🌹玉川髙島屋 複合施設でのハラスメント実態


玉川髙島屋でのハラスメント体験談

私自身のハラスメント経験を、少しお話したいと思います。
ここに書かれているのも、ほんの一部なのですが。
愉快な話ではありませんが、昨今ハラスメントが急増しているため、気が向いた方が気が向いたときに読んで、手口や実態や経緯、相談先などをご自身の参考にしていただければと思っています。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

(1)有名百貨店の、時計・宝飾売り場の人的環境
(2)有名百貨店、時計・宝飾売り場のお局いじめグループ
(3)Y先輩のパワハラ
(4)Y先輩のパワハラ手口 その①
(5)Y先輩のパワハラ手口 その②
(6)有名百貨店お局グループ、集団パワハラの実態
(7)店長も店長代理も同僚も、全員が見て見ぬふり
(8)百貨店の社員までもが、パワハラに加わる
(9)ついに暴力行為にまで発展
(10)有名百貨店「セクハラ・パワハラ窓口」は、トラブルを揉み消すためにある?
(11)K店長の女性蔑視セクハラ発言
(12)S店長代理の八つ当たりパワハラと女性蔑視セクハラ発言
(~①八つ当たりパワハラ)

(~②女性蔑視セクハラ発言)
(13)同僚Kがはまったインチキカルトの実態 PART1

★(14)(準備中・「労災再審査請求してみてわかった、女性同僚S崎の偽証」)
★(15)(準備中・「感謝していた唯一の他社証言者」に御礼を言いに行くと、性指向や性欲の強さを聞かれるというセクハラを受ける」)→『目から鱗がポロポロ落ちるセクハラの話』という拙著の中で詳細を語っています。こちらも参考にしてください。↓ ↓ ↓

目から鱗がポロポロ落ちるセクハラの話: これが意識の最前線!

 

★(16)(準備中・和解に弁護士をたてるとどうなるか)

気が向いたときに随時更新します。

 

(1)有名百貨店の、時計・宝飾売り場の人的環境

私は数年前、セイコーホールディングス系列の株式会社クロノスという時計メーカーに転職し、すぐにセレブの街二子玉川の、玉川髙島屋店に配属されました。

百貨店の時計・宝飾売り場というのは、比較的高齢の女性が多く働いています。宝石などの高級品は、やはり若い女性よりも、ある程度年を重ねた女性のほうが信頼を得られ、お客の共感も得やすいという背景があるのでしょう。五、六十代~七十代くらいの女性が多い職場でした。
私は当時三十代後半でしたが、それでもまだ、売り場では一番若いくらいだったのです。

百貨店というのは、たくさんのメーカー(テナント)に場所を提供していて、ワンフロアの中に、複数の会社が存在しています。
ですから、同じ百貨店の制服を着ていると、一見全員が百貨店スタッフのように見えますが、じつは所属会社はバラバラ……ということもありえるのです。
お客様がいらっしゃると、メーカーはみんな、自分の会社の商品を案内しようと躍起になります。

そしてややこしいのは、メーカースタッフとは別に、百貨店の社員やレジアルバイトも存在するということです。みんな同じ制服を着ていますが、本当に立場はそれぞれ違います。

私の配属された百貨店では、出店しているメーカースタッフよりも、百貨店社員のほうが、何となく立場は上でした。やはり場所を貸しているという強みがあるのでしょう。
百貨店社員は、裏のレジのパートを管理し、下階にある本部フロアを定期的に行き来して、業務総括するという仕事をしていました。

私の配属された時計・宝飾フロアは、時計メーカー二社、宝飾メーカーが四社、計六社のメーカーテナントが集まって、フロアを構成していました。 そしてお客様から見えない奥には、お金を扱うレジスペースがあり、そこでは百貨店の雇ったパートアルバイトがレジ打ちで働いている……という環境です。ざっとまとめると、以下の通りです。

①メーカーから配属されている契約社員・社員たち(テナントスタッフ)
②メーカーが雇用している派遣スタッフたち(テナント契約スタッフ)
③百貨店社員たち(管理職マネージャーから普通の社員まで)
④百貨店が雇用しているパートアルバイトたち(デパート契約スタッフ)

私も自分が配属されるまで、百貨店がこのような人的関係にあるとは知りませんでした。

 

(2)有名百貨店、時計・宝飾売り場のお局いじめグループ

私が驚いたのは、メーカースタッフと百貨店スタッフは、一見仲が良いように取り繕っていますが、裏では熾烈な陰口の言い合いをしているということでした。
何かミスがあったとき、メーカースタッフは百貨店スタッフのせいにしたがるし、逆に百貨店スタッフは、メーカースタッフに責任をなすりつけようとします。

もちろん、ほかの百貨店や売り場はどうだか分かりません。しかし少なくとも、私が配属されていた百貨店の、私が配属された時計・宝飾フロアはそうでした。

特に上記②の、メーカーに長期間雇われている、年配の派遣女性スタッフというのがクセモノです。
彼女たちは、各メーカーに1~2人存在しますので(正社員が少ないご時世ですね)、フロア全体では、10人近くの派遣スタッフがいたでしょうか。その中でも、長期同じフロアに居座り、権限をもつお局が数人いて、いわゆる「お局いじめグループ」を結成していました。

グループはつねにターゲットを見つけ、毎日毎日、重箱の隅をつつくような、ささいな悪口のネタを見つけ出しては、こそこそと報告しあいいじめの作戦を実行に移し、それをまた報告しあい、強固に連携して日頃の憂さ晴らしをしていました。

