性的モラルの基準値が低い。風俗やクラブやキャバクラといった「性差別トーク」を通常会話として発信することに疑問も罪悪感も抱かない。サービス業の女性と一般女性を区別できず、女性はすべてグレーゾーンで「性」扱い。「オッサン」と変わらぬ性差別主義者だが、その自覚はない。触らなければセクハラセーフだと勘違いしている。日本において水と安全と癒やしの女性サービスは、すべて無料だと信じている。一般女性にも「おもてなし」を無償で期待する。マスゴミの作り出した薄っぺらい「女子像」を押しつけるカジュアルセクハラに余念がない。何だかんだいって女性は女子力を高めたい生き物で、男の目を気にして男に好かれたい生き物だと信じている。男が常に「性の評価側」だという視点から抜け出せない。自己中心的。しかし女性から向けられる自己への性評価に対しては、不思議なほど楽観的。「オッサン社会」を踏襲しており、男尊女卑や拝金主義や肩書き信奉を捨てきれない。やっかいな自尊心だけは高く、腰元にちやほやされることが大好き。「僕ちゃんえらいよ。男だもん」という根拠のない優越的視座で生きている。女に理論で討ち負かされることは大嫌い。それゆえ腰元が殿様と同じ目線で意見する、現代社会にまだ慣れない。そのくせ本当の殿様ほどの権力や財力や影響力はなく、規格の小さい「お殿ちゃま」。家事や育児に気まぐれに手をつければ、ドヤ顔で「平等社会」。フェミニズムを叫ぶ女性達のことは、「そういう女性」と色眼鏡で他人ごと。性的被害やトラブルはすべて「誘うような女が悪」く、性的強者の権力構造にあぐらをかいて弱者的立場の視点を追わない。本質的な男女平等にじつのところ関心がない。ダイバーシティやシンギュラリティなどグローバルな横文字には食いつくが、心の中は江戸時代。日本のジェンダーギャップ指数144カ国中114位という世界現実にも無関心。ネット社会に生きながら国際的感覚に乏しいムラ社会の申し子。物事を面でなく点でしか考えられない。日本のガラパゴス進化に危機感を抱かない。真の男女平等社会に対する認識が雑駁。表面的な情報だけでわかった気になっているが実は何もわかっていないし、そもそもわかりたいとも思っていない。自分に楽な立ち位置で展開されている男女不平等社会が、じつのところ居心地よい。そのため既得権益が脅かされないレベルでの男女平等しか歓迎しない。ご都合主義。女性に幻想を抱きすぎて、未だ対等な社会的パートナーとして見られない。「会社の女の子」という言い方がセクハラであると、まだ気づけない。男尊女卑社会に甘やかされすぎて下駄を脱げない。

 

こちらもあと5000字くらいは軽く書けそうですが、このくらいにしておきます。

私自身の経験を申し上げますと、日本野鳥の会のストップウォッチ技術をもってしてもカウントし切れないくらい、上記生態の「お殿ちゃま」にたくさん出会ってまいりました。

「オッサン」は20年待てばずいぶん減るかもしれませんが、「お殿ちゃま」は世代として、平行して生きていかなければなりません。それを思うと暗澹とした気分になり、秋の夜長を枕を濡らす毎日です。

対策としては、今後このような男性にお会いしましたら、
「あらあら『お殿ちゃま』、もう平成も終わりでござりまするよ」
と、目は笑っていない笑顔でお返しするしかなさそうです。

 

「神戸屋」の胸のラインが強調されたセクハラ制服に質問し、回答をいただきました

時代に逆行する光景として、違和感を覚えます。

股間の大きさが露わになるぴっちりとしたタイツ制服を見て、男性ご自身がどのような感情を抱かれるか、ということだと思いますが。

LGBT差別には激高する男性も、女性差別には極めて寛容……というのは、日本の専売特許でございますね。どちらの差別も許されません。

 

【神戸屋グループ様に質問した内容】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

御社のベーカリーもレストランも、いつも利用させていただいております。

このたびは御社で採用しております制服につき、ご連絡差し上げました。

以前から感じていたことですが、御社の女性スタッフが着用しているエプロンタイプの制服は、不自然に女性の胸が強調される造りとなっており、まるで性サービスの店のようで、店舗を利用するたび、同じ女性として長年不快感を覚えてきました。

対等なワーカーであるはずの女性を「性的シンボル」として扱う制服を強要することは、セクシュアルハラスメントに該当します。雇用の現場において、女性スタッフを「華」とみなし軽んじる性差別は、顧客が不愉快であるばかりでなく、子供達の教育・生育環境としても不適切です。誤った性的役割分担意識を、潜在的に日常風景として植え付けることで、成長過程における子供達の男女平等意識にも悪影響を与えるのではないかと、危惧しております。

 

ちなみに、制服の問題が一般企業でどのように扱われているかご説明させてください。

男女雇用機会均等法6条では、労働者に性別を理由として、差別的取り扱いが禁止される福利厚生の措置は、住宅貸付金のほかは、「厚生労働省令で定める事項」に限られています。その中に制服を支給することは含まれていないため、現在はこの件につき、グレーゾーンのまま、女子社員のみに制服を支給することが黙認されているのです。

しかし一般的に、均等法第6条の趣旨に照らせば、女性に対してのみ制服を支給することに、合理的な理由は認められません。厚生労働省の雇用均等のパンフレットでも、制服については「男女とも支給しない、あるいは男女とも希望者に支給する」など、大杼で同一の扱いをすることが望ましいと謳われているのです。

 

このように、普通の制服ですら問題視される現代の社会風潮の中、胸のラインが強調される御社のエプロンタイプの制服は、やはり常連としては疑問視するところです。なぜならこのような「衣装」は業務遂行上の必要性もなければ、仕事能力とも何ら関連性がないからです。それは性別役割分担意識にもとづく不合理な差別であり、人格権の侵害にほかなりません。

たしかに「私服が汚れないから便利」という意見もあるでしょう。しかしそれならばパンツスーツの制服を作り、スカート(キュロット)との自由選択にし、男性社員にも同様に支給し、揃いの制服着用を義務づけるべきではないでしょうか。もし制服に「企業アピール」や「連帯感」の意味も含まれるのだとしたら、よけいに男性社員も同様の制服を着用すべきではないかと考えます。

 

日本は国連加盟国であり、持続可能な開発目標(SDGs)の加盟国です。SDGsはその目標に「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられているのですが、それにも関わらず日本のジェンダーギャップ指数は、144カ国中114位(2017年)と毎年最低レベルをキープしているというのは、こういった社会意識の不変や、企業の努力不足に起因するところが大きいと感じています。企業の取り組みを通して女性尊厳軽視の環境を是正していくことが、世界水準に追いつく突破口になると考える次第です。

ちなみに私は、新宿西口地下の店舗でもよく御社のパンを購入しますが、そこではチェックのエプロン姿ではなく、女性スタッフも清潔感のある白いパンツスタイル(?)の制服だったと記憶しております。記憶違いでしたら大変恐縮ですが、そのようなスタイルに全店で男女統一するのは、果たして難しいことなのでしょうか。

