セクハラ加害者には「おい、コソ泥やめろ」でいい


前回、セクシュアルハラスメントに対する注意は、少々キツすぎるくらいがちょうどよい。なぜなら優しく諭すセクハラは、男性に伝わらないという話をしました。
この関連でひとつ、参考になる事例をご紹介したいと思います。

TV朝日の「マツコ&有吉の怒り新党」というバラエティ番組をご存じでしょうか。

この番組は、相談者からよせられたお便りを、マツコ・デラックス扮するマツコ幹事長(番組内)と、お笑い芸人・有吉弘行扮する有吉政調会長(番組内)が、内容を吟味し、マニフェストとして採用するか不採用にするか決めていくという内容です。

ある日、このような相談がよせられました。
「義父が、わたしの抱っこしている孫を受け取るときに、さりげなく胸をさわってくるのが嫌でたまりません。キツクいえず、どうしたらよいでしょうか」

この相談内容に、有吉氏はこう答えていました。

「そもそも相手は、嫁の胸さわってくるような、超キモチ悪いヘンタイのおっさんだろ。キツク言えません~とか、気ぃつかう必要ないんだよ。ヘンタイなんだから。そんなのは、『おい、ヘンタイやめろ』でいいんだよ。そんな奴に気ぃつかってたらさ、今度は『痴漢を傷つけない注意の仕方』なんて話になっちゃうよ」

だ、そうです。

 

この意見を、社内で類推適用してみてはいかがでしょう。
「セクハラハラッサーを傷つけない注意の仕方」などというのは、元来おかしな話です。

相手はそもそも、男女雇用機会均等法11条に抵触している、女性の人格権領域に土足で踏みこんでくる、ルール違反の無法者です。コソコソとスリのように「女性性」を抜き取ってくる「コソ泥」ですから、ビシッと一喝してドカッと一蹴してくださって結構です。

「人間関係がくずれたらどうしよう」とか、「仕事で不利益をこうむったらどうしよう」など、思い悩む必要はありません。

「おい、コソ泥やめろ」
このひと言でよいのです。

 

そうはいっても、なかなか思い通りにいかないのが人間関係に縛られる現実ですね。しかし少なくとも、そのくらいの毅然とした意気込みは、持っていたほうがよいのではないでしょうか。

労働相談をしていて感じるのは、セクハラに傷ついた女性は、自分を責めてしまうケースも多いということです。精神的に弱っている状態ではやむを得ないことですが、悪いのはハラスメントをしてくる加害者です。

類似例として、典型的なバタードウーマン(DVの被害女性)の心理状態があります。閉ざされた人間関係のせまい世界で徹底的に痛めつけられると、自己を非難する思考を植え付けられるようになります。やがて「殴られて当然の自分」という自己イメージを抱くようになり、過酷な暴力に耐えて理不尽な要求に従うことが、被害者のアイデンティティとなってしまうのです。

これは精神があまりに激しくダメージを受けると、その気持ちを中和させようとして、ストッパーをつくりだす自己防衛本能に起因します。ダイレクトに傷つくことから避けようとして、

「こんな状態はたいしたことじゃない」
「よくある普通のこと」
「自分にも非があるからだ」

とストッパーをつくり、傷ついた状態から「傷ついていない自分」を正当化しようとします。精神を正常に保とうとして修正機能がはたらく、自己保護心理なのです。
それは反面、「とても傷ついている」という証拠でもあります。
しかしひとたび生まれたストッパーは、容易に取り外すことが出来ず、声をあげられない膠着状態が日常化してしまうのです。

 

セクハラ被害を受けた女性には、いつでもどこでも強気でいてほしいと思います。
セクシュアルハラスメントの被害程度はさまざまなので、ケースバイケースの応対とケアは必要なのですが、いずれにしても本質はシンプルです。

あなたの貴重な「女性性」を一方的に消費してくる、あつかましい男性がいる。
その方にはこのような直球ワードでブロックしましょう。
「おい、コソ泥やめろ」

以上、スリセクハラ万引きGメンからのアドバイスでした。

 

 

 

 

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