お局いじめグループ売り場でのトップスリーというのがいたのですが、この「お局三姉妹」の連携プレーたるや、感心するほどのチームワークです。
加えて、パートアルバイトや百貨店スタッフにも数名、同じようなお仲間が控えていましたから、兵隊にはこと欠きません。

それはまるで、昭和のベタなドラマをそのまま実写化したようでした。
いえ、「今時こんなベタないじめは、ドラマにもならないんじゃない?!」と恥ずかしくなるような、小学生低学年レベルの内容のいじめが、毎日毎日、実際に職場で繰り返されていたのです。

ご存じの方も多いと思いますが、百貨店の時計・宝飾売り場というのは、いつもお客様でにぎわっている場所ではありません。あまりにヒマで、噂話や嫌がらせ以外、ほかに楽しみがなかったのでしょう。

お局グループは、もちろん売り上げの面から見ると、各会社ライバル同士です。お客様の取り合いに関しては、裏でけん制しあっていましたが、こと、いじめや他人の噂話のような、女性同士の悪感情が作用するところだけは、一致団結して異常なチームプレイを発揮していました。

 

(3)Y先輩のパワハラ

Y先輩は、年齢は五十代後半くらいでしょうか。
私が契約社員として入社した時計メーカー株式会社クロノスが雇った、派遣スタッフです。さきほど書いた、お局いじめグループトップスリーのひとり。

同じフロアに十年近く勤務するその先輩は、私への嫉妬から、人脈を駆使し、他メーカの正社員や百貨店のパートアルバイトも巻き込んで、さまざまなパワハラを仕掛けてきました。

これは後で聞いた話なのですが、Y先輩は私の職歴や年齢だけですでに、私のことを気に入らず、嫌がらせをする心づもりでいたそうです。「男の多い職場に、自分よりも若い女、しかも百貨店とは全然違う仕事をしていた女が入ってくる。生意気だからいじめてやれ」という感じでしょうか。

また、自分は派遣社員なのに、私が契約社員として入社したのも気にいらなかったようです。Y先輩は、どれほど売り上げ成績をあげても、年齢制限により、正社員登用は見込めませんでした。
私は仕事の成果を出して百貨店から表彰もされ、一年ほどで正社員に昇格したのですが、その後パワハラは激化したので、よほど妬ましかったのでしょう。

 

(4)Y先輩のパワハラ手口 その①

Y先輩のパワハラは、感心するくらい狡猾で意地の悪いものでした。
私は時計業界も百貨店業界もはじめてでしたから、分からないことがほとんどで、当然業務に関して質問をします。すると、「あなたは出来ない人間なんだから、そんなこと、知ろうとしなくていいの!」と上から叱り付け、仕事を教えてもらえないのです。

そのため分からないで躊躇していると、周囲に「あの子は本当に仕事のできない人間だよ!」といいふらし、そして私には、「み~んなが、あなたのこと、いつまで経ってもこんな仕事もできない人間だって、陰で噂してるからね!!」……と、自分で流した悪いうわさを、嫌がらせに、わざわざフィードバックしてくるという徹底ぶりです。

教育係であるY先輩が業務を教えてくれないので、仕方なくほかの人にたずねると、今度は「命令系統を守れない、コミュニケーション能力の欠けた人間だ」…と、またいいふらす、という有様。
もう、どうしろというのでしょう?
しかも店長には、「これもあれも、もう教えました」と嘘の報告をしていたことが、後でわかりました。

ちなみに40代男性のK店長は、指導係をすべて派遣社員であるY先輩に丸投げして、控室でスマホをいじっているだけ。ガバナンスを発揮することはありませんでした。

Y先輩は、またあるときは、私が車椅子のお客様に手を貸すと、激しく叱りつけました。
「でしゃばりすぎだよ! 女ばっかりの宝飾であんたみたいのがいたら、裏に呼び出されて、つまはじきにされるからね! 百貨店でなんか生き残れないよ!」と、感情的に叱責をつづけました。
私は何か怒られるようなことをしたのでしょうか。

彼女は単に、私に良いサービス・よい仕事をさせたくないだけなのです。百貨店の時計・宝飾売り場というのは「個人の売り上げ」が成績として露骨に数字として登録されます。
そのため、ライバルを育てず、つぶしたい。気に入らない年下の女を追い出したい。その一念で、Y先輩は教育係でありながら、業務内容を教えず、育てるということをせず、よい仕事をすると叱りつけるというパワハラを繰りかえしていました。

またあるときは、Y先輩が事務作業をしていたので邪魔をしないよう、遠くから会釈をしたとところ、Y先輩は威嚇するように書類を「バン!」と叩きつけました。
そしてつかつかと拠ってきて、私の肩をがくがくとつかみかからんばかりに、ヒステリックにわめき散らしたのです。

「ねえ! あいさつしようよ! あいさつしようよぉ! それってさぁ、社会人としての常識だよねぇ!」(以下、謝ってもねちねちと長時間叱責)

私は、注意するのが悪いと言っているわけではありません。しかし、普通に言えば伝わることを、あえて職場の雰囲気や関係性を悪くする言い方をするのはいかがなものでしょうか。

パワハラ被害者の心情として、加害者への畏怖から、質問やコミュニケーションをためらうことになります。さらには仕事に対するモチベーションが下がりますし、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)が滞る結果、作業効率が悪くなり、売り上げや成果も低下するのです。
ハラスメントというのは、本当に悪いことづくしです。

 

