秋刀魚のエスニック蒲焼トロロそば


江戸時代の小説 「諸国里人談」 には、奇妙な話や不思議な話がたくさん出てくる。

正徳年間、江戸神田鍋町の小間物屋の小僧が、いわゆる「神隠し」にあった。数十年後、ひょっこりと帰ってきた際、手にしていた土産が 「トコロ」 (トロロの語源?)、山野に自生する山芋であったという。

秋刀魚のエスニック蒲焼トロロそば.材料メイン材料。蕎麦は「茂蔵」の豆乳麺。おいしい。

 

なぜ「トロロ」だったのか?
神隠しの伝承として、必ずといっていいほど残されているエピソードが、「長い年月を経てひょっこり帰ってきたのに、その姿は昔と変わらず若いままだった」 というものである。
おそらく姿が変わらなかったというのは、年をとることのない、時間の概念のない異空間に紛れ込んでいたからであろう。土産の「トロロ」は、若さの暗喩なのかもしれない。

実際に山芋は、カリウム、ビタミンC、ビタミンB1、などのビタミン類が豊富。さらにはでんぷん分解酵素のアミラーゼを大根の3倍も含み、でんぷんの消化を促す。

太りにくくヘルシーで、美肌にもよいアンチエイジングな食物なのだ。私はもっと、トロロライフを満喫しようと思っている。

秋刀魚漬け(秋刀魚をエスニック風のたれに漬け込む。たれはオリーブオイル、バルサミコ酢、ナンプラー、かつおだし、生醤油、ブラックペパー、コリアンダー、カイエンペパー、そばはちみつ、米飴、マジックソルト、すりおろしにんにく)

この「たれ」は、和とも洋とも伊ともアジアンともとれる、不思議なたれである。今回は秋刀魚にしたが、サバやかじきにも合うし、鶏肉や豚肉や牛肉にも合う、まさに摩訶不思議な魔法のたれなのだ。

ちなみに「SARRASIN」とは、そばの花から採れたそばはちみつ。
色が黒くて味も黒糖のよう。そば料理には、やはりよく合う。

 

秋刀魚たれ(薬味の準備。たれの半分はそばに絡めるソースにするので、とっておく)

 

さて、神隠しではないのだが、「あちらの世界」のことで不思議な話をひとつ。
わたしの母の実家である本家は、母の末妹、わたしの叔母が継いでいる。
江戸の頃には、血筋の良い姫君が輿入れされたらしく、その際にお嫁
入り道具として持参した家紋付のお道具類が、いくつか残っている。叔母は昔から、その道具類が気になって仕方なかった。
経年劣化で紋もぼろぼろに朽ちていくのを見るに見かね、かなりの額をかけて修繕した。懐剣なども漆を塗りなおして非常に美しく甦り、叔母はご満悦だったという。

ところで、この母の実家というのが変わっていて、病気やトラブルを抱えると、別世界の住人とコンタクトをとり、いろいろなことを、割合さらりと解決していた。私は昔から実家とあまり深入りせずに過ごしてきているので、掘り下げて質問されても回答しかねる。そのあたりはご容赦願いたい。
しかし母も祖母も、切らなければならないはずの手術を、指定された煎じ薬の服用で何度も免れていた。

叔母はある日、ふと気になり、いつも相談にのってくれる別世界の方(江戸時代のお坊さんらしい)に道具類のことを話し、尋ねてみた。
「昔お嫁にいらしたお姫様とは、どういう方だったんでしょうね」、と。

お坊さんはおかしそうにクスクス笑い、「ああ……そのお姫様というのは、前の人生のあんただね」 と答えたという。
叔母は、自分のお嫁入り道具を、生まれ変わって自分で修繕に出していたのだ。

「諸国里人談」 のラインナップに加えるには、ややお粗末であろうか。

 

秋刀魚トロロそば完成完成です。トロロは精神の疲れにも効く。

秋刀魚トロロそば完成.小秋刀魚も山芋も大好物。


(有馬珠子のあめぶろ)

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