 

東京オリンピックも目前に迫りました。ぜひ男女平等推進国家として恥ずかしくないような店舗環境を提供してくださいますよう、一顧客として切にお願い申し上げます。

上記斟酌のうえ、よろしければ、このたびのわたくしの利用者意見がどのように処理され、今後生かされるのか等、ご教示いただけましたら幸いです。

誠に恐縮ではございますが、一度、10月1日(月)までに進捗状況をご返信いただけますでしょうか。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

【神戸屋レストラン様からのご回答】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

有馬様

この度は弊社女性ユニフォームに対して貴重なご意見をいただきありがとうございます。

弊社女性ユニフォームに関しましては、1987年よりベーカリーレストランにて採用しております。
パンに似合うお料理を追い求める過程で「全てをパンに合わせる」の考え方を取り入れ、
より本物志向、より伝統的な視点から、パンの本場であるヨーロピアン・スタイルをお客様にイメージして頂き、
その雰囲気も含めお客様に私どもの食事を楽しんでいただくというコンセプトでデザイン致しました。

おかげ様で約30年間、多くのお客様には弊社のコンセプト=神戸屋レストランという御認識をいただきご愛顧頂いてまいりました。

一方で今回のご指摘は心から御礼申し上げます。
そのユニフォームが大切なお客様に不快感を与えているという、私どもとしては大変不本意なご指摘であるとともに、
ユニフォームを含め改めてお客様に喜んでいただく店舗づくりを考えさせる内容でございます。

貴重かつ重要なご意見・ご指摘と考え、今後の店舗づくりに役立てて参ります。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

*********************************
株式会社神戸屋レストラン
関西事業部 〇〇△
℡ 06-・・・・・・
ファックス 06-・・・・・・
Eメール ・・・・・・
*********************************
(写真はイメージです)
(詳細情報省略)

『やりすぎ都市伝説』のケンドーコバヤシの性風俗ネタが不愉快なので、番組スポンサー企業宛てに手紙を送ったところ、降板されたようです

ここ1~2年、テレビ東京『やりすぎ都市伝説』の番組ご意見フォームには、何度か継続して、「ケンドーコバヤシ氏の性風俗ネタは不愉快」という意見をお送りし、同時にBPO(放送倫理・番組向上機構)にも通知して、改善を求めてきました。

しかし一向に改善が見られず、当のケンドーコバヤシ氏においては、「BPOなんて怖くない!」と豪語なさっているという状況が続いておりましたので、遺憾ではありましたが、タイミングを見計らい、番組スポンサー企業宛に下記のお手紙をお送りしてみました。

【株式会社V・ファーレン長崎様にお送りしたお手紙】

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株式会社V・ファーレン長崎 御中

前略

私は東京都内に在住しております、有馬珠子と申します。

まずは貴社が運営するV・ファーレン長崎が、本年11月11日のJ2第41節の試合において勝利し、来季のJ1昇格を決めたことを心からお祝い申し上げます。

さて貴社は、本年5月に高田明氏が代表取締役社長に就任して、株式会社ジャパネット・ホールディングスの完全子会社化されましたが、同社グループ企業である株式会社ジャパネットたかたが、株式会社テレビ東京で放映されている「やりすぎ都市伝説」のスポンサーであることはご存知でしょうか?

 

「やりすぎ都市伝説」は四半期に一度放映される人気番組で、その内容は都市伝説テラーと称する芸能人が、世界中の都市伝説を紹介していくものです。しかし都市伝説テラーの一人であるケンドー・コバヤシ氏(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本社所属)は、都市伝説とは何ら関係のない性風俗の体験談を番組内で語っており、番組の品位を低下させています。

 

番組内でケンドー・コバヤシ氏が語った内容は、主に性風俗を笑いのネタにしたものであり、放送毎の恒例となっています。例えば、平成28年9月30日放送においては「オーパーツ」(発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品)をテーマに語り始めたのですが、語りの途中で自らが東京都品川区五反田で体験した性風俗の話に置き換えられてしまうといったものでした。

また、平成29年9月29日の放送においても、タイムトラベルの時間理論を説明する入り口から、いつの間にか、やはり自らが体験した性風俗の話に置き換えられるといった構成となっていました。

加えて毎回、ゲストの若い女性タレントや猥談を好まない男性弁護士に性風俗ネタを振り、困惑の笑いを強いる情景が見られますが、これはまさに会社のセクハラ風刺を見ているようで嫌悪感を覚えます。前回平成29年9月の放送においても、ゲストの玉城ティナさんが「有意義ではないはず」と、風俗ネタに不快意思を示されたのにもかかわらず、ケンドー・コバヤシ氏はその反応を楽しむかのように、玉城さんを凝視し、羞恥心を弄んでいました。

 

尚、Jリーグ規約には以下の条文があります。

Jリーグ規約第3条(4)

Jリーグ関係者は、いかなるものであれ、人種、性、言語、宗教、政治またはその他の事由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない。

 

相手の意に反して(性的)言動をおこなうことは上記Jリーグ規約第3条(4)に抵触することはもちろん、「平成18年厚生労働省告示第615号」においてもセクハラであると示されており、コバヤシ氏の番組での言動および振舞いは、放送倫理に反することは明らかです。

貴社はJリーグクラブチームを運営する株式会社として、また番組のスポンサーであるジャパネット・ホールディングスの傘下企業として、番組内容に関係のないコバヤシ氏の猥談を許容するのでしょうか。

私はコバヤシ氏の番組内における猥談は、Jリーグが規約で定める性差別を助長しているものと考えます。女性「性」を商品化している産業をテレビ番組を介して肯定し、さらには番組で産業が提供するサービスを嬉々として語るコバヤシ氏は、Jリーグが提唱する青少年の健全な育成を阻害するものです。

多くの人に夢と希望を与えるクラブチームを運営する貴社の関連企業が、このような番組のスポンサーとして企業名を冠していることに、また青少年の健全な育成の貢献を阻害する現状が放置されていることに、一サッカーファンとしてひどく困惑しましたし、また残念でなりません。

 

ちなみにV・ファーレン長崎のホームタウンである長崎県の「長崎県少年保護育成条例」の第16条では以下のような規定があります。

 

何人も、少年に対し、みだらな性行為又はわいせつな行為をしてはならない。

2 何人も、少年に前項の行為を教え、又は見せてはならない。

 

条例で禁じているみだらな性行為を、番組内で教示するコバヤシ氏の発言は、上記条例に反していることがわかります。

貴社はJリーグからJ1ライセンスを付与されており、Jリーグ規約を遵守しなければなりませんし、長崎県でゲームを主催する立場ですから、条例も遵守しなければなりません。そのためには、コバヤシ氏の猥談を公共の電波に乗せて全国を流す「やりすぎ都市伝説」制作会社に対して、今後は番組内で番組内容とは関係のない猥談を止めるように、ぜひ働き掛けてください。

尚、貴社がこのような番組内容を是認するのか否か、メールまたはFAXでご回答頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