(5)Y先輩のパワハラ手口 その②

指導係でありながら、恣意に仕事を教えないY先輩にとって、私が分からないことに直面するのは、私を痛めつける絶好のチャンスでした。

私は単に新人への洗礼だろうと考え、そのうち止むことを期待して、不条理なことを言われても「はい、すみませんでした」と逆らわずに謝っていました。
時間が経てば、自然にY先輩の態度も緩和するだろうと、そのときは考えていたのです。ハラスメント被害者の多くは、このように考え、抵抗するタイミングを失ってしまうのではないでしょうか。
しかし彼女はそれに味をしめたのか、パワハラを激化させました。

業務を教えずに、私が分からないことに直面し戸惑うのを手ぐすねひいて待ちかまえ、見つけると嬉々としてすっ飛んでくるという毎日でした。
そして、「ほ~ら、あなたはこんなことも出来ない人だ! 思ったとおりだ! こんな仕事は、こうするのが当たり前でしょ!」と鬼の首をとったかのようにわめき散らし、そこで初めて恩着せがましく仕事を教えてくれるという職場環境です。
「当たり前」も何も、百貨店が初めてで、しかも指導されていない私には、何もわかるはずがありません。

私は何とか良い関係を築こうと、Y先輩に積極的に話しかけたり努力をしましたが、その会話さえ叱責のネタにされたり、話しかけられてもわざと無視されたりと、努力は無駄に終わりました。パワハラは毎日毎日、いろいろな方法でなされました。

たとえば私がお客様に気づかず、一瞬でも「いらっしゃいませ」の挨拶が遅れると、嫌味な言い方で重大なミスを犯したかのように大げさに責め立てるのです。
「ほ~ら!あなたはそうやって、他の作業をしているとお客様にも気づかないような、そういう仕事しかできない人じゃない? ああ、思ったとおりだ!!」(以下、ねちねち)

Y先輩自身も同じようなミスは、何度もしているのです。しかしそこは、普通は周囲がフォローしあいます。
私はY先輩がお客様にきづかないときは、自分から大声で挨拶して彼女に気づかせる、という配慮をしていましたし、ほかの皆もそうしていました。
このようなパワハラをする人にはありがちな、いわゆる「棚上げ」ですね。ターゲット加害者のミスは、針の穴ほどのものでも限りなく膨らませ、自分のミスは見て見ぬフリ……というわけです。

ほかのあらゆる作業でも同様でした。
ほかのスタッフならば誰一人注意されないことを、Y先輩は私にだけ目くじらをたて、ヒステリックに叱責を繰り返し、精神的ダメージを与えつづけました。いろいろあり過ぎて、とてもここではすべてを紹介しきれませんが。

Y先輩は、虎視眈々とパワハラのチャンスをねらい、獲物を横取りするハイエナのように、私の言動に目を光らせていたのです。

 

(6)有名百貨店お局グループ、集団パワハラの実態

フロアに長く勤務していたY先輩は、人脈を駆使してパワハラをグループ化する工夫をこらしました。
隣接フロアやレジの人たちにも私の悪口を日常的に言いふらしましたし、特に百貨店レジバイトの人には、「あの子の言動はなんでも教えてね」と、私についてすべて報告するよう、手を回していました。
たとえば私がレジで何かを質問すると、その場のY先輩がいなくてもすぐに報告され、質問から五分足らずでY先輩が私に怒鳴り込んでくるという有様。

Y先輩は、こんな調子で大喜びでわめき散らします。
「(鬼の首をとったかのように嬉々として)ねえ、さっきレジでこんなこと質問したでしょ?!これはね、(中略)ていうことなの! ねぇ、ちょっとは考えて!!ちょっとは考えてよぉお~~!!」
私は何かミスをしたわけではなく、教わっていない、領収書事項をレジの方に質問しただけです。

レジのパートアルバイトのスタッフは、良い方たちもいたのですが、年齢はやはりY先輩と近かったことや、なによりY先輩やお局グループを恐れ、私の味方をするよりはやむをえずグループ側についていた、というのが現状でした。
最初は仲良くしていたパートの方たちが、Y先輩の扇動により、徐々によそよそしくなっていくのを見るのは本当につらかったです。

Y先輩が、他人をも巻き込んで行うパワハラは、本当にあきれるようなくだらない内容ばかりでした。
たとえば、私が他の会社の男性スタッフに仕事を引き継いでいるのを見ると、すかさずお局グループの仲間のところに行き、「ほら!見て!あの子! やっぱり男漁り……(ごにょごにょと言葉をにごす)ね、ね、言ったとおりでしょ~?!」と、私に分かるように、わざと悪口を言っている様を大げさに見せ付けるのです。

同様のことは、私の一挙手一投足に対してなされました。
私が棚をふいていてもディスプレイを直していても、側に自分の仲間がいると、すかさず寄っていき、これ見よがしに「ほ~ら見て~、あの子また、あんなことしてるでしょ~アハハハハハハハハハ!!!」と私を指さして笑いものにし、分かるように嫌がらせパフォーマンスを繰り返すのです。

お局グループ仲間の告げ口を、偶然聞いてしまったこともありました。

ある日店長は、気まぐれに「最近はYさんどう?」と聞いてきました。
私が実情を話をはじめると、近くにいたお局グループの仲間のひとりの小谷さん(仮名)が、ちょうど私たちのいる場所に戻ってきたのです。小谷さんは、私と店長の会話の中に「Y先輩」というワードが聞こえると、「ハッ」とした顔をし、私たちのほうを見ないように演技しながら、後ろ向きに、じりじりとにじり寄り、立ち聞きを始めました。

店長は気づかずに話し続けます。
私はその後、小谷さんが早速Y先輩にそのことを報告している場面を目撃してしまいました。
Y先輩を小谷さんが追いかけ、後ろから耳打ちしているのを、偶然修理コーナーから出てきた私は聞いてしまったのです。

