美容院セクハラトークについて意識調査文書を送ったところ


女性を「人」としてではなく「性的存在」として軽んじる意識、そしてそれをためらわず口にするセクハラ言動について、日本は異常なほど無神経であると思います。

以前facebookですこしご紹介したのですが、美容院で受けたセクハラ言動につき、私は意識調査を兼ねて、会社に文書を送ってみました。
最初に「株式会社アース」のホームページからメールで送信したのですが、返信はありませんでした。そこで改めて「特定記録」にて本社宛に書面を送付したのですが、それをご紹介したいと思います。

なお一部個人情報等については省略・変更してあります。

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株式会社アースホールディングス
代表取締役 國分利治様

前略 時下ますますご清栄の段、大慶に存じます。
私は、かねてから貴社を利用しております有馬と申します。本日は貴社接客サービスにつき、ぜひともご高察いただきたく、お願いの書面をお送りいたしました。

わたくしは平成二十七年三月二十七日、吉祥寺店にてパーマの予約をし、来店いたしました(会員番号0××0-0××016×××)。
指名をしなかったところ、М咲△二さんという男性が初めて担当につきました。
二~三時間の施術で少し打ち解けて話をしていたところ、気が緩んだのか、М咲さんは以下のような不適切な話題をふってきました。

「吉祥寺って、夜間になると女の子とあそべるお店とかが少ないじゃないですか。だから周りのヤツとかは結構、夜間の飲みだと新宿や渋谷に行く人が多かったりしますよ~」
彼の発言に対し、わたくしはその場でご注意申し上げました。

 

わたしは平素、労働団体の副代表幹事として適正な労働環境の整備に努めております。また公益財団法人 21世紀職業財団の「セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント防止コンサルタント」の認定資格を有し、ハラスメントのない職場環境を推進するべく活動しております。
そのなかで一貫して頭を悩ませているのが、日本男性のセクシュアルハラスメントに対する意識の低さです。
このたび貴店にて、上不適切なセクシュアルハラスメント発言を受け、女性客を軽んじる貴店スタッフのマナー違反を、たいへん残念に思っております。
わたくしは顧客として来店したのですが、それにもかかわらず、このようなセクシュアルハラスメント発言を受けたことを遺憾に思うと同時に、なぜこのような発言が客に対してなされるに至ったのか、セクハラに対する貴店スタッフの認識と、恐れながら貴社の社内労務管理にもたいへん興味がございます。

さらには、顧客に対してためらわずにセクシュアルハラスメント発言がなさるのであれば、社内スタッフ間ではどのような会話が日々なされているのか、その点も憂慮しております。

貴店での出来事は、わたしのセクハラセミナーでサンプル事案として取り上げました。すると男女双方から意見がよせられましたので、セクハラ言動を行う男性側の意識データとして取り入れたいと考え至った次第です。
もちろん、貴社の企業名とスタッフ個人名を出すことはございませんので、ぜひ意識調査にご協力賜りたく存じます。

 

そもそもМ咲さんは、なぜわたしが彼の発言を不快に感じたのか、ご理解なさっていらっしゃらないようにお見受けいたしました。
そこで担当者М咲△二さんへのご質問です

①「なぜ客に対し、本件のようなセクシュアルハラスメント発言をしたのか」
②「なぜ女性であるわたくしが、本件発言を不快に感じたと考えるか」

簡潔で構いませんので、ご自身の頭で考え、ご自身の言葉で正直に語っていただけませんでしょうか。貴重な意見データとして収集させていただきます。

 

また、貴店の人事責任者等、管理監督者様にもご質問させてください。

①セクシュアルハラスメント防止の措置は平成十八年の改正で義務化されております。男女雇用均等法十一条の「職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の措置」の2「厚生労働大臣の定める指針」につき、貴社では具体的にどのような措置を講じていらっしゃいますでしょうか。
②「なぜ女性であるわたくしが、本件発言を不快に感じたと考えるのか」

こちらも簡潔で構いませんので、率直にお答え願います。貴重なデータとして参考にさせていただきます。

誠に勝手ではございますが、三月五日(土)までにご返信をいただけますでしょうか。
企業が健全に発展していくためには、顧客の立場に立った、マナーとコミュニケーションが非常に重要と考えます。突然のお便りで恐縮ではございますが、何卒、ご回答ご返信頂きますようお願い申し上げます。

草々

平成二十八年 二月◯◯日
東京都〇〇市(住所)
有馬珠子

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上記内容をメールおよび手紙で送付したのだが、ひとことの謝罪もいただけず、「無視」という残念な結果に終わりました。

そして不思議なことに、三か月後には、セクハラ接客が行われたアース吉祥寺店の「閉店のお知らせ」ハガキが、五月に私の元に送られてきました。それはすべての顧客に送付される形式的な文面でしたが。

「平素よりHAIR&MAKE EARTHをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。この度2016年5月10日をもちまして吉祥寺店を閉店させて頂きました。長い間ご愛顧いただきました皆々様に心から厚く御礼申し上げます。
5月10日(火)以降のお問い合わせは、西荻窪店・三鷹店までお願い致します。今後とも HAIR & MAKE EARTH をよろしくお願い致します。」

 

( ……閉店? しかし会社全体が倒産したわけではないのに、なぜレスポンスがないのか? )
(「吉祥寺店は閉店したんだからもういいだろう」ということなのか……?)

―――謎は深まるばかりです。

 

簡潔にでも、謝罪文なり何らかのレスポンスをいただければ、美容院名は出さないつもりでいましたのだが、「無視」という不誠実な結果となったため、あえて企業名を出して周知・啓発することに致しました。

セクシュアルハラスメントをなくしていくためには、ハラッサーの心情や加害意識の大小を知り、その齟齬を埋める相互理解の教育を施すことが、とても重要だと考えます。しかしその機会すら絶たれ、たいへん遺憾に思う次第です。

企業にもさまざまなスタッフがいるので、全員に完璧な仕事を求めることはむずかしいかもしれません。しかし大切なのは、問題が起きたときの迅速かつ適正な対処ではないでしょうか。

少なくとも株式会社アースホールディングスは、女性客の不快感情と提言を顧みることなく、今後も運営を続けていかれるようです。

 

画像著作者: alant79

 

 

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