草々

東京都 有馬珠子

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残念ながらご返信はいただけませんでした。しかし上記お手紙をお送りしたのが、2017年11月11日以降、そしてその後、2018年5月に放送された『やり過ぎ都市伝説』は、「関昭夫スペシャル」と冠するスピンオフ放映で、他のストーリーテラーの出演はなく、関氏のみの出演構成となっていました。

そして先日、2018年7月27日に放送された、『やりすぎ都市伝説スペシャル2018夏』においては、ケンドーコバヤシ氏の姿はなく、代わりに新たなストーリーテラーとして、野性爆弾くっきー氏がキャスティングされていました。

 

この点につき、私の手紙が生かされての結果か否か、詳細は不明です。

BPOに初めて通知をしたときも、「同番組への同意見5通」と確認できましたから、私以外にも複数の方が地道に働きかけた結果、その総意が番組を動かしたのかもしれません。

あるいは、私の手紙を受けた株式会社V・ファーレン長崎様が、株式会社ジャパネット・ホールディングスを通じ、テレビ東京に働きかけてくださったのかもしれません。

また、今回だけの降板か否かも不明ですので、今後もキャスティングと内容に着目していきたいと思います。

 

いずれにしましても、時代に逆行する、性差別セクハラネタでなければ笑いをとれないというのであれば、残念ながら、その方の芸人寿命はそれまでです。差別ネタは極めて不愉快で、もはや社会での需要はありませんから、万人が気持ちよく笑うことのできる他の切り口での芸を磨くか、あるいはそれができないのならば、転職を考えられたほうがよろしいでしょう。

 

ひとまず今回は、安心して番組を楽しむことができました。
一視聴者として、今後も『やりすぎ都市伝説』を応援させていただきます。

昨年意見した「西武園ゆうえんちプール」のセクハラ広告が、今年はやや改善。「よみうりランドプール」の広告は優秀

【2017西武園ゆうえんちプールの広告】

昨年、男女共用スペースである電車の社内吊りに、不適切なセクハラ広告が掲示されたことにつき、私は西武鉄道のご意見フォームを通じて質問を送ったのですが、残念ながらその際はご回答をいただけませんでした。

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車内吊りセクハラ広告につき西武線に質問してみました(2017)

 

【2018西武園ゆうえんちプールの広告】

しかし今年は、「やや」改善傾向にあるようです。私の昨年の意見が反映された結果か否かは不明ですが、少なくとも露出は減り、「やや」女性乗客の嫌悪感情を意識した作りに改善されたようです。制作段階から、電車内掲示を視野にいれたデザインにしたのかもしれません。それでも厳しく見れば、「車内吊りにふさわしいものとして太鼓判は押せない」というのが私の感想です。

知人協力の元、情報収集したところ、現在、3パターンのポスターが確認できました。

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1・昼バージョン 普通のキャッチコピー付き(車内吊り掲示)

2・昼バージョン 意味不明なキャッチコピー付き(駅構内・車内吊り掲示)

文言が気になります。あえて2パターンの文言があるということからも、その真意についてお尋ねしてみたいと思います。

 

3・夜バージョン 普通のキャッチコピー付き(駅構内・車内吊り掲示)

 

【2018よみうりランドプール広告は優秀】

一方、今年のよみうりランドのプール広告は、大変好感が持てます。

「ほら、本気でやればできるんですよ! 女性のセクシャルを利用・消費しなければ広告が作れないというのであれば、こちらをお手本になさってみてはいかがでしょうか」
と、西武園ゆうえんち様には申し上げたいところです。

下記の画像は車内吊りではなく、京王線某駅、構内のホームに掲示されていたものです。

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いかがでしょうか。違いは一目瞭然です。

「プール」といえば、女性の肌露出を前面に押し出すことしか頭にない、ポルノ脳の「女性性消費」でもなく、「インスタ女子枠」狙いで作っておけばいいだろう……という、「女子枠押しつけ」の、浅くて安直な「オヤジ視点」でもない。男女ともに不快感を与えることのない、お子様に見せても安心な、爽やかでコミカルな作りをなさっているのが見て取れます。

同じ「プール広告」にしましても、企業の男女平等参画に対する姿勢が、些細なところから滲み出るように感じます。

 

企業広告に関しては、女性蔑視のセクハラ広告があまりに多いため、つい悪い作品にばかりにスポットがあたりがちですが、このように全ユーザーに配慮した、楽しい広告も取り上げて、賛同し、その企業姿勢を応援していきたいものです。

車内吊りセクハラ広告につき京王電鉄に再質問し、再回答をいただきました

私が個人で行うことは、ここまでです。
以降、パッケージを変えて別企画へと移行します。

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【車内吊りセクハラ広告につき京王電鉄に再質問】
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京王電鉄株式会社京王お客さまセンター
お客様の声 御担当者様

京王電鉄車内に掲示されている中吊り広告について再質問

前略
私が貴社へ質問した電車内に掲示されている中吊り広告に関して,平成30年5月16日付けでご回答頂きましたが,その内容が質問に対するご回答ではなく,ほとんどが不明確であるか,私への謝罪となっていましたので,再度,幾つかのご質問をいたします。

まず貴社のご回答で
「一定の基準を設けて掲出の可否を審査しており,場合によっては掲出を断っています。」
という箇所がございましたが,貴社がいう基準というのは「公益社団法人日本鉄道広告協会掲出基準」における下記の規定でしょうか。

1.掲出に当たっての判断基準
(1)鉄道利用者に不快感や,過激な性表現などで嫌悪感を与えたり,青少年の健全な育成を妨げるおそれのないものであること。

頂いたご回答の中に,その旨の記載がございませんでしたので,再度ご回答願います。

ところで,上記に引用しました「公益社団法人日本鉄道広告協会掲出基準」における基準では,性表現について嫌悪感を与えたり,青少年の健全な育成の妨げになる広告を掲載しないことが示されていますが,貴社の運行する電車内では,ご回答いただきました以降も,次のような広告が掲示されていました。

(1)上記画像右側の「桃月なしこ 話題騒然『美人すぎるナース』の新境地」や「女神な水着姿」等(平成30年5月21日撮影)ですが,男女利用者に不快感や嫌悪感を与えないものと判断した上で,京王電鉄内での掲出を可としているのでしょうか。

(2)また「美人すぎるナースの新境地」等について,出版前に性的な内容であるか否かの確認をおこなった上での掲出なのでしょうか。

(3)さらに画像左側の「小倉優香 第二章始まる」(平成30年6月4日撮影)の広告では,モデルの写真は胸元が強調されており,社会通念としては,性表現として嫌悪感を与えるものと考えられますが,掲示をお断りするほどのものではないと貴社では判断されたのでしょうか。

次に
「弊社を含めた関東の鉄道事業者間でも審査基準について定期的に議論し,情報共有を行って参りますので,ご容赦賜りますようお願い申し上げます。」

とご回答と謝罪を頂きましたが,
(4)京王電鉄も含めた関東の鉄道事業者間での定期的な議論とは,有識者を交えない担当者のみの非公開なものでしょうか。
定期的に議論されているのであれば,事業者間の情報共有の必要性から,議事録などが残されているはずですが,鉄道利用者が議事録を閲覧することは可能でしょうか。