小谷さんは、休憩に行こうとするY先輩を後ろから追いかけ、耳打ちしていました。
「ねぇ!あの子、おたくの店長さんに直接ちくってるよ!! いいの?!ねぇ、いいの?!」とけしかけていました。

それに対しY先輩は、「心得た」という感じの笑顔でうなずき、そそのままバックヤードに消えていきました。

 

(7)店長も店長代理も同僚も、全員が見て見ぬふり

本来ならば店長がガバナンスを発揮し、Y先輩を注意したり、自ら指導に乗り出したりするのでしょうが、それも期待できない環境でした。

K店長は、フロアでも評判の無責任。
彼はいつも仕事をそっちのけで、裏の控え室でスマホをいじって遊んでいました。 あまりに仕事をサボってばかりいるので、見かねた同僚から、本社に連絡がいったこともあるそうです。
ですから私が相談をしても、直接注意するなどの措置は講じてくれませんでした。

私がY先輩のパワハラを相談しても、
「あのばあさんも、しょうがねぇな~! 嫉妬しちゃってさ! 俺が有馬ちゃんのこと評価してるのも気に食わないんだろうね。ま、女同士、うまくやってよ! 有馬ちゃんは、そういう嫌がらせに負けない強い子だって、信じてるからさ」

………絶句。

彼は長く勤務して仕事に通じているY先輩に、面倒な仕事をすべてまる投げしていて、Y先輩の存在は便利だったので、強いことを言えなかったのでしょう。
またY先輩に厳しく注意して、自分が嫌われものになるのも、嫌だったのだと思います。

S店長代理はK店長と違い、いつもフロアにいたのですが、彼も店長と似たり寄ったりで頼りになりませんでした。
S店長代理はマッチョな単細胞。状況を冷静に見極められるだけの論理的な思考能力は持ち合わせていません。
それでもS店長代理は、K店長よりは売り場にいる時間が長いので、私は彼に、書面で「環境改善の提案書」を提出しました。

しかし、それは受理されませんでした。
「うん、見たからさ。Yさんには言っておくよ」 と、返されたのです。
何かは言ってくれたと思っていましたが、労災調査過程の聴取書を見ると、結局何も言っていないことが判明しました。
Y先輩の態度は一日~二日だけ、少しおとなしくなったと見えたのですが、それは私の気のせいだったようです。

売り場にはほかに、私よりも少し年下の男性同僚Kさんがいました。
Kさんは気弱でびびりの小心者。メーカーには五年以上勤務する正社員であるにもかかわらず、派遣スタッフのY先輩からは「K! これやっとけよ!」と手下のように命令されるといった具合でしたから、全く頼りになりませんでした。
しかもインチキカルトにはまっている、「頭の中お花畑くん」。現実逃避に夢中で、普段から誰に対しても堂々と意見することはありませんでした。

私は「環境改善の提案書」を、パワハラを毎日間近で毎日見ていた同僚Kさんにも読んでもらいました。そして「自分も目を通しました」という押印をお願いしたのですが、案のじょう、読むだけ読んで、ビビッて押印は拒まれてしまいました。
しかも後の労災調査でも、「そんなものは知らないし、読んでもいない」と嘘をついていたことが判明し、本当にガッカリしたものです。

しかし同僚や周囲が真実を語らず、嘘の証言をしてくるのは、「労災あるある」「裁判あるある」ですから、仕方ないといえば、仕方ないかもしれませんね。

 

(8)百貨店の社員までもが、パワハラに加わる

最初に、「場所を貸している百貨店社員のほうが、メーカー社員よりも立場が上だ」ということをお話しました。 Y先輩はそのような関係性も熟知して、百貨店の女性社員を仲間に取り込み、私の悪口を吹き込んで、上の立場からも私にプレッシャーを与えるよう策を練りました。

本来、まともな社員であれば、そのような話にはのらずに、「売り場の円滑な運営のために、仲良くやってください」 と忠言するはずです。

しかしY先輩の人選は的確で、ちゃんと自分たちの仲間になりそうな、女性としてドロドロした部分を持つ、底意地の悪い人材を厳選して、話をもちかけていました。

Y先輩は私を痛めつけるためであれば、普段敵視している百貨店スタッフでも擦り寄っていき、利用しましたし、しかもそれはきちんと功を奏していたので、悪事を行うエネルギーとひらめきたるや、素晴らしく能力が高かったといえるでしょう。(そのひらめきを仕事に生かせば、どんなに…… )

その百貨店の女性社員は、四十代~五十代くらいでしょうか。
さすがY先輩が選ぶだけあって、男性スタッフと話すときだけ、「ええ~~、嫌だぁ~」と、急に身をくねらせて甲高い黄色い声になるようなステキキャラでした。

仮にS平さんとしておきましょう。
Y先輩は、私のカチューシャが派手だということを、百貨店社員という上位の立場から、私に注意させるよう仕向けたのです。

私のカチューシャは、小さい白いパールが連なったような地味なデザインで、百貨店の男性マネージャーからも男性部長からも、特に注意されたことはありませんでした。
ほかの女性スタッフは、もっとカラフルでキラキラしたストーンつきの髪留めやシュシュなどで飾っていましたが、それでもまったく注意などされていませんでした。

先ほど登場した「告げ口の小谷」などは、いつも長い爪の派手ハデのネイルアートをしていましたから、「私のカチューシャを注意するなら、まずそっちだろう!」と突っ込みを入れたくなります。

