モラルハラスメントとは


🌸ハラスメント防止について考える

モラルハラスメントについて

モラル・ハラスメントついてはまだ資料もそれほど多くはなく、セクハラにおける「環境型」「対価型」のような明確な分類基準も確立されておりません。(平成26年現在)
そこで複数の資料を参考に、私の造語で分類してみました。しかし対象が広範なだけに、各事例が複数分類に抵触していることは避けられません。

「モラル・ハラスメント」
モラル・ハラスメントとは、暴力ではなく、陰湿な言葉や態度で相手を傷つける嫌がらせのことを言います。対象者を、あらゆる場面で、あらゆる機会で、あらゆる理由(難癖)で陥れることができ、しかもそれは一見合法を装っているため、きわめて証拠の集めにくいハラスメントといえるでしょう。

動機は、嫉妬、恨み、虚飾、見栄、選民思想、保身、自己顕示欲、過剰な自己愛、コンプレックスの裏返し、など、人それぞれです。

DVと並び、家庭内の問題としていち早く取り上げられたモラハラですが、最近では職場や学校、サークル組織などさまざまな場面で起こりうるハラスメントとして、注意が喚起されています。

「モラル・ハラスメント」という言葉が定義されたことにより、これまで、「いじめ」としては判断されにくかった言動が、精神的な暴力として社会に認識されるようになりました。特にヨーロッパを中心とした海外では、近年、職場のモラハラに対する法律も整備されてきています。

よく「セクハラやパワハラとの違いは何ですか?」と聞かれますが、実際のところ、ハラスメントという意味では、3つとも完全に独立しているわけではなく、重なる部分が多々あります。しかし、セクハラが「性的な言動」に集束し、パワハラが「上下支配関係」に集束しているのに対し、モラハラにそのような限定条件はありません。たとえば部下から上司に、後輩から先輩に、同僚間、配偶者間でなど、あらゆる関係で発生し得るのです。

またパワハラでは、怒鳴ったり大声で責め立てたりなど、周囲から見ても明らかに「やり過ぎだ」というケースが多く、指摘するのも難しくはありません。しかしモラハラの多くは、静かに陰湿に繰り返され、被害者にじわじわとダメージを与えます。
モラハラに関しては、すべての人が自分も「ハラッサー」になり得る危険を自覚して、人間としてのマナーや思いやりを意識することが大切でしょう。
ここでは会社で起こりやすいモラル・ハラスメント事例をご紹介します。

 

<会社で起こりやすいモラハラ事例>
業務名目型のモラハラ

・雑用などの簡単な仕事や、相手が侮辱的と感じる仕事をさせる。普通なら任せる仕事をあえて他の人に回す。

・質問をしても「そんなこといちいち聞くな」と、仕事を教えない。そのため分からずにいると、「あいつは仕事ができない」と言いふらす。

・絶えず初めての仕事をさせて圧迫感を与える。実現不可能な仕事をさせる。

・わざと対象者が失敗するように仕向け、叱責の材料にする。

・一挙手一投足を監視し、細かく叱責してくる。

・仕事を不当に評価する。「パンチの穴が少しでもずれているのはだらしない人間の証拠だ。これでよく仕事をしたといえるものだ」など、重箱の隅をつつくように過剰に非難してくる。

・対象者宛の郵便物や書類を捨てる。回覧物を回さない。仕事に必要な備品やデータを与えない。

・発言や提案にすべてケチをつける。そのうえ具体的な修正案などは示さない。

・説明や報告を「だ・か・ら~!」などと、イライラした態度で、威圧する言い方でする。

・書類や資料の修正を、わかっていながらわざと締め切り日ぎりぎりに依頼してくる。

・対象者の健康状態や能力にそぐわない、負担の大きい仕事を与える。

・正当な休暇や遅刻・早退などの権利の活用を阻む。

・「だれかさんのおかげで売り上げが落ちたなー!」「だれでもできるカンタンな仕事だからアイツに任せよう!」などと、対象者をあいまいにした間接的な嫌がらせを言う。

・周囲に聞こえるように大声で過剰に叱責し、社内の信用を失わせる。

・「あなたは本当にひどい人だ。できない人間の尻拭いのために私の仕事を増やしてくれて」など、嫌味な言い方や侮辱的な言い方をして相手を責める。

 

●コミュニケーション利用型のモラハラ
・他の社員全員に普通に話しかけるのに、対象者のデスクだけわざと回避して存在を無視する。

・対象者があいさつをすると、嫌な顔をしたり無視したりする。そのため会釈だけにすると「あいつはあいさつもできない。礼儀がなっていない」と吹聴する。

・話しかけても返事をしない。会話をしない。メモやメールなどの文面でしか意思伝達をしない。

・他の社員と親しくすることを許さない。親しくしようとすると悪いうわさを流したり、他の社員を懐柔して自分の仲間に引き入れようとする。

・対象者が話そうとすると、ことごとくさえぎり発言を阻止する。

・対象者にわかるように、ヒソヒソ悪口を言っている様子をわざと見せつける。

・発言に対し、すべてすかさず「NO」と否定で返してくる。

・例示を用いての批判。たとえば対象者が○○愛読者であることを知りながら、「○○の本を読むやつなんかにろくな人間はいない!」と例示し、「別の人のことを言っただけだ」と対象をすりかえてごまかす。

・話し合いの要求に応じない。

 

尊厳傷つけ型のモラハラ
・共有のパソコンを使うときに、これみよがしに対象者のさわったところを消毒液で拭く。

・質問をすると大きくため息をつき、馬鹿にしたような態度で対応する。

・舌打ち。「あ~あ」という感じで肩をすくめる。鼻で笑う。あごでしゃくって指示する。

・人前で土下座させたり長時間立たせたりなど、侮辱的な行為を強要する。

・出自や国籍、家族、恋人、政治的信条や信仰している宗教のことをけなす。

・タバコを買いに行かせるなどの使い走り。

・「あいつは精神病だ」などと精神や人格に問題があるような発言をする。

・わいせつな言動で傷つける。

 

攻撃型のモラハラ
・ドアや引き出しを威嚇のように、聞こえよがしに強く閉める。

・書類や資料を乱暴に投げ置く。

・肉体的攻撃。デコピンをしたり「ちょっと来い!」と腕をつかんだり、わざとぶつかったりなど、軽度なものも含む。

・「今度ミスしたらなぐる」などと脅す。

 

いかがでしたでしょうか。
「自分も嫌な思いをした」と、思いあたるふしのある方も多いかもしれません。
小さなストレスを放置すると、自分でも気づかぬうちに疲労が蓄積し、健康面での影響が出ますから、早急にアウトプットする場をもつことが大切だと思います。
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