 

上記についての明確なご回答をお願い申し上げます。
尚,前回のように質問に対して不明確なご回答であった場合,遺憾ではありますが,鉄道広告に関しては本件の例も踏まえて,国会議員を介し内閣へ「質問主意書」を提出する予定ですので,列挙した質問については個別具体的にご回答願います。

誠に恐縮ではございますが,平成30年6月30日までに,送付元住所かメールアドレスにご返信いただけましたら幸いです。

草々

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【車内吊りセクハラ広告につき京王電鉄から再回答】
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(※参考)
平成十六年三月十二日提出
質問第三八号

公共交通機関の中吊り広告の規制に関する質問主意書
提出者田島一成

京王電鉄車内吊りセクハラ広告への質問と、いただいた回答

【京王電鉄さまの車内吊りのセクハラ広告へ、質問してみました】

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京王電鉄車内に掲示されております車内吊り広告につき、ご連絡差し上げました。

平成30年5月7~13日、車内にて「プレイボーイ」(大原優乃という名前の表紙)の車内吊り水着グラビア広告を目にし、とても不快に感じています。

私は、男女が乗車する共有スペースにおいて、女性が性的シンボルとされる記事や画像が堂々と掲示されることを、以前から疑問を感じていました。

公共の共有スペースで、女性の水着画像が掲示されることに違和感と嫌悪感を覚えますし、他国では見当たらない光景です。女性を性的存在として当然に扱うことは、大人が不愉快であるばかりでなく、子供達の生育環境としても不適切ですし、なにより成長過程における子供達の男女平等意識にも悪影響を与えると危惧しております。

2020年の東京オリンピックに向け、男女平等推進国家として恥ずかしくない電車内環境を整備してくださいますよう、切にお願い申し上げます。

 

ちなみに公益財団法人日本鉄道広告協会(JAFRA)では、掲載広告につき「基準一覧」の「鉄道広告掲出基準」にて、下記の制定があります。

 

1.掲出に当たっての判断基準

(1)鉄道利用者に不快感や、過激な性表現などで嫌悪感を与えたり、青少年の健全な育成を妨げるおそれのないものであること。

(6)事実に反する誇大な表現や、誤った予断をもたせる表現などで、鉄道利用者に不利益を与えるおそれのないものであること。

どうか上記JAFRA制定が遵守されるよう、ご配慮いただくことを希望します。

 

ちなみに同様のセクシュアルハラスメントが、企業においてはどのように扱われているのかを付記させていただきます。

厚生労働省の定める労災の「心理的負荷による精神障害の認定基準」、業務による心理的負荷評価表(別表1)特別な出来事以外の「具体的出来事」の表では、心理的負荷弱にあたるものとして、二種類のセクシュアルハラスメントが例示列挙されています。

それは、

・「〇〇ちゃん」等のセクシュアルハラスメントに当たる発言をされた場合

・職場内に水着姿の女性のポスター等を掲示された場合

の二点です。

これらから、少なくとも本件水着姿の広告掲示は、電車を利用する不特定多数の女性乗客に、厚生労働省認定基準レベルでの性的心理的負荷を与え、健康被害を引き起こす蓋然性が内在し、誘発している危険性が高いのです。

上記も斟酌のうえ、よろしければ、本件広告掲載決定に至るまでのフロー、基準を審査する決定権者の有無、そしてこのたびのわたくしの利用者意見がどのように処理され、今後生かされるのか等、ご教示いただけましたら幸いです。

 

共用スペースでのセクシュアルハラスメント広告につきましては、関心をお持ちの方が多数おられるようですので、ご回答を頂戴できました際には、ぜひ他団体様とも共有させていただきたく存じます。

誠に恐縮ではございますが、一度、5月31日(木)までに進捗状況をご返信いただけますでしょうか。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

【京王電鉄さまのご回答】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

有馬 様

平素から京王をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
はじめに、この度は車内広告でご不快な思いをおかけしまして申し訳ございません。
鉄道施設における広告は、多くのお客さまがご利用になる駅構内や電車内での広告掲出であるため、消費者保護・青少年保護の観点から問題が無いか、誇大広告や不当表示がないかなど、一定の基準を設けて掲出の可否を審査しており、場合によっては掲出を断っています。
弊社を含めた関東の鉄道事業者間でも審査基準について定期的に議論し、情報共有を行って参りますので、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。
今回、お客さまより頂いた貴重なご意見を参考に、今後もより快適な車内環境作りに努めて参りますので、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

2018年5月16日(2018-05323)

このメールは京王グループHP「お客様の声」からの回答です。
回答へのお問い合わせは下記へお願いいたします。
京王電鉄株式会社京王お客さまセンター「お客様の声」担当
電話:042-357-6161
===================

 

↑ ↑ ↑ ↑ ↑

利用者の問いと要請に対し明言を避けた、要領を得ないぼやっとした回答、というのが私の印象です。
それでも回答すらいただけなかった西武鉄道さまよりは、まだ良心的かもしれません。

しかし各会社のスタンスは確認できました。
この件に関しては元より、これで完了するとは考えておりませんでしたので、東京オリンピックをひとつの目安として、個人ではなく、枠を広げて進めていく手段を検討いたします。

日本の鉄道は、時間の正確さ、運行の安全、清潔さともに世界に誇れる素晴らしい財産です。しかしいかんせん、女性性尊厳を軽視する「ジャポルノ」日本文化をあまりに素直に取り入れ、この意識分野では完全に世界から切り離され、ガラパゴス諸島化しています。
この「残念」を排除し、世界最高水準の交通機関としての地位を、真に確立していただきたいと望む次第です。

イスラム教の預言者ムハンマドは「超・猫好き男子」

■元祖・猫好き男子 ムハンマド

ご存じの方も多いかと思いますが、イスラム教では猫をとても大切にします。
なぜならイスラム教の預言者ムハンマド(571年~632年)が、「超・猫好き男子」で、たいそう猫をかわいがったからです。

日本の猫好きといえば、平安時代の宇多天皇(887年~897年)が有名です。彼の書いた『寛平御記(かんぴょうぎょき)』は、自分の飼っている黒猫への熱い想い(と自慢)を綴った「現代版猫ブログ」として名高いですが、それよりも約300年早く、預言者ムハンマドの猫好きは知られていました。

時代は変われど、国は変われど、いつの世も猫好きはいる・・・・・・そう、必ずいる・・・・・・・・・といったところでしょう。

(参考記事:寛平御記 – くるねこ大和

 

ちなみに猫というのは、大声を出す人、乱暴で落ち着きのない人、下品な人、粗野な人、支配的な人、無神経な人、ズケズケと個に踏み込んでくる人、権威に阿る俗人などを、本能的に嫌います。
「あの人さぁ、ちょっとアレよね・・・」と、職場で女子社員にけむたがられている上司タイプは、おそらく猫とは相容れないでしょう。

