車内吊りセクハラ広告につき西武線から無回答でした

結果から申し上げますと、何の回答もいただけませんでした。
「車内吊りセクハラ広告につき西武線に質問してみました」

8月27日までに進捗報告をいただきたい旨申し上げ、その後相当期間経過しレスポンスがないということは、回答する意思がないということでしょう。

自社に都合の悪い質問であっても、何らかのお返事はいただきたかったです。利用乗客への不誠実な対応をとても残念に思っています。

 

セクハラ広告というのは、短期間で入れ替えられる流動的なものですので、「これを剥がしてください」というアクションは意味がなく、だからこそ掲示前の段階でのチェック機能、審査基準が重要で、ぜひこの機会に鉄道側から実態を伺いたいところでした。

男女共用スペースでのグラビアポスターやセクハラエロ雑誌広告については、人によっては「この程度のこと」思われるかもしれません。
しかし、女性を「男性の娯楽としての性存在」として軽く扱うことを日常化してしまう「刷り込み効果」というものは、その他社会のあらゆる人間関係に波及するものと考えます。

エロ雑誌やグラビア写真広告を目にしながら通勤する男性は、果たして職場の女性存在というものを「尊厳ある対等なワーカー」だと完全に切り替えられるものでしょうか。
私自身の経験からいえば、区別できる人はまだまだ少ないというのが実態です。

労働環境においてセクハラが減少しないのも、ひとつにはこのような日常風景が、「女性は男性にとって性的娯楽的消費存在」であるとする、日本全体の「集合意識」を作り上げているという点にもあると考えます。
今回はたまたま西武線に質問させていただきましたが、他の沿線でも日常的に見られる光景です。

 

ちなみに本記事をFacebookにアップした際、見知らぬ方からも反応があり、一般人が抱くであろう疑問点のまとめにもなりますので、「なぜこれが問題なのか」につき、質問者とのやり取りを貼っておきます。

 

 

>公共交通機関の場に相応しくないのか?

特にここでは、電車という公共スペースがポイントとなります。
西武線最寄り駅の方は、迂回して自由に別路線を選ぶことはむずかしく、選択困難な状況の中、半強制的にポスターを見せつけられるという状況下に置かれます。その点をご配慮いただきたかったと感じる次第です。

 

>ポスター対象は最近流行りのインスタ映えを求める“女性“です。

すでに以前のコメントでやり取りをしていますが、インスタ女性目当ての広告だという意図は理解しています。インスタ女性集客目的ならば、複数で楽しそうに自撮りする図など、性的思惑を排除したふさわしいものが作れなかったのかという疑問は残りますが、今回の質問は「公共スペースでの掲示」という点に特化しています。
そのため、ポスターの制作者・制作過程などについては質問せず、あくまで「公共スペースでの掲示」として適切か否か、審査基準と機関につき、鉄道会社におたずねしています。

 

>ポスターを眺めてニヤけるオッサンのためではありません。

女性性を強調されたポスターを見せられること自体が、女性に屈辱感を与え、心理的負荷を与えます。(厚生労働省の定める労災の「心理的負荷による精神障害の認定基準」、業務による心理的負荷評価表(別表1)特別な出来事以外の「具体的出来事」の表参照)

例えば股間がパンパンに強調された男性のビキニポスターが公共スペースに当然のように張られていたら、男性も気まずい嫌な気持ちになるのではないでしょうか。
男性の股間がクローズアップされたポスターがあればとても違和感を覚えますが、女性の胸などの部位が性的に誇張されたポスターというのは「日常風景」とされています。その違和感を女性が「我慢して受け入れる」ことを強いられるのは、やはりおかしくはありませんか。

 

>しかも、プールの広告なので、水着は問題とは思えません。

宣伝意図や商材にかかわらず、「〇〇の広告だから水着を掲示しても性的心理不可を与えないだろう」という考えは、一般に性的心理的不可のジャッジでは厳しいと思います。不快感を覚えるか否かを決定するのは、発信者ではなく受け手の側です。
もし仮に鉄道側が、「適切なチェック機能通過のうえ掲示している」という根拠があるのなら、それを示したうえで掲示を続けるのが誠実な対応だと思いました。

 

>最近ナイトプール流行っているし、グループ企業の広告はグループ内の公共交通機関が効果最大!

利用乗客にとっては「グループ企業の広告だから掲示内容が緩和される」という企業側の事情や思惑は関係ありません。経済活動のために人権が損なわれることがないよう、より人権に配慮した「公共の福祉」を意識していただきたいところです。

たしかに掲載場所によっては〇〇様のおっしゃるよう、グレーになるのかもしれませんね。
まずはこのような電車内水着広告につき、複数の女性(男性も)が実際に不快感を抱いているという事実を知っていただき、今後の相互理解につながりましたら幸いです。