私は、カチューシャを注意されたとき、隣のめがねコーナーの女性のカチューシャがゴールドだったのが目に付いたので、「あれはいいんですか?」と尋ねました。
すると貞平はものすごい剣幕で、「あれは細いからいいの! だいたい、それ! 制服に似合わないでしょう?!」と、高圧的にくってかかってきました。
私は横の髪をおさえたかったので、めがねコーナーの女の子に相談すると、そのカチューシャは二子玉川の駅ビルで買ったというので、注意されないように同じカチューシャを購入しました。

すると数日後、S平さんは私の顔をのぞきこむようにジロジロと見てきました。そして、近くにいたY先輩のところに小走りで駆け寄って行き、私に向かって聞こえよがしに、悪口を言い始めました。

「あいつさぁ~、結局また、カチューシャしてんじゃん!!あははははは!」と、Y先輩とふたりでコソコソと話しながら、私をちらちらと見て笑いあっているのです。

改めて言いますが、これは、誰もが知っている都内の有名老舗百貨店でおこなわれている、平成二十三年の出来事です。決して、昭和時代の小学生のいじめをお話しているわけではありません。

これには後日談があります。
S平さんは、普段私と仕事で接することは皆無に等しいのですが、なぜか私の態度につき、わざわざK店長に苦情を申告してきたのです。

S平さんとフロアで出会うのは、せいぜい週に一回~二回くらい。
しかも彼女は主に裏のレジの管理などをしていたので、フロアに立つことはなく、私ともいつも、一瞬すれ違う程度でした。
それなのに、「わざわざ小さいカチューシャをつけてきて、態度が悪い」ということを、店長に言ってきたそうです。
そもそも私は、「あれはいいの!」と許可されたカチューシャに付け替えたわけですから、いわば命令に従い、模範的な対応をしたはずです。

おそらくS平さんは、私がおとなしくカチューシャをはずすと思っていたのでしょう。
ところが、「あれはいい」と自分が許可してしまった同種のものを私が入手するのは想定外で、腹の虫がおさまらない。だからとりあえず、私の会社の店長に、何でもいいから難くせをつけてチクってやれ、という心境だったのだと思います。

K店長も事情を察していたので、私に非があるとは考えてないようでしたが、それにしても彼女たちのいじめにかける、せせこましいエネルギーというか、細かいアフターケア(?)、執念というものには、呆れると同時に感心すらしてしまいます。

S平さんがY先輩に、「あいつのこと、店長にちくってやったからね! 私に任せといて!」などと言い、ほくそ笑みあっている様が目に浮かびました。

 

(9)ついに暴力行為にまで発展

さて、私は入社一年たらずで、このころすでにY先輩と同じくらいの売り上げをあげ、しかもお客様からわざわざお褒めのメールをいただいたことで、百貨店から表彰までされていました。
これは、百貨店に四十年勤めている人でも経験がない、と言っていたので、仕事としてはかなり良い成果を残せたのだと思います。

また、正社員登用の話も出ていたことから、Y先輩の私への嫉妬の炎はメラメラと燃え上がり、恨みはピークに達していたといってよいでしょう。 そして、ついにそれは爆発しました。

ある日私は、お客様に商品をご案内していたのですが、お客様はどれを選ぶか悩まれていたので、じゃまにならないよう少し離れたところで控えていました。

しばらくして購入を決めたお客様は、軽く手をあげて私を呼びました。お客様が選んだのはほかのメーカーの商品でした。 もちろん、こういうことはよくあります。
そのようなときはまず、お客様をテーブル席にご案内し、「担当の者が新しいお品をご用意致します」と、そのメーカーのスタッフに引き継ぎます。わたしはいつものようにしました。
しかしそれを見ていたY先輩は、またいちゃもんをつけてきました。

「ああいうときは、呼ばれた時点ですぐにほかのメーカーに引き継いで!」と言ったので、私は、「あのお客様は、最初にうちの商品もご案内していた方たちなんですよ。ですから私を呼んで……」と説明を試みました。

するとそれを口答えと感じたのか、激昂したY先輩は、近くに立っていた気弱でびびりの同僚Kさんのところにつかつかと歩いて行き、一方的に彼を相手にして、私の悪口を叫び始めたのです。

Kさんを相手に、私にわざと聞こえるような大声で、「あの人(有馬のこと)さー! もう○○メーカー(引き継いだメーカーさんのこと)の社員なんじゃないのー!!」と怒鳴り始めたため、私はY先輩をなだめようと、説明を試みました。

しかしY先輩は感情的に、「知ってます!見ていたから知ってます~! それでも私は良かれと思って言ってあげてるの!それなのにあなたが素直に受け入れないなら、もういいです!」と怒鳴りつけてきました。私は仕方なしに、「分かっていたのなら、もういいです」と、その場を離れようとしました。

するとY先輩は「あんた! ちょっとおいで!」と、無理やり私の手をつかみ、非常階段の奥に私を引きずり連行したのです。
そこは鉄の扉の奥、誰も来ない閉鎖された非常階段の一角でした。そこでY先輩はヒステリックに叱責を続けました。

 

再度説明しますが、私がしたことというのは、さきほどまで商品をご案内していたお客様に呼ばれ、お客様をテーブル席にご案内し、ほかのメーカーさんに引き継いだだけです。

怒髪天をついたY先輩は、閉鎖された空間で、ヒステリックにわめき散らしています。こうなったらもう、誰にもどうすることもできません。
Y先輩は、「態度が気に入らない!」など口からつばを飛ばしなながら何かに憑かれたようにまくしたてました。
私はとにかく、冷静に経緯を説明しわかってもらおうとしましたが、Y先輩は「ああ、そうですか、もういいです! あなたがそうやってあくまで私の言うことを聞かないなら、もう二度と言いません!もう結構ですから!」と、一方的に言いたいことをわめき散らし、扉を荒く開けて弾丸のように飛び出していきました。
私も続いて売り場に戻ると、Y先輩は早速、レジ横に立っている百貨店パートアルバイトのふたりの女性に、さきほどの私とのやりとりを、「ねぇ! 聞いてよー!」と声高に言いふらしている最中でした。
Y先輩のあまりの剣幕に、さすがにそのふたりも困り顔の微妙な笑顔で、仕方なくといった感じで対応していたのを覚えています。