預言者ムハンマドは、いつも物静かに微笑み、語り、母親という存在を尊敬し、女性の尊厳や意見を大切にし、思慮深く耳を傾け、一人の時間も好きで洞窟にこもり、瞑想し、酒に酔って騒ぐ不品行を嫌い、不正を嫌い、下品な言動一切を嫌う人物でしたので、猫とは相思相愛になれる、穏やかでデリケートな性質を備えた男性だったのではないでしょうか。

 

猫は、常に自分の身体をなめてきれいにする清潔さからも、追従しない独立心からも、ムハンマドの寵愛を受けたことからも、「真のペット」としてイスラム教徒に広く愛されてきました。

実際にイスラム圏を旅すると、猫がそこらじゅうにボトボトと落ちて、のんびり平和にくつろいでいます。それはもう伸びっぷりがよく、カフェでも道ばたでも、液体のように長々と伸びてリラックスしています。

モスクにも猫が悠々と入り込み、礼拝中のムスリムにスリスリと身体をこすりつけている光景をよく目にします。しかし皆追い払うでもなく、そのまま礼拝を続けていました。
外猫への餌やりにも目くじらをたてる日本とは違い、イスラム圏の懐の広さを感じます。

(参考記事:「カラパイア」~猫は全神説。イスラム教のモスクに現れ聖典を読む指導者にモフを要求。あげく一番高い位置に鎮座する~

 

■預言者ムハンマドの猫好きエピソード

預言者ムハンマドの猫好き話は、『クルアーン』ではなく、預言者の言行録『ハディース』に多く記録されています。
「猫への愛は信仰の一側面である」と言いきり、猫を迫害することや殺すことを禁じていました。
猫を餓死させた女性に対しては、さすがの温厚なムハンマドも怒り心頭。「この女性は地獄に落ちる(怒)」と、厳しく審判をくだしました。

ムハンマド一家では、人と猫が同じ皿から食事することも厭いませんでした。「うちもそんなもんだな」という猫飼いさんは、結構多いのではないでしょうか。「猫好きあるある」です。

 

また預言者ムハンマドは、可愛がっていた愛猫ムエザが礼拝服の上で寝ていたとき、気持ちよく寝ているのを起こすのがかわいそうで、袖を切り落として袖なしの服で礼拝に出かけたと伝えられています。ムハンマドが帰宅したとき、ムエザは感謝の意を示し、三度おじぎをしました。

このエピソードは、イスラム教における「慈悲」という観念とむすびつけて語られていますが、スヤスヤ寝ている猫を起こしがたいのは、預言者も一般人もおなじということでしょう。親近感を覚える逸話です。

ちなみに額に「M」模様のあるキジネコがいますが、それはイスラム教では、ムハンマドの指が触れたときに現れた「ムハンマドのM印」だと言われています。

 

■じつは犬にも優しかったり

イスラム教で犬は不浄、という概念があります。

「犬と同じ皿を使ったときは、その皿を7回は洗うべき」など、猫の扱いと比べるとずいぶん手厳しいですが、それは当時死者が多く出た狂犬病を避けるためという理由からで、じつは預言者ムハンマドは、犬に対しても慈愛をもって接していました。

『ハディース』には次のようなエピソードが登場します。

 

『アブー・フライラ(ムハンマドの教友)によると、神の使徒は語った。或る男が歩いているとき、烈しい渇きを感じたので井戸に下りて行って水を飲み、出てくると、そこに犬が居て渇きのあまり湿った土を噛んでいた。そこで、男は、この犬は自分が苦しんだような渇きに苦しんでいるに違いないと思って、また井戸に下りて行き、靴に水を満たし口にくわえて上がって来て犬に飲ませた。アッラーはその行いを嘉し、彼の過ちを赦した」と。そこで人々が神の使徒に「私達は動物にしてやった良い行いのために報いを与えられるでしょうか」と尋ねたとき、彼は「どの動物にした行いに対しても報いを受ける」と答えた。』

 

喉が渇くあまり湿った土をなめている犬を見て、かわいそうに思ったアブー・フライラは、井戸に降りて自分の靴に水を汲み、犬に飲ませてあげた。それを聞いた預言者ムハンマドは「よい行いをした」と讃えた・・・・・・という、なんだか涙の出るようなほっこりエピソードです。

最近、イスラム教徒のドライバーが、「犬は不浄だから盲導犬はアウト」として、盲導犬を連れた客の乗車拒否をしたケースが問題となりました。
形式や時代背景にとらわれ、思いやりや互助の精神といった、本来の信仰趣旨を見失うことのないよう、お願いしたいものです。

 

■預言者ムハンマドの猫友

ちなみに、犬に水をあげたこのアブー・フライラという男性、預言者ムハンマドの教友でもあり、同時に「猫友」でもありました。つねに猫をかわいがり、子猫をたくさんはべらせ世話していた人物です。

「アブー・フライラ」というのは本名ではなく、あだ名です。
「アブー(Abu)」は「お父さん」という意味で、「フライラ」というのは「猫(hirratun)」をかわいらしくスラング表現にした単語です。

直訳で「子猫のお父さん」なのですが、ニュアンスで言えば、「猫おばさん」ならぬ、「にゃんこオヤジ」といった感じでしょうか。その「にゃんこオヤジ」というあだ名が、後生まで『ハディース』に愛称として残ってしまったという顛末です。
本人としても想定外のことだったでしょう。

 

イスラム教では、動物に対して慈愛をもって接することは極めて自然な行動であり、シリアのダマスカスには、市民の寄付によって猫の病院、年老いた猫の養老院が設置されています。

野生を備える猫までもが警戒心を持たず、のびのびと暮らし天寿を全うできる社会。
これこそ平和の象徴ではないでしょうか。

弱き存在や、小さき命の末端にまで愛を注ぐことが尊ばれる文化は、ぜひ日本にも浸透してほしいと、昨今の殺伐とした記事を目にするたび感じてしまうのです。

(2月22日執筆:猫の日記念記事)

 

(サイト内類似記事:イスラム教の預言者ムハンマドは、元祖「イクメン・カジメン」

 

#MeTooムーブメントに思うこと~発信のその先をどうするか~

世界中で#MeTooのムーブメントが活発化しています。

このムーブメントにより女性がセクハラ被害を告発しやすい土壌が作られ、加害者側には「下手な言動をしたらマズイ」という抑止力が生まれます。私もこの流れには大いに賛成し、応援しています。

私は2016年に書いた「男はまだわかってない。人としての親切を女性性として消費される不快さ」の過去記事のなかで、すでに、「セクハラを下火にしていくためには、SNSでの情報発信、情報共有が有効」であると触れています。

その一方で様々思うこともありますので、改めて考えをまとめてみました。

 

自分がどこまでの決着を望むのか~法的解決の重要性も意識する~

果たしていいふらして終わりなのか。

はあちゅうさんのように著名人からの告発ならば、話題性もありカウンターアタックになるけれど、一般人の場合はいかがでしょうか。加害者名が明らかにされたところで、心にもない「ごめんなさい」を口先だけ言って終わり、というケースも多いだろうというのが、私の感想です。

