酸化油オヤジと潤滑油メンズ


元航空幕僚長で軍事評論家、新党・「太陽の党」をたちあげた田母神俊雄氏が、日本じゅうを震撼、赤面させるようなセクハラ発言をして一週間が過ぎました。

マタハラで降格され、訴訟を起こした女性に田母神氏は言いました。
「降格したとかいって裁判に訴えるような女性はどんな女性か。あなたを愛してくれる男性はいますかと聞きたい」と。

前時代の遺物ともいえる意識をお持ちの男性が、いやしくも国政に携わっている事実を、私は日本国民として恥じ、赤面します。

女性活用を阻む、腐ったミカンのおひとつがここにあった…と言っても過言ではないでしょう。
しかし悲しいかな、田母神氏のようなタイプの男性の多くが、日本の権力中枢の上部を占めているのが現実なのです。
舵取りをしようとする人間がこのレベルですから、結局、男女共同参画は何も進まない。いつまでたっても女性が力を発揮できませんし、労働環境も整わないのです。今回はその典型例といえるでしょう。

 

「そんな女性が男に愛されると思いますか?」。
これは男性側の根拠のない自意識がベースとなる、とても不思議な思想です。
「男性側が女性の性的価値を判断できる」という、摩訶不思議な発想。
「男に愛されることが女の幸せ」という、珍妙な先入観に、ひどく違和感をおぼえます。これは二十一世紀になった今も、なかなか消えないようです。

優位的視点から女性を評価する男性を見るにつけ、私はいつも、その男性が、客観的にご自身を見て、自分がどの程度の立ち位置にいると認識しての発言なのかを、煩悶してしまいます。
自己評価が高いというのは、ある意味幸せなのかもしれませんが。
長生きしそうでおうらやましいことですね。
私は田母神氏のような男性を「セクハラチェッカー」でチェックして、まとめて火星あたりに送ってほしいと願っております。

 

今回のコトの本質を説明しても、ご本人に理解できるだけの脳の水分と、心の空き容量があるかどうかは不明なので、まずは根本的な問題に光をあててみたいと思います。
私はこれからの社会的成長戦略のひとつとして、「潤滑油メンズ」の登用をオススメ致します。

似た言葉として「草食男子」がありますが、それはマスコミの誤用により、ネガティブなイメージに変容して伝えられました。
「草食男子」の生みの親は、コラムニスト・編集者の深澤真紀氏ですが、彼女は最初、この言葉をプラスの意味で作り出しました。
本旨は、「女性と恋愛もするけど、性別という枠にとらわれず、彼女以外に仲のよい女友達もいる。女性と同じ目線で話ができて、SEXだけに意味を求めない。人間らしい自然体な考え方と生き方ができる、優しい男子……」ということです。
ところがそれを、一部マスコミが、「恋愛もできない肉欲もないダメ男子」というふうに、誤用して発信したのです。

私が思うに、「草食男子」の本旨こそが、現代の女性が真に欲している、人間として同じ目線で話が通じるという、理想的な男性像ではないでしょうか。私の意味する「潤滑油メンズ」の本質も、まさにこれと同様です。

 

「潤滑油メンズ」は、性別役割分担意識が柔軟です。
仕事はできなくはない。しかし、ガツガツ出世を望んで残業に明け暮れたりなどはしない。女性上司とも同僚とも仲がよく、人間関係がスムーズ。セクハラ発言もないから会社の雰囲気も自ずとよくなる。だからこそ仕事の進度も順調。仕事をさらさらとこなして定時に帰る。育休・育児は自分の人生において、当然のイベントであり、素敵なライフステイタス。育休、取って当たり前。

いかがでしょうか。
組織をスムーズに、そして効率よく回転させるためには、これからは「潤滑油メンズ」の存在がキーポイントとなりそうです。
田母神氏のような「共感力」に欠ける「酸化油オヤジ」は、組織の健康な運営を阻害し、きしんで機械をとめてしまいます。
使い物にならない古い腐った油は、業務の効率をさげ、企業の生産性を低下させるのです。

どれほど優秀な女性を登用したところで、酸化油オヤジが上司・同僚・取引相手にいる限り、女性は能力を発揮できません。企業は宝の持ち腐れになってしまいます。

女性が働きやすい環境を整えるというのなら、まずは人的環境から。
女性の気持ちと立場に共感でき、人間として同じ目線で考えられる、心のキャパと柔度の高い、そしていざというときはサポートも可能な、「潤滑油メンズ」の育成・登用をオススメさせてください。

そこで初めて滞っていた歯車がまわり、すべてが順調に動き出すのです。

 

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