生湯葉の大臣


湯葉とは不思議な食べ物である。
豆乳だけでも不思議なのに、豆乳を加熱してできた膜を食べるというのは、どのような了見であろうか? だって、ミルクの膜を寄せ集めて食べる習慣はない。

実際、外国人からすると対応に困る食べ物らしい。まずいわけではない。しかしぼんやりとした味。栄養価は高いらしいが、寿司やてんぷらのような華やかさはなく、摩訶不思議なジャパニーズフード。
「これは何か」とアメリカ人に聞かれ、「……フィルム・オブ・ホット・ソイ・ミルク……?」と答えたら、何とか通じた。
しかしアメリカ人の知人はその後めずらしそうに、指と箸でその「フィルム」を伸ばし、しげしげと見つめていた。

 

海老と夏野菜の生ゆば和え材料(海老と夏野菜の生湯葉和えを作る。メイン材料)

 

日本料理には、「ぼんやりとした味」が多いのかもしれない。
ぼんやりというと聞こえが悪いが、要は繊細な味である。原色鮮やかな油絵ではなく、玉虫色や鈍色のやわらかい日本画のような味といえばお分かりだろうか。日本の奥ゆかしさを顕す、ぼかしの美学。

生ゆばボウル(生湯葉とオクラとアボガドと、アクセントに塩昆布。)

 

ヴァイオリニストで脚本家の筒井ともみさんは、著書『おいしい庭』で同様のことを述べている。

「白玉やぎゅうひやすあま、はんぺんやちくわぶ、そばがき、すいとん等々、味も舌ざわりももやーっとした優しいもの」 「輪郭がぼんやりとしていて、そのうえプリミティブな存在感の深さを感じさせてくれる味わいの食べもの」 がお好きとのこと。右に同じだ。
著書には書かれていないが、この味覚をもつ人ならば、おそらく湯葉や杏仁豆腐も好きなはず。


海老とかぼちゃ

(かぼちゃと海老はスチーム。茹でるよりも蒸したほうが栄養は逃げない)

 

「ぼんやりとした」は、日本の持ち味かもしれないが、政策・外交まで日和見の、ぼんやりと自己主張にかけたものでは困る。

安倍新内閣が発足して、賛否両論、意見も出尽くした頃だろうか。女性閣僚を5人抜擢し、「女性登用」を推進したのは素晴らしい。あとはそれらが適材適所であったことを、政策・実績で証明していただくほかない。

わたしとしては、女性が財務、経産大臣の主要ポストに就いたこと自体、とても意義あることだと思っている。
しかし政治は「数合わせ」だけではない。結局のところ、能力を発揮してもらえなければ意味がない。パフォーマンス程度のお飾り女性登用ではないことを、女性閣僚にはフルパワーで示していただきたいのだ。

 

「ぼんやりとした」存在感など跳ね飛ばして。周囲から「余人をもって替えがたい」と言わしめ、日本政治の礎とならんことを。同じ女性として、私は日本の片隅でエールを送っている。

海老と夏野菜の生ゆば和え完成(完成。味付けは薄口の白だしとわさび。好みで柚子胡椒を加えてもいい。)

生ゆばお酒と(日本酒のお供に。ノンオイルなのでカロリーも控えめ。なのに結構こってりが嬉しい。)

 

筒井ともみさんの 『おいしい庭』 の著書に戻るが、彼女の愛猫、アメリカン・ショートヘアの「ガルシア」は、和風の味覚をもつ猫だという。

好物が、生蕎麦(市販乾麺は不可。一流店の手打ち蕎麦のみ)、土鍋で炊いたごはん、一度噛んでふやかしたおせんべい、だだ茶豆(一般の枝豆には寄ってこない!)ほんのりと甘いこし餡……というから相当なグルメ猫だ。

ラファエル(↓)も顔負けの、本物のわかる猫である。すごい。

ラファ「私の好物は、ゴルゴンゾーラチーズ、エシレの醗酵バター、アンジェリーナのモンブランのクリーム部分、などです。よろしくお願いします」

 

 

(有馬珠子のあめぶろ)
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