もちろん#MeTooの流れは大いに賛成です。そのうえで私が伝えたいのは、この流れをきっかけとしても、どこを着地点にするのか、自分で決める自由は与えられているということです。選択肢は無数にあるのです。

 

実際に今も、さまざまな方法で解決に取り組んでいる方はいらっしゃいます。訴訟や労働審判、あっせん、労災申請、団体交渉やADRなど、行政措置や法的措置を含め、手段は多種多様に存在します。

#MeTooで終わりにしたくないと望むのであれば、弁護士に依頼するなり、それが金銭的に苦しかったら法テラスでローンを組むなり、労働局であっせん申請するなり、労働審判から切り込むなり、本人訴訟追行するなり、その先の選択肢はいくらでもあることを知ってください。

私がしたように、弁護士をつけない本人訴訟を推奨するわけではありませんが、法的措置の重要性も、同時に意識していただきたいと思います。信頼できる弁護士さんもいるということが、今の私ならばわかります。

 

判例の力というのは、やはり大きいです。判例が積み重なり、世の中の常識を変えてきました。判例法主義・不文法主義の英米法の「先例拘束理論」とまではいきませんが、先例に基づいて裁判がおこなわれてきたことは事実です。

第一回セクハラ裁判の勝訴は1992年。この初回福岡セクハラ訴訟がなければ、今以上に、あるいは今も、職場における性的発言等による環境型セクシュアルハラスメントは放置されていたでしょう。私の勝訴も、先人達の努力と実績なければあり得なかったものと表敬し、感謝しています。

 

なぜその先を意識するのか~セクハラ発生の抑止力~

なぜこのような話をするのかといえば、一般にセクハラ発生を未然に防ぐには、ふたつの方法があると思うからです。

①精神的制裁(社会的制裁)
 加害を未然に防ぐためのストッパーは、「恥」と「信用失墜」です。
#MeTooは、この意識をじょうずに共有し、拡散することでセクハラを律する風潮を作り出し、抑止力を拡大させています。やはり「セクハラ加害者」というレッテルは嫌なものなのでしょう。悪行を暴き、ハラッサーの羞恥心を呼び起こして、未来においてもセクハラ加害をおこさせない土壌を作り出していくというのは、とても有効です。

②金銭的制裁
 しかし残念ながら、「恥」などどうでもよいという、厚顔無恥な人も存在します。女性からのクレームをむしろ「雑音」程度にしかとらえていない男性は、そこら中に生息しています。だからこそ、「慰謝料」や「降格による減俸」などの金銭的ペナルティーを課すことが必要になってきます。
#MeTooムーブメントでは、金銭解決に発展させるか否か、ここが判断の分かれ道となってくるでしょう。

 

被害の程度によっては、お金をもらうことに抵抗があるという女性も、いらっしゃるのではないでしょうか。
「被害感情を金で解決できるなんて思わないで欲しい」
「金の問題じゃない」。

その気持ちはよくわかります。

私自身も、金が欲しかったわけではありませんでした。とにかく自分の尊厳を取り戻すため、正当にリングの上でぶん殴り返すことで、怒りをきちんと昇華させたかった。だからこそ金銭的解決というのであれば、示談ではなく「勝ち取りたい」と思ったのです。

しかし示談という手段でも「制裁」にはなります。ですから金銭を得ることに罪悪感を抱かないでいただきたいのです。

それでもやはり受け取ることに抵抗があるのなら、訴訟以外、例えば示談や団体交渉などで、「世界の恵まれない女性サポート団体に慰謝料を振り込み、その入金書を送付してください」など、別の方法で金銭的制裁を加えることも可能かもしれません。ご自身が納得できる方法を、模索してみてください。

 

この流れで気をつけるべきこと1~各自の選択を尊重する~

最終的にどのような方法を選択するかは、個人に委ねるべきでしょう。

要はご本人が「どこまでを望むか」です。#MeTooで発信して不特定多数の人に読まれて、それで自分が腑に落ちて、楽になり次のステップに進めるのならば、それはひとつの解決方法だと思います。
大切なのは他者のやり方を尊重し、応援する姿勢です。それぞれを認めることの重要性は忘れないでいただきたいと思います。

 

そのように考えるのも、セクシュアルハラスメントや男女共同参画の活動に少し足を踏み入れてみると、ある事実に気づきます。それはひとつに、同性から発せられる負の感情です。これは特定の業界に限らないことですが、他者のやり方を否定し、非難してくる人というのは、どこの世界にも存在します。せっかくの#MeTooムーブメントが、そのような批判に潰されないでほしい、というが私の願いです。

これは私の実感ですが、「セクハラを本人訴訟で追行して控訴審で逆転勝訴した」というと、さぞや同様の活動をしている方からは、「よくやった!」とエールを送られるかといえば、決してそんなことはありません。ごく一部からではありますが、むしろ排他的な態度を示されることもあります。

例えば強姦や準強姦レベルの被害、あるいはそれに準ずるセクハラ被害を受けた女性をみんなで一丸となって支援し、勝利をつかみ取ったという事案ならば、共感し、あたたかく迎え入れてくれるのかもしれません。

しかし、私のように「自助力で不幸を軽減させた」女性に対して、ときに一部の同性は驚くほど冷淡です。類似の活動をしているからこそ、でしょうか。嫌悪感情を暗に匂わせ、陰で方法を否定し、距離を置こうとする人にもごく稀に巡り会うのです。

なぜならば、類似の活動をする中には、自分もつらい被害に遭い、しかしそれを直接相手にぶつけることができず、そのため他者の支援にまわり活動することで自身を投影したり、別の切り口から女性の権利保護をおこない、世の中を改善させることでマイナス経験を還元していこうとする意思をお持ちの方もいます。

その人達からすれば、私の被害などはひどく軽く見え、しかも「自助力で不幸を軽減させた」という事実はどこか鼻につき、スタンドプレーを認めたくないという、嫉妬にも似た抵抗力が生まれるようなのです。

 

「不幸を共有しなくなった」、あるいは「自分の力だけでダイレクトに敵に立ち向かった」私などは、「ずるい」と思えるのかもしれません。

 

ジャンルは違いますが、ロバート・キヨサキ氏は『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)の中で、次のように述べています。

『~つまり、自分はやってみたことがないくせに、やっている人に向かって「そんなことをすべきではない」理由を並べ立てるというわけだ。~(196ページ)』

 

個であれ集であれ、ひとつひとつの取り組みが、また、自分の行っているものとは違うカラーの活動が、結果的に全体としての女性地位をあげているという意識共有なくして、前進もありえないのではないでしょうか。しかしそこが、性的被害を撲滅させていくムーブメントのむずかしさでもあるとも感じるのです。

#MeToo渦中にある今だからこそ、女性同士のいたわりと共感と、個々のやり方を尊重する意識を大切にしたいと思います。

 