しばらくして、例のカチューシャの、百貨店社員S平さんが売り場に来ました。Y先輩は「待ってました!!」とばかりに、私に分かるように、感情的な様子で悪口の報告をはじめます。
S平さんは、いつものようにちらちら私を見ながら、興味本位といった感じでニヤニヤしながら聞いています。

ちなみに、この事件の一部始終を見ていたびびりの同僚Kさんは、労災の調査に対し、「自分は何も見ていなかった」と偽証言していました。

 

(10)有名百貨店「セクハラ・パワハラ窓口」は、トラブルを揉み消すためにある?

その後私は、百貨店のセクハラ・パワハラ窓口にも相談したのですが、窓口というのは名だけ。実質はまったく機能していませんでした。
「誰もが知っている有名百貨店のハラスメント相談窓口が、こんなお粗末な対応しかできないの?!」と、私は唖然としたものです。

私は最初、窓口のコールナンバーに電話をかけたのですが、まずは苦情受付委託会社のオペレーターにつながりました。そのオペレーターに概要を伝えると、オペレーターが百貨店の担当に私の携帯番号を教え、担当者から折り返し電話がくるというシステムです。

百貨店の女性担当者S山さんは、最初、ひじょうに優しい口調で、「さぞやお困りだったでしょうね、何でもお話してください」と、いたわりの言葉をかけてくれました。
しかし私が、「電話で一言でお伝えできる内容ではないので、詳細を書面で送ります」と言い、時系列で詳細に事実を報告し、証拠も添付して送付したところ、それを見た担当者の態度は、「同じ人なの?!」と疑いたくなるくらい、激変していました。

かかってきた電話の口調はひじょうに冷ややかで、
「で? 結局あなたはどうしてもらいたいんですか? 私はじゃあ、どうすれはいいんですか? 誰にこれを見せればいいんですか? えぇ?! ○○店長(百貨店店長)にも見せるんですかぁ~?!!」
などと、居丈高に、私にすべての処置を聞いてくるのです。

改めて説明しますが、私は百貨店の「セクハラ・パワハラ相談窓口」に、電話をかけて、その専門担当者に相談しているのです。
集団パワハラの被害を受けて困って悩んで、体調をくずして、相談窓口に相談している相談者に、解決までのフローすべてをたずねてくるというのは、どういう了見なのでしょう。
企業として窓口として、恥ずかしいことだと思います。

私が期待していたのは、せめて担当者から、「ご報告を受けた内容は、○○マネージャー→○○部長→○○店長の順序で報告され、社内規定に則り調査され、△ヶ月くらいで調査結果と進捗を報告いたします」など、解決方法のまでのフローでした。
「どうすればいいの?」「誰に見せればいいの?」など、相談者である私に聞かれても困ります。

その女性担当者S山T子さんは、総務グループマネージャーという肩書きだったので、おそらく形だけの窓口受付を押し付けられていたのでしょう。
「うちの百貨店は、ハラスメントに対して窓口を設置して、真摯に取り組んでいますよ」というポーズだけ作っておきたかったのでしょうか。
あるいは本当に、相談のあった事実を揉み消すためかもしれません。

私は仕方がないので、その総務マネージャーであるハラスメント窓口担当者に、「御社の規定に沿って処理してください」とお願いしました。

そして後日メールで、「とりあえず、一ヶ月後の○月○日までに、誰が私の報告書を見て、どのような対応がなされているのか、途中でも構わないので進捗状況をご報告ください」とお願いしたところ、その担当者からは、一切音沙汰なし。 みごとなまでに無視されました。

ちなみにこの窓口対応は、のちに「東京都雇用均等室」にご相談し、窓口の適切な措置を求めて指導・勧告していただきました。

 

その後しばらく経ってから、私は労災申請をします。
そして百貨店フロア全体に、東京労働局のメスが入ることになるのです。
その経緯は、サイト内「労災の時系列」をご参照ください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「労災の時系列」

 

(11)店長と店長代理の女性蔑視セクハラ発言
~K店長のセクハラ
パワハラが放置されている職場というのは、その他すべてのハラスメントにおいて、また職場環境配慮義務において、意識が低いものです。

Y先輩のパワハラがあまりにひどくて後回しになりましたが、店長と店長代理のセクハラについても、見過ごせないので記しておきたいと思います。

店長Kが、サボッて裏でスマホばかりいじっている、ガバナンスを発揮しない無責任な店長…ということは前述しました。彼はそれだけでなく、女性蔑視発言をためらいなくたれ流してもいました。

彼はこのご時世に、非常識なセクハラを平気で口にします。
わたしに対しても、「四十には見えない」「でも十八は無理だ」など、年齢や外見上のことに言及し、さらには、百貨店パートの女性職員たちにがまわりにいるのもお構いなしに、彼女たちを「ババア」呼ばわりするのです。

彼はお昼どき、このように声高に叫びます。
「昼メシさー、オレ社員食堂で食べるの嫌なんだよなー! パートのババアどもがうるせぇからよー! あいつら、どうせろくな話なんかしてないんだろー!」
レジパートの年配女性がすぐそばで聞いているのに聞こえよがしに叫ぶ、その無神経さがわかりません。