この流れで気をつけるべきこと2~負のスパイラルを断ち切る~

一方、なぜそういった「歪み」が生じるのか、その感情と背景にも改めて目を向ける必要があります。

日本で#MeTooの火付け役となったはあちゅうさんも、BuzzFeedインタビュー記事の中でご自身のゆがみについてこのように語っていました。

………………………………………………………………………………………………

「セクハラやパワハラ被害のニュースを見ても『あれくらいで告発していいんだ…私はもっと我慢したのに…私のほうがひどいことをされていたのに…』と、本来手をとってそういうものに立ち向かっていかなければならない被害者仲間を疎ましく思ってしまうほどに心が歪んでしまっていました」

「けれど、立ち向かわなければいけない先は、加害者であり、また、その先にあるそういうものを許容している社会です。私は自分の経験を話すことで、他の人の被害を受け入れ、みんなで、こういった理不尽と戦いたいと思っています」

「これからはちゃんとした視点で世の中が見られるようになると思います。自分が我慢すればいいと思うと、他の人の苦しさも受け入れられなくなってしまいます。『私は我慢していたのだから、みんなも我慢すればいいのに』と私のように心が歪んでしまう前に、どうか、身近な誰かに相談してみてください」

………………………………………………………………………………………………

はあちゅうさんに関しては、ご本人にもセクハラ加害発言があったなど、いろいろと取り沙汰されていますが、少なくとも上記インタビューに関しては、自身の内面とまっすぐに向き合う、真摯な姿勢が感じられます。

「私は苦しんだのだから、他の女性もひどい目にあえばいい」

そう思わざるを得ないほど、性的な攻撃というのは、深く個人を傷つけ、歪ませます。

そしてその歪みが、彼女の場合は、自分がされたように、異性への性的攻撃という形で噴出し、「性的強弱マウンティングのコミュニティー」を受け入れて、自分もそのように振る舞うことで、自分の受けた傷を『この世界では仕方のないもの』と正当化しようとする、自己保護の心理が働いたのではないかと感じます。

自身のメンタル保持のために弱者的立場を転嫁していくというのは、決して許されることではありませんが、人の弱さや、負のスパイラルという点で、ひとつ学習材料にする必要はあると思います。

 

多くの方に知っていただきたいのは、それほどまでに性的被害というのは直接的なケアがむずかしく、誰かに相談できるまでに相当のブランクを要する、という事実です。これを機に、改めてセクシュアルハラスメントが与える心理的負荷の重要性を認識していただきたいのです。

また同時に、そのように女性の傷をたやすく生み出してしまう、「女性をモノ化し、不遜に扱い、多数獲得することが強者の証であるという男性本位のマッチョ社会」の社会構造そのものに疑問を抱き、覆していくことが不可欠です。

 

この流れで気をつけるべきこと3~かさぶたを剥がす時期は自分で決める~

#MeToonoの流れに乗って「えいっ」と告発できる人は、多いに賛成です。心から応援したいと思います。

しかし、傷の治癒時期というのは人それぞれであり、ケースバイケースでしょう。かさぶたが固まりかけていたところ、無理にはがして血を流すことがないよう、自分の心としっかり相談してみてください。

このチャンスに思い切って吐き出したい、「できるぞ」という人は、是非やってみることをお薦めします。その先どうすればよいか、今はわからないかもしれませんが、一歩踏み出すと次が見えてくる。そういうものです。何もかも最後まで見通せてからスタートを切るものではありません。私もそうでした。

 

もし仮に「#MeTooで吐き出してしまったけど、まだ早すぎたかも。やっぱりツライ・・・」と思う方がいるのなら、それはそれで後悔しないでいただきたいと思います。既に行動に起こしたということは、やはりそれが「時期」だったのでしょう。吐き出したものというのは、しょせん排泄物ですから、土に還るに任せましょう。

勇気を出して発信した行動を、誰が認めずとも、一女性として私は讃えエールを送りたいと思います。剥がしたかさぶたの傷がふさがるのは、最初に受けた傷より何倍も早いということを、これから知るはずです。

 

:*:・。,☆゚’・:*:・。, ,。・:*:・゚’☆,。・:*::*:・。,☆゚’・:*:・。,,。・:*:・゚’☆,。・:*:

平成30年2月2日(金)イベントのご案内
港区立男女共同参画センターリーブラ助成事業に参加します。
講師:勝部元気氏

 

過去記事一覧はこちらから。

車内吊りセクハラ広告につき西武線から無回答でした

結果から申し上げますと、下記の質問に対し何の回答もいただけませんでした。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「車内吊りセクハラ広告につき西武線に質問してみました」

8月27日までに進捗報告をいただきたい旨申し上げ、その後相当期間経過しレスポンスがないということは、回答する意思がないということでしょう。

自社に都合の悪い質問であっても、何らかのお返事はいただきたかったです。利用乗客への不誠実な対応をとても残念に思っています。

 

セクハラ広告というのは、短期間で入れ替えられる流動的なものですので、「これを剥がしてください」というアクションは意味がなく、だからこそ掲示前の段階でのチェック機能、審査基準が重要で、ぜひこの機会に鉄道側から実態を伺いたいところでした。

男女共用スペースでのグラビアポスターやセクハラエロ雑誌広告については、人によっては「この程度のこと」思われるかもしれません。
しかし、女性を「男性の娯楽としての性存在」として軽く扱うことを日常化してしまう「刷り込み効果」というものは、その他社会のあらゆる人間関係に波及するものと考えます。

エロ雑誌やグラビア写真広告を目にしながら通勤する男性は、果たして職場の女性存在というものを「尊厳ある対等なワーカー」だと完全に切り替えられるものでしょうか。
私自身の経験からいえば、区別できる人はまだまだ少ないというのが実態です。

労働環境においてセクハラが減少しないのも、ひとつにはこのような日常風景が、「女性は男性にとって性的娯楽的消費存在」であるとする、日本全体の「集合意識」を作り上げているという点にもあると考えます。
今回はたまたま西武線に質問させていただきましたが、他の沿線でも日常的に見られる光景です。

 

ちなみに本記事をFacebookにアップした際、見知らぬ方からも反応があり、一般人が抱くであろう疑問点のまとめにもなりますので、「なぜこれが問題なのか」につき、質問者とのやり取りをご紹介しておきます。

 

【質問者とのやり取り】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

>(質問者)公共交通機関の場に相応しくないのでしょうか?

特にここでは、電車という公共スペースがポイントとなります。
西武線最寄り駅の方は、迂回して自由に別路線を選ぶことはむずかしく、選択困難な状況の中、半強制的にポスターを見せつけられるという状況下に置かれます。その点をご配慮いただきたかったと感じる次第です。

>(質問者)ポスター対象は最近流行りのインスタ映えを求める“女性“です。

すでに以前のコメントでやり取りをしていますが、インスタ女性目当ての広告だという意図は理解しています。インスタ女性集客目的ならば、複数で楽しそうに自撮りする図など、性的思惑を排除したふさわしいものが作れなかったのかという疑問は残りますが、今回の質問は「公共スペースでの掲示」という点に特化しています。
そのため、ポスターの制作者・制作過程などについては質問せず、あくまで「公共スペースでの掲示」として適切か否か、審査基準と機関につき、鉄道会社におたずねしています。

>(質問者)ポスターを眺めてニヤけるオッサンのためではありません。

女性性を強調されたポスターを見せられること自体が、女性に屈辱感を与え、心理的負荷を与えます。(厚生労働省の定める労災の「心理的負荷による精神障害の認定基準」、業務による心理的負荷評価表(別表1)特別な出来事以外の「具体的出来事」の表参照)

例えば股間がパンパンに強調された男性のビキニポスターが公共スペースに当然のように張られていたら、男性も気まずい嫌な気持ちになるのではないでしょうか。
男性の股間がクローズアップされたポスターがあればとても違和感を覚えますが、女性の胸などの部位が性的に誇張されたポスターというのは「日常風景」とされています。その違和感を女性が「我慢して受け入れる」ことを強いられるのは、やはりおかしくはありませんか。

>(質問者)しかも、プールの広告なので、水着は問題とは思えません。

宣伝意図や商材にかかわらず、「〇〇の広告だから水着を掲示しても性的心理不可を与えないだろう」という考えは、一般に性的心理的不可のジャッジでは厳しいと思います。不快感を覚えるか否かを決定するのは、発信者ではなく受け手の側です。
もし仮に鉄道側が、「適切なチェック機能通過のうえ掲示している」という根拠があるのなら、それを示したうえで掲示を続けるのが誠実な対応だと思いました。

>(質問者)最近ナイトプール流行っているし、グループ企業の広告はグループ内の公共交通機関が効果最大!

利用乗客にとっては「グループ企業の広告だから掲示内容が緩和される」という企業側の事情や思惑は関係ありません。経済活動のために人権が損なわれることがないよう、より人権に配慮した「公共の福祉」を意識していただきたいところです。

たしかに掲載場所によっては〇〇様のおっしゃるよう、グレーになるのかもしれませんね。
まずはこのような電車内水着広告につき、複数の女性(男性も)が実際に不快感を抱いているという事実を知っていただき、今後の相互理解につながりましたら幸いです。

 

車内吊りセクハラ広告につき西武線に質問してみました

先日、西武線内で、添付画像の車内吊りセクハラ広告を目にし、大変不快感を覚えたので、私は西武鉄道お客様センターに意見・質問をお送りしました。

日本では、男性中心目線の女性水着姿やエロ雑誌の広告を、男女共有スペースにおいて堂々と掲示していますが、それは世界的に見ても極めて異常な光景です。
例えば、股間をパンパンに強調した男性水着ポスターが公共スペースに掲示されていたらとても奇妙に感じるはずですが、女性を性シンボルとして表現することについてはとても無神経です。

この日常風景に疑問をいだかれない方は、「自分は日本の男尊女卑風潮にどっぷりと浸り、男女平等の意識が鈍磨しているのかもしれない」ということを、まず疑っていただきたいと感じました。

西武鉄道サイドからどのような回答をいただけるのかは不明ですが、今後、各路線の車内環境改善にも生かせると考え、ご興味のある皆さまとは情報を共有したく、本件をアップいたしました。
回答内容につきましては、追ってご報告致します。

【西武鉄道ご意見フォームへの送信内容(文字制限あり)】
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

西武線に掲示されております車内吊り広告につき、ご連絡差し上げました。
先日、「西武園ゆうえんち・プール」の車内吊り広告を西武多摩川線内で目にしたのですが、それは肌を露出した女性の水着姿だけが過剰にクローズアップされており、まるでグラビア写真のようでした。

私は、男女が乗車する共有スペースにおいて、女性が性的シンボルとされる水着画像が堂々と掲示されることに、以前からとても不快感と嫌悪感を覚えていました。
ちなみに公益財団法人日本鉄道広告協会(JAFRA)では、掲載広告につき「基準一覧」の「鉄道広告掲出基準」にて、下記の制定があります。

1.掲出に当たっての判断基準
(1)鉄道利用者に不快感や、過激な性表現などで嫌悪感を与えたり、青少年の健全な育成を妨げるおそれのないものであること。
(6)事実に反する誇大な表現や、誤った予断をもたせる表現などで、鉄道利用者に不利益を与えるおそれのないものであること。

電車内に遊園地プールの広告を出すことは不適切ではありません。しかしなぜ、肌を露出した女性の水着姿だけがグラビアのように過剰にクローズアップされた広告に、許可が出ているのでしょうか。女性性という属性を、男性目線で利用・消費する姿勢を感じ、一女性利用者として多大な不快感を与えられています。また、ナイトプールに対する誤った予断を持つ要因にもならないかとも、危惧してもおります。どうか上記JAFRA制定が遵守されるよう、ご配慮いただくことを希望します。

ちなみに同様のセクシュアルハラスメントが、企業においてはどのように扱われているのかを付記させてください。

厚生労働省の定める労災の「心理的負荷による精神障害の認定基準」、業務による心理的負荷評価表(別表1)特別な出来事以外の「具体的出来事」の表では、心理的負荷弱にあたるものとして、二種類のセクシュアルハラスメントが例示列挙されています。
それは、
・「〇〇ちゃん」等のセクシュアルハラスメントに当たる発言をされた場合
・職場内に水着姿の女性のポスター等を掲示された場合
の二点です。

これらから、少なくとも本件女性水着姿の広告掲示は、電車を利用する不特定多数の女性乗客に、厚生労働省認定基準レベルでの性的心理的負荷を与え、健康被害を引き起こす蓋然性が内在し、誘発している危険性が高いのです。

 

電車の車内吊りセクハラ広告については、以前から関心をもっておりました。もし御社からご返信をいただけました折りには、わたくしの所属する公益財団法人21世紀職業財団ハラスメント防止コンサルタント他、各団体と共有し、勉強材料とさせていただく所存でございます。
よろしければ、本件水着広告掲載決定に至るまでのフロー、基準を審査する決定権者の有無、そしてこのたびのわたくしの利用者意見がどのように処理され、今後生かされるのか等、ご教示いただけましたら幸いです。

世界各国を見渡しましても、公共鉄道内で、女性性を商品化するようなセクハラ広告というものは一般に見当たりません。
日本のジェンダーギャップ指数は毎年世界で100位以下と低順位ですが、2020年の東京オリンピックに向けて、このような部分から世界標準に合わせ、他国の皆さまにも安心して乗車していただけるようご配慮いただくことを切に希望しております。

恐縮ではございますが、一度、8月27日(日)までに進捗状況をご返信いただけますでしょうか。お汲みくださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

▼ ▼ ▼ ▼ ▼
(つづき)電車内吊りセクハラ広告につき西武線から無回答でした

 

「目から鱗がポロポロ落ちるセクハラの話~これが意識の最前線!」有馬珠子著:(Kindle版)↓ ↓ ↓

目から鱗がポロポロ落ちるセクハラの話: これが意識の最前線!