しかし彼は、悪意をもってパート女性に嫌がらせをするという意図はないのでしょう。単に自分の不満をためておけず、言葉にしてぶちまけなければ気が済まない、大人子供なのです。

 

またあるときなどは、常連のご婦人が去った後に、「あのばあさんも年とったよな-! サングラスで隠したって分かるのによ-!」という暴言。
一体何様なのでしょう? さっきまで、ペコペコ頭をさげていたくせに。

そのくせニューヨーク赴任から帰国した、女性キャリア百貨店のI店長が近くを通ると、「あの人さ、あれで五十歳なんだってよ。かわいいよなー、あれで五十歳ならつきあいたいよなー」と、ニヤニヤしながらセクハラ発言。
大丈夫、あなたなんて相手にもされませんから。

当然ですが、レジ周りのパート女性をはじめ、K店長に対する周囲の評判はよくありません。
「アイツ、自分のスペックがどれほどの男だと思ってるんだよ」
実際、かげではこのように言われていました。

 

この店長の人柄のせいで、株式会社クロノスは、ほかのテナントやライバル会社よりも一段下にみられていました。わたしは当時、会社の一員として本当に恥ずかしかったです。

職場というのは、その人の品性が露骨に現れるステージだと思います。
わたしたちは仕事をしながら、人としても成長できるよう機会を与えられ、そして試されてもいます。そのことを忘れずに気を引き締めて、自分を戒めながら仕事と向き合っていきたいものだと痛感させられました。

 

 S店長代理の八つ当たりパワハラと女性蔑視セクハラ発言
(①八つ当たりパワハラ)

S店長代理は、三十代のマッチョの単細胞。
機嫌のよいときと悪い時の波があり、機嫌がわるいときは、理不尽な内容をまるでやくざのように感情的に恫喝しくるので、私は「図体だけでかい赤ん坊みたいだな」と思っていました。
記憶力が弱いのか知りませんが、労災の証言に関しても、気の毒なほど矛盾点が多くみられました。

入社間もない頃、わたしが受けた電話で、お客様から入荷の問い合わせがありました。それはとあるブランドの壁掛け時計を、「仕入れられるか否か」という内容でした。

仕入れ可能ブランドに関しては、株式会社クロノスで仕入れられるものと、他者テナントで仕入れられるものとでまったく違います。
また、自社と他社テナントの両方で入手不可能でも、「外商経由でならば仕入れられるブランド」があり、本当にバラバラで、研修を受けて現在のデータを把握しているのでもない限り、いちがいに答えることはできない状況でした。

 

流通に関して何も教えてもらえなかったわたしは、電話近くにいた店長代理にお客さまの言うブランドを告げて、質問しました。するとそのとき機嫌の悪かったS店長代理は、「んああ?!!」と不機嫌に吠え、わたしの電話をひったくりました。

私は恐縮して、じゃまにならないよう一歩下がって、S店長代理とお客様との電話のやり取りを聞きならがら、入荷ブランドを覚えようと耳を傾けました。

しかし電話を切った店長代理は、癇癪をおこし、私にびっくりするようないちゃもんをつけてきました。
「おい! 俺が代わって答えてやったのに、お前はふてくされて、さっき電話の会話も聞いてなかったろうがぁ! ええ?! どうなんだよ! 答えろよぉおお!!」

このように大声で恫喝し、吠えて責め立ててきたのです。私は驚き、かろうじて、説明を試みました。
「いえ、ちゃんと聞いていました。邪魔になってはわるいと思って少し離れて……。腕時計と違って、クロックは何を仕入れられるか教わっていませんし、うちだけではなくてN堂(他社メーカー)さんでも以前扱っていたものなどで仕入れ状況が変わるでしょうし、慎重に確認をしてからお答えしないとクレームになるかと思いましたので……」

しかし、もともと機嫌の悪かったS店長代理の怒りはおさまりません。激昂して怒鳴り散らしつづけます。

ブチ切れたS店長代理は、「いい加減覚えろよ!」「ちょっとこっち来いよ!」と、わたしを時計修理室に急きたて、バンバンと、壁に貼ってあった時計ブランドメーカー一覧を手で激しくたたきながら叫びました。

「受けることのできるメーカーなんて、ここに書いてあんだろうがぁ?!!! ええ?! お前はわかってんのかよぉおお?!!!」

それは「修理コーナーが修理を受けることのできるブランドメーカー一覧」であり、売り場で発注を受けることのできるブランドメーカー一覧」とはまったく違っています。しかも、外商発注可否も、何も関係ありませんでした。

悲しいのは、当時、教育係Y先輩からなにも教えてもらえなかったわたしは、それでも機嫌のよいときのS店長代理に仕事を聞くしかなかったという、自分のあまりに恵まれない職場環境でした。

 

 

②女性蔑視セクハラ発言
このS店長代理も、女子社員を勝手に「女」扱いする、どうしようもないセクハラ男。まあ、現在の日本企業によくいるタイプです。

S店長代理は、ある日、機嫌がよかったらしく、私にしきりに雑談をふってきました。
彼は、自分が妻と知り合ったのはナンパによるものであり、もし私が好みの男性を電車で見かけたらどのようにナンパをするかということを、しつこく聞いてくるのです。

わたしは不愉快だったので、「普通に声かければいいんじゃないですか」と流して仕事を続けようとしました。するとS店長代理は、腹を抱えてゲラゲラ笑い、「そんなんじゃぁ、一発やられて終わりだよー!」という発言をしました。
彼は職場をキャバクラか何かだとかんちがいしているのでしょうか。

さらに彼は調子に乗り、独自のナンパ手法を、微に入り細に入りレクチャーしてきました。
それはあまりにくだらなく、聞きたくもないので流していたので、その「手法」はよく覚えていないのですが、たしか「まず最初に印象付けるために仕込み演出をしておく」、そのうえで「友人か誰かに協力してもらう」というような内容だったと思います。
本当に、あまりにくだらなすぎて、しかも一生使うこともない技ですので、さすがに他人の発言をよく覚えている私の頭にも入ってきませんでしたね。

わたしは上記発言について、一度本人に、セクハラであるからやめてもらいたいと、一対一で注意しました。
しかしS店長代理から謝罪はなく、ちゃかして真剣にとりあう様子も見せませんでした。
このようにハラスメントに対して危機管理意識の低い人物が店長代理だったからこそ、Y先輩のパワハラ「環境改善の提案」書類を提出しても、受理すらされなかったのでしょう。

 

またべつの日、S店長代理は、以下のような人格権侵害セクハラ発言もしてきました。

(ニヤニヤしながら)「有馬さんがキャバクラに勤めるとしたら時給はいくらかな~」
……………………………………死ねばいいのに。あなたの侮辱発言、一生忘れませんよ。

しかし、これが二十一世紀現代、セレブの街、都内老舗百貨店・玉川タカシマヤで日常的におこなわれている会話であり、現代の職場環境だということに驚きます。

このような意識のなかで「女性が輝け」といわれましても、それはまるで毒ガス充満する狭い室内に放り込まれ、「さあ、おもいっきり運動していいからね!」と、いわれているようなものだと感じます。
まさに今の日本を象徴する縮図がここにありました。

ちなみにこのS店長代理というのは、娘さんが生まれて間もない人物です。
「将来あなたの大切な娘さんも、ほかの男性から『性的モノ』のように扱われて、尊厳を傷つけられ、誰かを心の底から恨む日がくるかもしれませんね。それもあなたが何の疑問を抱かずに加担してきた、男社会の末路ですよ…」
私はこのように感じています。日本はやはりまだまだ、改善が必要です。

 

(13)同僚Kがはまったインチキカルトの実態  PART1

先輩同僚Kさんは、三十代前半の男性です。
最も間近でパワハラを毎日見ていたのに、前述の通り、労災の調査では虚偽証言ばかりしていました。それだけでなく、わたしを貶めるような内容まで積極的にしゃべっていたことが、後に調査書「審理集」から明らかになりました。

それには理由があります。

同僚Kさんは、当時(今も?)、インチキカルトにはまっていて、後輩であるわたしをしきりに勧誘してきました。Y先輩に仕事を教えてもらえず、管理職にも期待できなかったわたしは、唯一仕事を聞けるのがこの同僚Kさんだけでした。そのため、仕方なくカルト話につきあっていたのです。

さすがにうんざりして、ときにカルト宗教に疑問を投げかけたりもしたのですが、するとKさんは機嫌を損ね、わたしを無視してわざと仕事に手を貸さないのです。
ですから業務遂行のため、やむを得ず、一時的に仮面カルトフレンドを装い話し相手になっていました。

しかし同僚Kさんの異動が決まり、業務上彼に迎合する必要がなくなったため、わたしは冷淡にカルトをキッパリ拒絶し、彼との接触を断ちました。Kさんはそのことを恨みに思っていたのでしょうか。「仲間」「カルトパートナー」から裏切られと感じたらしく、労基署の聴取では、私に不利な、数々の虚偽発言をしていました。

ちなみに、株式会社クロノスの「企業倫理とコンプライアンス(Ⅲ)人権・労働」では、就業時間内あるいは会社の施設内で、許可なく、政治活動・宗教活動等の個人的な活動はおこないません」という内容が記載されているのですが。セクハラパワハラ同様、これも遵守されていなかったということです。

同僚Kさんは、仕事で成績をあげられず、周囲から見下げられていた反動からか、自分がスピリチュアル的に優れた人間であるということを、しきりに私にアピールしてきました。
後輩であるわたしに「自分の魂の高さ」を誇示し、アイデンティティを保とうとしていたようです。

同僚Kさんはよく、こんなふうに言っていました。
「ぼくの魂は六次元にあり、三次元にとどまっている他の一般の人間とは、魂のレベルが違いますから……」

先輩同僚Kさんは、自分の業務成績が悪い理由も、このように語っていました。
「ぼくは趣味で仕事してますから。ぼくにとって仕事は単なる趣味ですから……」
わたしはまだ入社間もなくの頃、この同僚Kさんに、Y先輩のパワハラについて相談したことがありました。Kさんはこのように言いました。
「うーん……、Yさんも、いろいろと前世のカルマを抱えている方ですからねぇ……。有馬さんにつらくあたったとしても、仕方のない面はあるのですが」
「…………………。」
……これほど無駄な相談相手と、無駄な相談時間を、わたしはかつて知りません。
わたしは現在、「働く人のセーフティネット」で労働相談員もしているのですが、悩む人がわたしの元を訪れたとき、このような虚しい絶望感をあじわわせたくないと思っています。
猶予をおいたほうがよい事案にせよ、急いだ方がよい事案にせよ、選択肢を具体的に複数あげて、すこしでも現実的な方策を提示して、相談者に安心してもらいたいと思うのは、こんな経験があったからかもしれません。

 

次回:インチキカルトの内容

「神鈴」(100均の鈴)が、すべての質問を、「YES」か「NO」で答えてくれる!?

 

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